スロットルバルブ クリーニング!
簡単! TEANA 初期性能回復!

ATF交換の走行距離数に迫りつつある中、長野県へ出かける用事かでたので交換には若干早いですがATFを交換する事にしました。
ATFに関しましてはディーラーの純正品しか入れる気がしないので6月某日に予約を入れました。  法定3ヶ月点検とセットで!

 面倒な昼間にディーラーへ出かけるついでに何かをお願いしようと思い、出発前にスロットルバルブ周りを掃除して行く事にしました。
最近、どーも吹け上がりが悪く、なんかもたつく感じのティアナ。効果が上がるかは疑問でしたが、やるだけやってみようと思い、副作用の伴う、 スロットルバルブ洗浄にチャレンジしました。

このスロットルバルブはエアクリナーからの空気流入量の調整を司る部位であり、知らず知らずの間に汚れ等が蓄積され、燃費や出力性能に悪影響を及ぼします。 掃除は欠かせませんが、この部位を掃除すると、まずエンジン回転数に影響が出ます。私のティアナの走行距離では掃除作業前後で劇的にエア流入量に差が 生じます。 その差により学習機能付きのコンピュータが日々集めたデータを元に決めたエンジン回転数に影響を与えると思われる訳でございます。

したがいましてお掃除後はディーラーでテスター診断後、コンピュータをリセットさせる必要性が、かなり高くなるだろうと思われました。 とは言っても 影響が出ない可能性もある訳ですが、影響が出てもその足で予約済のディーラーへ行ける体勢だと安心てすね。

スロットルバルブクリーニング作業

スロットルバルブを外すのに邪魔なエアクリボックス蓋等を外していきます。

↓ この下部分のマイナスネジを緩めるのは角度的にコツがいりますが、
ショートドライバーなら問題ないです。緩めてゴボっと引き抜きます。

ここまで外すとあとはスロットルバルブだけでございます。

   ↑ スロットルバルブ本体 この時点で汚れが確認取れます。

スロットルバルブは四本のボルトで止まってます。このボルトとコネクターを引き抜きます。
下図参照。対角線状にボルトはあります。
画像本体左上に見えるのがコネクター接続部

この四本を外すとボトッと外れます。

ボルト四本を外して完全にフリーにします。
スロットルバルブ単体と取り付けボルト。同サイズなので取り付けミスの心配はありません。

エア流量制御を司る部品ですが、排気量2、38リットル分のエアの通り道。意外と細い。
原付バイクのキャブ調

前回のブラグ交換時に合わせて掃除するべきでしたが、面倒なので先送りしておりました。新車時から全くの 手つかづなので相応の汚れは覚悟しておりましたが、予想以上に汚れてました。かなり質の悪いタールみたいなのがびっしりです。 特に内側は凄まじい汚れでした。
このタールみたいなのはシリンダーから回ってきてる復流ガスの有機物が堆積したのだと思います。
あまりの汚さに少し引きましたね。f^_^; まるで2サイクルバイクの排気ポートのような…。

最初は中性洗剤で落とそうとしましたが、あまりの粘着力に挫折し、キャブクリーナーを噴射しまくります。


クリーナーで付着物を浮かし、少しづつ削り取るような感じでなんとかここまで綺麗にしました。

綺麗にするとバルブの隙間がよく分かります。


今まではタールで隙間が塞がれてた訳ですからこれだけでも劇的な変化が起こると思われました。
排気量の小さいバイクだとこれだけ吸気通路に手を加えるとかなり違った仕上がりになります。

復元に入ります。

ジョイントのガスケットは再使用できないそうなので半年前から新品を用意しておりました。
(数百円程度)
せっかく掃除してもガスケット不良で二次空気を吸うようでは意味がありませんからね。
このガスケットは金属製でボルトの締め付けにより山を潰すタイプです。
山がある側とない側が存在し、取り付け向きをどうするか
一瞬悩みましたが、最初からついてたガスケットの山の潰れ具合から判断しました。

ボルトを対角線の順で少しづつ均等に締めて取り付けます。

  ↑ この部分へボルトオン!

