リア ショック ダンパー交換
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先日、リアショック ダンパーの交換作業にチャレンジしました。
皆さんオイル漏れとかで比較的交換されてる部位でございます。 私のティアナは幸い漏れとかの視覚的症状はなかったものの、コーナーリング中の踏ん張る力が 低下したような感がございましたので、「特に急がないけどそろそろ替え時かな?」っと思いつつも 何する事なく過ごしておりました。 そんな中、リアショック交換直後のJ31ティアナと私のティアナの「リアショック ヘタレ具合」を 比較検証させて頂く機会に恵まれます。 検証方法 2台のティアナを並べ、交互にトランクを上から下へと押してティアナの車高を落として跳ね上がり方を観察します。 つまりリアショックを沈め、ショックが元の状態に落ち着くまでの速度や揺れ方を目視確認するあんばいです。 かなりシンプルな原始的手法ですが、その差は驚く程でした。 まずOH済ティアナ ボヨーン。ポン。ピタッ。 て感じ… 解説 押す圧力から解放されたリアショックは一気に跳ね上がり、若干沈んでからワンストロークで定位置に落ち着きます。 私のティアナの場合 ポヨーン。ファンファン。 ヘナ。 ピタッ -.-; 明らかにMyTEANAのリアショックが終わってるとの結論に至り、リアショック交換作業開始を決意した次第です。 |
作業準備
ショック交換と聞いてスプリング交換と思われる方が稀にいらっしゃいますが、あれはヘタレる事はまずありません。 ヘタレるのはダンパーで、これを一般的にショックとよんでおります。 ダンパーの役割 走行中に路面から受ける衝撃は主にスプリングが吸収します。しかしスプリングだけだとピョンピョン跳ね続けて 車体が安定するまで時間を要してしまい、当然、乗り心地が良いとは言えません。そこでショックダンパー(以下ショック) です。 スプリングの上下運動を抑制する働きがあり、スプリングが衝撃を吸収した直後から車体を安定させようと働きます。 筒内にはオイルとチッソガスが注入されてますが、私のティアナのダンパーは経年劣化で微量づつ漏れだしてたのでしょう。 毎日少しづつの品質劣化は気がつきにくいものですね。 人間の身体と一緒で… 部品調達 必要な物を揃えます。 ショック メインパーツのショックは以前ペリカンさんから頂いた極上品を投入 ブッシュ類 ショックだけ交換するのではなく、図面の赤丸で囲んだヘタレやすい所謂ブッシュ等の周辺小部品も同時に交換します。 特にゴムのパーツは必ず交換しますが、私は赤丸全部交換する事にし、それらをディーラーで取り寄せました。 取り寄せたパーツ群 (とりあえず図の赤丸印を買いました。総額1万数千円) ショックも並べてみました。 まとめると結構な量です。 部屋の中でダンパー単体にパーツを順番に取り付けていきます。 1 55240を取り付け 結構高く、1個3500円位です。社外品買えばよかった。。。 2 55248を取り付け 3 56210を取り付け 4 55323を取り付けます。56210に差し込む感じです。 5 55322を取り付け 6 56217を取り付け 7 56113を取り付け 8 最後にナットで仮止めします。ブッシュ小部品群を一本化させます。 完成 同じようにもう一本も組み上げて仕込みは完了。 |
本作業
ホイールナットを軽く緩めてジャッキアップします。先ずは右側から! 長丁場もあり得るとの判断から車体を馬の足に載せました。 タイヤを外します。 画像のカバーをドライバーなどで取り外します。 ↓ 画像は左側 (組み付け時にはグリスアップしましょう。) 次に車体とリンクしているショック上側の12ミリナットを2つ外しますとショックはフリーになります。 フリーなショックを外しやすいようにジャッキを下げるだけ下げてショックを少し手で縮めながら外しました。 新旧比較 すると旧型の戻りは著しく遅く、とても待ってられないレベルの機能しか果たさなかったのが実験結果で、改めて交換の 必要性を感じ取りまして、そこからの作業には熱が入りましたね。なぜなら交換の効果を間違いなく期待できるからです。 はやる気持ちを抑えつつ、新しく取り付けるショックの最上部のナット本締めを入念に行います。 これは少し悩みました。。。。 