タクシー料金値上げ! 運賃改定!

 
 遂に都内タクシー運賃が紆余曲折の末、12月3日に運賃改定(値上げ)されます。1日からメーター改造が始まり、 都内某所の改造場所は長蛇の列でございます。改造初日。観測気球5台からの報告によりますと、作業時間は4分。 しかし待ち時間は朝の4時に並んでも2時間は軽く越え、作業料は2万円からだそうです。(矢崎総業) 私は3日に予約をいれてますが、同様な待ち時間が予測されます。したがいまして昼間の非効率な都内移動に加え 2時間の待機となり、ガソリンが高騰する中、無駄なガソリンを相当垂れ流す事となりそうです。

画像は1日のメーター改造作業待ちの列。(コロンブスさん投稿)

尋常ではありません。トグロを巻いてます。先頭は遥かなり!


 今回の運賃改定で一部を除いた都内の法個タクの運賃が、ほぼ横一線で均等となり、運賃格差が是正され、法人タクでは 運賃改定による増収分を乗務員の労働条件改善の施策原資とするそうです。
今までは「法人より個人の方が安いから」との理由で個人タクシーをご利用された方は料金の均一化で 選ぶ幅が生まれて良いかもしれません。

 都内個タクは法人タクが大口割引をやめるからとの申し出で運賃改定均一化に同調致しましたが、既に迎車料金でバラつきが生じ、 足並みが乱れており、先行きは不透明です。
今後は水面下での営業値引きやキックバックを主力とする顧客争奪戦が展開される事でしょう。

迎車料金の足並みの乱れで極めつけなのがグリーンキャブさんの迎車料金0円です。この迎車料金は無線で呼ぶと発生致しますが、 このグリーンさん月間利用100万円以上の大口顧客と身体障害者からは迎車料を頂かないらしいです。(月間100万円以下の一般客は迎車料金300円)

身体障害者からは頂かないと盛り込んだ姿勢には評価致しますが、ど〜も認可を得る為の隠れ蓑にしている感があり、他のグループとの料金格差を 生む戦略としか思えません。先代のATU東京地連委員長さんの所属会社ですからなんとも言えませんが、この迎車料300円を 0円にすると言う事は凄い値引きとなります。


我が方(東個協)とグリーンさんの対峙している月間100万円以上ご利用のお得意様は多数存在致しますが、赤坂某局を例に 比較してみます。

日間配車本数を東個協とグリーンさん各80本とした場合。

東個協は迎車料金300円ですから  300円×80=24000となります。
                  グリーンさんは 0円×80= 0円

つまり赤坂某局様はグリーンさんには支払わなくても済む24000円の迎車料を毎日、我が東個協へお支払頂く事となります。

月間配車本数で換算すると720000円。

年間配車本数で換算すると8640000円です。  迎車料金だけで…。

我が方の業界経験値が料金格差を埋められるとは信じてはおりますが、今後の展開を注視し、何か動き等ございましたらご報告 させて頂きます。

画像は赤坂某局配車先風景(通称「北」)




今回の運賃改定について。


国交省内閣府間で激しい応酬の末に公示に至りましたが、個人的には疑問です。「できるコスト削減は全てした!」と 各法人事業者は胸を張って申しておりましたが、どこの法人タク会社も軒並み稼働率は低下しており、乗務員不足は深刻です。
この現況下でも日々増車され続けております。減車こそがコスト削減かとは思いますが、どんどん無駄なコストを抱え続けてます。 乗り手もいないのに車を増やしたい貪欲な心理は理解できますが、その増車を許可する側は私の理解を超えますね。 そして値上げすら認可するのですから甘やかし放題です。いっその事「護送船団方式に戻して下さい」
まぁこれからの10年で未開通の道路整備に国民がピーピー言ってるガソリン税から60兆円の投入を決めた所です。 理解する事等できるはずがありません。
いずれにせよ300円も60兆円も我が国の抱える借金額から考えれば小さなお話です。 どーにもなりません。

2007.12.2




参考 我が国の借金/財部 誠一オフィシャルホームページ 借金時計

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