新規許可試験前に !
受験者さんへ


今年も関東運輸局管内の個人タクシー
新規許可・法令・地理試験が
明日、11月23日に実施されます。

私も数年前に受験しましたが、この季節になると
当時の事を
昨日の事のように思いだします。
肌寒い気温に枯れ葉臭混じりの街の匂い…。
とても重苦しい気分でした。


何がそんな気分にさせたかと言うと個人タクシーの新規許可試験は年に1回しかございません。
万一、落ちると翌年の試験を待つ事となるのです。自動車運転免許の試験なら落ちても帰りに次の試験の 予約を入れれば済みますが、個タク新免試験失敗だと申請等の手続きを全て無駄にした上、さらに一年間の 無事故無違反法人タク勤務が待っており、絶望感の中スタスタ逃げ帰るだけでございます。
絶対に落とせない緊張感の中、吐き気のする試験でした。他に年3回の譲渡試験と言われるのがありますが、 ポンコツを高値で買わされたり手続きが面倒なので圧倒的に新免有利と考えた私は興味すら湧きませんでした。

ちなみに受験当時、試験には大型バイクで行きました。いつもと変わらぬ平常心を維持する為にもいつもどうりの 移動方法で行きました。
もちろん道交法を完璧に守りながら…。

今年もその新規許可試験が実施されます。東京交通新聞にもありましたが、気掛かりなのが受験者数の減少です。
開業者数を廃業者数が上回るペースであり、近年、明らかに減少傾向です。この状態が続くと組織力の低下は 避けられず個タク業界の先細りは避けられません。
様々な要因が考えられますが、どれも一朝一夕に解決するとは思えない難題でばかりです。
規制緩和で法人タクシーは好きなだけ増えましたが、個タクは規制緩和とは無縁であり日々減り続けているのが現状です。

今後も増強の勢いを得られない事が見込まれる以上、数より質への転換は必至であり、今以上の努力を怠ると世間様から 見放される日が訪れるかもしれません。
この様な減少傾向の中、今回の試験で一人でも多くの同業者の誕生を切に願わざるを得ません。
当の受験者さんは明日の試験を控えて「個人タクシー生活」を見られてるとは思いませんが、どうか万全の体調で 落ち着いて受験してください。地理有りの方はもし分からない出題があったとしても最後まで諦めずに頑張ってください。

2007.11.22



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