ブッシュ類に圧力を加えると縮むゴムパーツが複数ありますから、どこまで締めていーものやら… と… 先ずはメガネレンチで締めれるだけ締め付けて、仕上げにショックのロット先端に図のような工具をかまして改めて メガネレンチで締めれるだけ締めます。 新ショックを取り付けます。まずは下側の17ミリボルトから取り付けました。(順番にこだわりはありません) ボルトをネジ穴に通す作業はハブ下のジャッキを上下させて高さを微調整する事で、すんなりといきました。 ボルトのショックとのリンク部に軽くグリスアップしてから仮止めし、次にショック上部の12ミリナットを固定します。 ここもロアアーム付近に設置してるジャッキを活用して最適な高さに調整しながらナットを取り付けました。 各々仮止めの状態で違和感がない事を確認してから本締めし、下の17ミリボルトカバーを取り付け、タイヤを元に戻せば 設置作業は完了です。 タイヤを外したついでにリアブレーキにはグリスアップしました。 残量は十分です。 すぐ落ちつく新ショックに対して旧ショック側はしばらくフニャフニャ暴れてました。 左側も同様に作業したらリアショック交換作業は全て完了です。 |
試乗
試乗の前にトランクを上から押してみましたらピョン。ピタ。です。明らかに張りがありました。 絶対に走破性は向上していると確信し、日没を待って出庫します。 出庫 走り出してすぐに思いだしました。ティアナが新車だった頃を… そう思える位に改善されてた訳でして、いつもの道をまるで違う車で走ってるような錯覚すら覚えましたね。 出勤途上、気分良く走りながらディーラーへ立ち寄りました 目的は洗車とミッションオイル(以下ATF)交換です。 ちなみにATFだけは必ずディーラーで交換作業をしております。(諸事情を勘案し、理由の公表は差し控えさせて頂きます。) 10ヶ月に1回ペースで交換しておりますが、ATFも交換の都度、改善を感じてる部位でございます。ATFを交換すると 変速がスムーズになって、スルスルーっと転がっていく感覚を得ておりますが、 私は暗示にかかりやすい体質なのかもしれません。(笑) ディーラーは整備後に車を洗ってくれるので重宝してます。 私の場合、定期交換整備は雨の翌日入庫が圧倒的に多いです。(笑) 新ATF 首都高 首都高を毎日走ってると、環状線や各放射線の無数に存在するカーブの鉄板の繋ぎ目や、段差の存在なんかを殆んど覚えてますし、 それらを通過する時の路面からの突き上げに伴う振動等も身体が覚えてます。 そんな首都高を走る事で改めてショックが改善された事を理解できました。 とにかくギャップ通過時の突き上げを受けてから車体が安定するまでの時間短縮は確実です。 突き上げを受け、フラフラ状態から安定するまでの間は次のアクション(加速、減速、車線移動等)に移る事なくじっと待ったりしてますが、 この待ち時間を大幅に短縮できたのです。 短縮時間は僅かコンマ何秒かもしれませんが、「待つ」と言うのは結構なストレスだったりしますので、そのストレスからの 解放なだけに尚更ショック交換の効果を感じ取れたのかもしれません。 ちなみにワンコの訓練で「待て」を覚えさせたりしてますが、教える側の方が忍耐力を必要とする程、難易度が高いコマンドです。 生き物は「待つ」と言う環境が苦手なのかもしれません。 話を戻しますが、リアショック交換。 メカニズムや部品を改良した訳でもなく、単に新車に近づけただけですので大喜びするような事でもありませんが、達成感は十分でした。 外から見た感じは何も変わりませんが、確かに組み込まれてます。 今回も「知らず知らずのうちに機械物の初期性能は日々失われていくんだなぁ〜」と学習しながら遊んでた訳ですが、 思うに過走行車ほど整備後の変化を楽しめる訳で、ある意味ラッキーな事なのかもしれません。(笑) さて、リアショックを替えたので次は「フロントショック」も替えよう。なんて思ってますが、リアと比較してフロントは 抜けてないような気がしております。 車体を上から押して、ショックの戻り方を見てもまだまだいけてるような感じでございますが、きっとリアと同様の経年劣化は 少なからずあるのでしょう。 近いうちにでもフロントのショックも交換ですね。 お正月休みにでも「プラモ作り」感覚で遊んでみたいと思います。 車体維持整備に戻る |