ある花金記録
タクシー業界で金曜は花金と言われてます。
タクシー需要が時間帯にもよりますが、急増するからですね。
その3月2日の金曜日。
昨夜は朝方5時に寝たので昼の13時前には起床しました。軽めの昼食を済ませ、食後はティアナに乗って近くの
ガソリンスタンドへ行き、燃料補給と洗車を行い、花金に備えます。掃除機も使いましたので1時間位の無収益業務と
なりますが、自家用車でもありますので、そんなには苦になりません。
家に戻り、クロの散歩に行きます。
通常コースのロングバージョンに行き、往復2時間となります。洗車後でもあったし、結構疲れました。18時に
風呂に入り、夕食は19時。食後は少しゆっくりします。21時の通常出庫位かな…。と思いつつソファーに寝転び
テレビを見ていましたが、寝てしまいます。
目を覚ますと22時でした。せっかくの花金ではありますが、しょうがありません。着替えてティアナの所へ行き、
エンジンを起動させます。出庫が遅れぎみですが、外気温は6度ですので、きちんと暖気運転を行います。
数分後、スルスル〜と出庫。暖気で暖まったのはVQエンジンのシリンダー付近だけですからここで吹かしては
いけません。各部のベアリングやベルト、ミッションにタイヤや
ブレーキキャリパーのピストンやパッドも冷めた状態です。
アイドリングに近い回転数で最寄りの幹線道路までゆっくり走らせます。幹線道路に出ても、感覚的に各部が熱を
持ったかなと思える位までは決して無理な負荷がかかる回転数までは上げたりしません。法人時代はエンジン起動直後
にはオーバーレブなんてザラでしたが、昔の思い出ですね。
昼間に補給したガソリン代回収のつもりでチョロチョロ現金収入を得ながら、都心に進入し、日付が変わる少し前に赤坂エリアに
入りました。とりあえずエリア登録し、配車を待ちます。そして1回目の配車を受け、行き先を聞いたら上石神井で
した。高井戸まで高速利用だったのは良かったのですが、上石神井から私の住む個タク村まで10分程度で戻る事が
可能なのはネックです。それは帰りたくなるからです。やっとの思いで都心まで上って、今は自宅の近所にいる。
また、同じような道のりを戻るのはめんどくさいものですが、今日の勤務時間のあまりの短さを考えますと、
都心に戻らざるを得ません。
1日に2回も通勤させられる錯覚に陥りながらの上京でしたね。
とりあえず虎ノ門エリアに入り、配車を受けます。さすが金曜日で、たいして待たずに配車され、行き先は
「東神奈川」 これは安全パイです。首都高速1号線はほとんど混まないし、往復1時間の1万円は評価できます。
真直ぐ都心に戻り、赤坂なら待ち時間は10分以内で配車になるのは分かっていましたが、なんだか疲れたので、
当日流れの悪かった、市ヶ谷エリアに入りました。待つ事を覚悟(休みたいから)しての市ヶ谷入りでした。
6台目から2台目までは15分程度でスムーズでした。しかし2台目で止まります。その時、横浜までのお得意様から
ナイスなタイミングで電話が入りました。無線機を休憩に入れて電話に出た所、「90分後にお願いできませんか?」
と申されました。… なぜに今でないの…と思いつつ「その時分にこちらから連絡入れます」と伝え、休憩を解除し、
無線のモニターを見たらなんと1台目です。まぁ直ぐにでも配車になり、90分あればだいたいの場所は往復できる
かなと楽観してましたが、10分…20分と配車になりせん。1台目だと引っ込みがつかないのですが、決断の時だと
察します。
選択肢として
1ー潔くエリア登録を取り消し、予約に備える。
2ー現状のまま待機し、市ヶ谷待機順位1の権利を死守し、運に任せる。
3ーすぐ配車になる赤坂エリアへ行き、運に任せる。
1だと確実に予約はこなせますが、今まで待った時間+さらに予約時間まで待つ時間+予約を消化する時間=合計時間を
考えればとても採算が合いません。
2だと、さらに待って配車が受けれたと仮定してもロングなら良い反面、予約に間に合わず信用を失います。最悪なの
は、待ちに待った挙句の果てに受けた配車が待ち時間に見合う料金でない場合です。その上、予約には行けず、正に
「2頭を追う者1頭も得ず」状態に陥る可能性を秘めています。当時の基本目標は「予約は行きたいし、
現在の前後の待機時間は無駄にしたくない」でしたので、
1と2は問題外と瞬時に判断し、市ヶ谷待機登録順位1を取り消し、急速で赤坂へ転進しました。
1分で移動し、即赤坂エリア登録します。あとは運だけです。幸い5分で配車となりました。予約までの残り時間は60分を切って
ましたが、統計的に8千円平均の配車先だったので2頭を得る可能性は十分ありました。配車先では待つ事なく実車し、
行き先はお手軽コースの「成城学園へ高速でお願いします」と言われ安堵感一杯となりました。タイムリミッドまでは
50分でしたが、戻りも高速使えば、十分往復できる距離でした。しかし、遠くなくてもうれしいのは珍しいパターンです。
成城学園から高速で反転後、何ごともなかったような平静さで虎ノ門の指定場所へと向い、難なく予約もこなせました。
横浜完了後は高速で赤坂まで戻ります。
今回は待つかな?と思いながらの赤坂待機でしたが、意外と早く流れるので、ピンときました。今日は国会で予算を夜中までやっており、
その影響だと…。30分位で国会北門の配車となり、5台口の先頭で着きましたが、乗って来られるまでの待機の間、「これで帰ろう。
願わくば西の方角なら理想的だなぁ〜」と思いつつ待つ事15分、正反対の「千葉の津田沼まで」と言われ、複雑な思いで津田沼へ。
実車完了後、現在地の正反対で東京都心を縦断しないと戻れない、個タク村までの道のりを考えると気が重くなりますが、
京葉花輪インターから入ります。しばらく走ると箱崎先で事故渋滞が発生している事が確認が取れました。
事故渋滞だと全く動かなくなるケースが多々ありますので錦糸町で下りましたが、
一般道で個タク村まで帰るのはさらに面倒なのでそのまま赤坂にしぶとく戻りました。五時近いですが…
個タク村まで戻るには休憩が必要でした。
そして五時半位に本日最終の配車になります。
「また東だったらどーしよー」とビクビクしながら実車となり、その行き先は「成増まで」、近からず遠からずで
最高でしたね。西の方角の上、家まで15分の距離ですから…。帰宅しながら仕事もしてる感じです。
お陰さまで7時前には帰庫。今日は遅くまでがんばりましたが、家を出たのが23時前ですから普通の労働時間と
言えるのかもしれません。
2007.3.7