パワーステアリング高圧ホース交換
突破! 台風18号 |
10月のとある日
いつもどうり一通りの手順を終えて、さぁ仕事にでかけようとエンジンを起動させました所、何やら異音が…。 シュルキュララ〜っ と、乾いた音でエアコンのコンプレッサーの音に似てるような感じでした。 その時にエアコンのスイッチが入ってない事は知っていたので、瞬時にして音の出てる理由は分かりました。 その理由とは パワーステアリングオイルの不足 迷わずボンネットを開いてパワステのオイルリザーブタンクを見ました所、 ないっ! ( ̄○ ̄;) 限りなく残量はゼロでタンクの底が見えそうでした。とりあえずエンジンを切ります。 ↓ タイヤの脇からも漏れてる場所は特定できないまでも漏れてる事が確認できました。 そしてこんな日の為に1年前から用意しておいた微妙に缶がサビ始めてる日産純正 補充後にエンジンを再起動させると、静粛性は (祝) 回復。 「やったぁ〜」 との思いと同時に「なんで漏れたんだろう?」との疑問に支配されました。 いずこかに穴が開いたから漏れたのは明らかですが、問題はその漏れる速度と、どこから漏れたか?です。 今更ながら何がどっから漏れようが全く驚きませんが、気がかりなのはどの液体でも漏れ箇所によって修復費用に 大きな差が発生してしまう事だけなのです。 ティアナに多い故障発生箇所並びに修復費用は同業者から常時頂戴している情報で広く網羅しております。 したがいまして、今回のパワーステアリングオイル漏れの場合は統計情報から高圧ホースかパワステギア&リンケージからの二ヶ所が 疑わしいと漏れの目視確認時に瞬時に予想はできておりました。発生比率は8対2くらいでしょうかね。。。。^^; 気になる修復費用も高圧ホースからの場合は35000円。リンケージからの場合は10万円超とこれまた概算を はじき出せました。 当然、修復費用から希望故障箇所は高圧ホースとなりますが、希望どうりに運ばないのが世の中です。 どこであれ、修理するしかない訳ですが、この時には日が暮れて真っ暗なので漏れ箇所の詮索はやめました。 交換部品が手元にある訳でもないのに不良部位が分かっても意味がありませんし、たぶん微量に漏れてる程度なので緊急性も 感じませんでした。 数日後にディーラーへ 「パワステオイルが漏れてます」とだけ申し上げて見てもらいました。 10分で工場長が戻ってきます。 故障部位を言われる前にこちらからお聞きしました。 (違っててくれ〜と願いつつ。。。) (・◇・)? 「漏れはリンケージからですか?」と… 「違います。高圧ホースです」 と、言われて心底 ほっ ( ̄∀ ̄) て感じでしたね。 いかんせん短い期間にエアコンやらエンジンマウントやら修理が続いておりましたからね。心底「ほっ」と致しました。 その日には部品は届かないとの事でしたので、予想どうりの修理見積り書だけを頂いて帰りました。 夕方の17時だったのでそのまま仕事にでかけられる服装で進行。 工場に放り込み、丸投げします。 修復完了まで1時間位との事でしたので、近所の私以外来客がないファミレスで夕食をとりました。 ↓ いわしフライ定食 折角リフトにのっかっているので、暇潰しに他のオイル漏れの有無や 外された高圧ホースも観察。 ↓極太のゴム部と細い金属管とのカシメ部分から漏れてました。 ↓センサースイッチ部 ハンドルを切ってパワーステアリングオイルが高圧になった事を認識する為のものらしく、高圧による負荷下でもエンジン回転数への 影響を制御する為の情報を得るためにセンサーは高圧ホースの中で仕事してます。 ホースなんだけど結構ハイテクぽかったりします。 この日の夜 スチーム洗浄を彷彿させるような大雨の中を走る事になる運命を全く感じないまま、ディーラーを後にして労働にでかけました。 |
パワーステアリング高圧ホース修復後、試乗も兼ねて営業に向います。
小雨ですのでそれなりにお客様にご乗車頂きながら、都心に到達しました。