あとは他の部品を元に戻せば完了となります。

せっかくバラしたので酷い汚れを洗剤で洗い、水洗いで綺麗にしました。

最後に軽くワコーズのエンジンルームクリーナーを吹いて乾拭きし、組み付ければ完了でございます。

恐る恐るエンジンを起動させますとキュ、ドー と始動します。


 エンジンが冷えてるのでチョークの効いた状態ですからエンジン回転数は1500回転をキープします。この時点では通常よりやや高い回転域でしたが、 暖気完了の段階で異常に気がつきます。
通常Nレンジだと500回転位まで落ちる回転数が1000回転以上から下がりません。あきらかに異常であり、アイドリング音は耳障りです。下図=画像左はN,右はD各レンジでのEg回転数

しかし、なんらかの異常発生は予見できてた訳ですのである意味予定どうりとも言えます。
アイドリングが高回転維持のまま予定どうりディーラーへ向けて進行を開始しました。 とにかくアイドリングが高く、スタート時にはアクセルを踏まなくても普通にスタートし、大通りではスピードがのると、アクセルを全く踏まなくても 50キロ位の車速を維持します。

「これは楽だな。オートクルーズ機能そのものだ」と楽しくなる反面、
「これは危ないかも…」と危険性の認識に至りました。(汗)

アクセルを離しても進み続けますので、「どーか何にも飛び出してきませんように!」と念じながら走り、減速する時には通常より強くブレーキを踏む必要に迫られてました。 また、パッドが余計に磨耗する訳ですし、赤信号待ちの異常に高いアイドリング状態も気になりました。 原油高騰が叫ばれる中、燃料をドブに捨ててるみたいなもんだし、何より「これは異常な発熱してるかも…」と…。

170円台突入!

そんなストレスを感じつつディーラーに到着。 出迎えた営業マンに「3ヶ月点検とATF交換で参りました。あと、キャブクリーナー吹いたらエンジン回転数が高くなったのでおまけでテスター診断後、調整をお願いします」 と告げて、作業を丸投げします。

コーヒーを二杯飲んでる間に作業は完了。
色々あれやこれや過剰整備をすすめられましたが、
「それ位はッ将来自分でも大丈夫です」ときっぱり拒絶しました。(笑)

ディーラーで調整後の「 e燃費アワード 2007 セダンワゴン部門1位 」の正常なエンジン回転数。

画像左はN,右はD各レンジでの極めて正常なEg回転数

試乗インプレッション

とりあえず帰宅し、夜に出庫します。 いつもの一般道を都心に上りながらの率直な感想は凄い!
別物です。吹け上がりが方が全然違う。かなりシャープな印象に変身し、 さらにトルクも増大した感じでした。いつもどうり踏み込んで、いつもどうりの加速をイメージしますが、それを上回る加速です。 あのくそみたいなタールを一生懸命取り除いた甲斐は間違いなくありましたね。
明らかな効果を確信するに至り、早く高速道路で試したくなるのが人情です。
その想いが通じたのか、赤坂進入前に市ヶ谷で配車になりました。それも超レアな日産車指定で!
一年ぶり位かなこの車種指定で呼ばれたのは…。

実車のお客様は「首都高湾岸線で習志野で下りて下さい」との事でしたので、効果を試すには抜群の環境を得る事に成功しました。 お金貰えるし…。

高速では効果歴然で車体が軽い軽い!

↑の画像は京王道路船橋料金所

毎日乗ってる車で感じる訳ですからよっぽどです。 同じチョコン踏みでもグイグイ前に進む感じで、希望車速に到達し、アクセルをオフにするとATF交換効果からかス〜っと滑っていく感じも体感できました。
相乗効果からでしょうが、快適なドライブが楽しめました。
あれっぽっちの作業で随分と化けたと思える反面、冷静に考えると初期性能に近づいたに過ぎません。初期性能はこれだけ素晴らしいのなんだと再認識しました。 日々初期性能を失いながらティアナに乗ってるんだと染々思います。

注意
効果は当該車両の走行キロで確認されただけです。尚、素人の手によるものですので真似等された場合、
何らかの不都合がございましても当方は一切責任は持ちませんので予めご了承下さい。

2008.6.4

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