到達後、無線待機しながら台風についてテレビでゆっくり情報収集しました。^^ 「かなり強力」とか「これから東京に接近」とか、どーも今回も危機感を煽ってるだけの印象を受けましたね〜。 毎回なんで! ^^; 最近、天気予報の予報士の口上が街の占い師の言い回しに似てると感じてます。(笑) 危機感を煽ると皆さん真に受けて早めに電車で帰宅するもんだから無線の出が悪くて本当に困ります。ある種、風評被害の ような…(苦笑) そーこしてる内に無線配車 「東名高速横浜青葉でおりて子供の国まで」 霞が関から首都高に入りましたが、風評被害のせいか首都高もガラガラ。 あっと言う間に多摩川を越えたと思ったら、急激に ザ〜っ と「大雨」 水溜まりもあちこちにありましたので、とりあえずハイドロップブレーン現象体験なんてならない為にも適正速度まで減速します。 フロントガラスは撥水コーティングだし、HIDヘッドライトとHIDフォグのでダブル点灯で視界はすこぶる良好ですが、 ハイドロ現象だけは怖いのです。 海や川に行った時によく平らな石を水面に投げて跳ねさせて遊びますが、その投げられる石の全く自己制御できない感覚をよーく理解できました。(笑) 当時、なんとか摩擦の世界へ着陸に成功した瞬間は本当に嬉しかったです。 適正速度で高速はクリアし、一般道に下りました。 車速の低下に伴い、大量に降り注がれる雨水を撥水はするものの、吹き飛ばすだけの風力を十分得られず視界不良に陥りましたが、 ワイパー全開でなんとか目的地着。ふぅ〜 目を酷使すると本当に疲れます。 東京に向かいながら考えました。 テレビの占い師の言っていた事は本当だったのかもしれない。。。。(°□°;)。。 まだ強風圏にも入ってないのにこの雨はなんなんだ。。。。これからが本番ならまずいかも。。。と。。 深夜2時を目処に撤収する事を決意しました。 とりあえず、「あと1回」と東名から首都高乗り継いで戻りました。 都心部は比較的たいした事ない程度で、先程の雨の事は忘れかけてましたが、「とにかくあと1回で帰ろう。」と改めて決意しつつ、 エリア登録して待機する為の場所へ移動中に手を上げるお客様を発見し、そのまま実車。 「個タク村まで行かないかなぁー」と、かなり希望的願望を祈願しつつご実車の客様。 「浦安までお願いします」 「うぅーわぁー家の逆だぁー」 (°□°;) 個タク村は西。浦安は東だしー。と思いつつ進行開始! 湾岸高速での進行でしたのですが、海沿いは豪雨! 結構引きました。血の気が。。。 海沿いだけに風もありましたが、まだ台風の強風圏外とは思えない感じで「大丈夫か?」と思いつつ浦安着。 「よーし。帰ろう。」と走り出しますが、安定して雨が強く、 九段周辺で雨宿りしてましたら、個タク村付近まで帰られるお得意さまから電話です。 (o^∀^o) |
「やったぁー。願ったり叶ったりー」 と思いつつ電話に出た所、
「仕事されてますか? 友達がお願いしたいそうなんでいつもの場所へ迎えに行って頂けますか?」との事。 「はい。ただちに向います。」^^; そしてその初対面のご友人さまご実車した所。 「千葉までお願いします」 ( ̄○ ̄;) 浦安から苦労して戻ってきた道を戻るようにさらにその先まで進行。 もちろん制限速度厳守でしたが、それでも、 恐かった。 一番恐い瞬間が対向車のトラツクが、水たまりを通過する時にこちらの車線まで弾き飛ばしてくれる大量の水シャワー。あれを浴びると一瞬、視界がゼロ視界になります。 コンマ数秒ですが、何が起こってもノーガードとなってしまいますからね。(汗) 浦安の2倍近く走り、疲労はその2乗でミッション完了。 下記の2点をいかに克服するかを考えながら休憩します。 (無線待機登録しながら) [強風] 確かにハンドルが取られて危険ですが、一番恐いのが飛来物。 バケツや看板が空中を飛びはじめると車体を無傷で維持する事が大変困難になりますからね。 これから雨が続いてさらに強くなると気になるのが冠水。メールで複数の冠水情報を既に受信してて、 「こりゃあーこれからの進路取りは命がけだな。とにかく逃げ遅れたが、なんとか無傷で帰庫しよう。」いつもの自己目標達成を心に誓います。 そうこうしてる内に配車! 悪天候でタクシー需要が増えてる上、同業者が引きはじめて台数が少ないのも影響してか、配車になるまでが早かった!(近年にしては) エリアに残ってるのは逃げ遅れた輩と無鉄砲者だけと言う事か? なんであろうと「これで帰る」と決意の上、了解信号を返信します。 で、その配車先 赤坂山王近くのとあるビル(高い賃料は全国的に有名だが、近距離利用で有名なビル) 「やったー。! ついてるー!^^ 近距離だから疲れずに完了後、疲労する前に真直ぐ帰ろう。 願わくば西の方角でありますように。(水没で有名な杉並除)」と迎車進行! 「世田谷の用賀までお願いします」 「やったー。西だー。しかも思ったより遠いー。完了後は環八で離脱しよう」と思いつつ。 「かしこまりましたー」と発車! 霞ヶ関から首都高に入り、大雨だけどこれで帰れる。個タク村の方角に向っているダブル安堵感の中、 余裕の車間距離0103維持の暫定速度規制遵守の万全な運行を実施! ホント大雨(推定1h60ミリ)で法人タクシーさんの中には首都高上を時速30キロ程度で走ってる車両を多数確認できました。 ガラスを撥水コーティングされてなくてワイパーだけの防雨装備なら物理的にしかたがないでしょう。前が殆ど見えてないと推察致します。 そしてあの細いタイヤだと摩擦係数からもさぞかし恐いと思います。まさに特攻闇雲運行です。^^; なんと環八(片側4車線)が冠水で池のようでした。水面が波打っているのを目の当たりにし、水深の目視測定や安全ラインの検索で頭をフル稼動させます。 驚いたのがその池に次から次へと突っ込んでいく、車(タクシー、トラック)の存在です。トラックには驚きません。エンジンの吸気口が普通車より 遥かに上に設定されてます。 つまり普通車が走れる道路は安全が証明されてるようなもので普通車がある種、観測気球の役割を果たしますからね。 普通車でも法人タクシーさんは分ります。車両を水没させても会社に怒られるだけでその他はありません。さぞかしマリンスポーツ感覚で楽しいのでは なかろうかと羨ましく思います。 ところが全て自己解決の個人タクシ−の水中突入は如何なものかと思ってしまいますね。 私にはできません。 運賃300万円頂けるなら別ですが、通常料金での水上走行はあり得ないのです。水没は論外として水に 浸かるだけでキャリパーのグリスは飛ぶし、タイヤの半分が浸かればハブベアリングへの水の浸入が恐いです。また各コネクター類や 各スイッチやコネクター類の防水対策も疑問です。100メートル防水の表示は見た事がありませんから恐らく日常防水程度です。ABSセンサーなんかタイヤの まん中位の位置に取り付けられてますからね。水の浸入で接触不良を起こせばそれだけでABSは機能しなくなります。後日、追突寸前に故障が発生し 、突っ込みながら気がついても遅いのです。 また、見えない水の中に何があるかも確認できないのに突っ込んでられません。 鋭利な杭があるかもしれませんし、道路に穴が空いてるかもしれません。そうなると車体の損傷は避けられないでしょう。暴風雨の中、 立ち往生に陥り、外に出たら水の中に最近千葉で大繁殖している「噛みつきカメ」が生息してたらどうしますか? 空想はいくらでもできますが、水への突入は長期的に車へ悪影響を及ぼすのは間違い無いと思います。 焦りながら用賀の目的地着。 指示どうりの道はお客様ご納得の上、避けての到着となりました。 (一部反対車線を活用) どーやって帰ろうか? と、悩みながら「少しずつ個タク村まで確実に近づいて行こう」のスタンスで帰還コースの 土地の起伏を考慮しつつ水が溜らなそうなコースを模索し、 手探り感覚で進行しました。 安堵感の中、車庫に入庫させて驚きます。雨が霧雨に変わり数分で降りやんだのです。 「千載一遇のチャンス」と判断し、即、クロと散歩へ出掛けました。 台風が連れてきた、なんとなく夏の匂いが漂う中、クロと歩きながら心底思いましたね。 「今日はツイてる」と。。。。 完 雨音聴きながら寝ると本当によく眠れます。(家の中から) よく寝て起きたら気分よく晴れてました。^^
やはり晴れが一番ですね。 |