エアバルブ交換 2!
換金所遥かなり 2

 週一回はたまったタクシーチケットの換金の為、組合事務所へ行くようにしておりますが、ここのところ以前に増して面倒くさい。 なぜなら十分な量をストックできないからです。
リーマンショック以前は一度換金に行くと財布がエライ重くなってました。 しかし最近は換金しても羽根の生えた現金達なので軽い軽い…。(苦笑)
換金日イコール「右から左デー」なんて命名してます。(笑)
 さて、そんな徒労とも言える換金に先日も行って参りました。 いつもどうり昼間の都内移動に欠かせないアクシス90を発艦させるべくエンジンを起動させ、 センタースタンドからおろした途端に不具合に気がつきます。

不具合とはハンドルが重い…(-.-;)

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エンジンを停止させて恐る恐るフロントタイヤを見てみたらパンクしてました。 タイヤ接地面のパンクならチューブレスなので10分もあれば修復可能ですが、 以前リアタイヤで体験したエアバルブ損傷によるエア漏れならエアバルブの在庫がないのでお手上げとなります。
「さぁ〜。原因を特定するぞ!」っと思いつつ、少し弱気に接地面からチェックしました所、クギ等が刺さった形跡は一切ありませんでした。
( ̄○ ̄;)  「こりゃあー。またエアバルブだ…。」と、見る前に当確を出しました。
見たらやっぱり割れてます。毎回、よくこんな所が割れるもんだと思ってしまいますが、これこそが経年劣化です。 当家のアクシスは推定で18年落ちだと言う事実を鑑みますと、極めて必然的な発症だとは思います。
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経年劣化
「形あるものいずれは朽ち果てる。」と言う事ですが、常に野ざらしと言う過酷な環境下でクオリティーを維持する為には人の手当てなしにはあり得ないと言う事ですね。 人類が地表から根こそぎ消えた場合、文明の痕跡を一切残さずいずれ地表は原野に戻ると言う説につながる一端をエアバルブ損傷で垣間見れたような気になりました。 (笑)
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部品がないので修理できませんから、組合には他車で進行しました。

換金後
毎回、換金帰りに立ち寄る西武池袋線江古田駅周辺で翼の備わったものたちを羽ばたかせ、いつものラーメン店に入ります。

  らーめん 太陽

江古田銀座商店街江古田駅前郵便局前
最近、はまってます。
ラーメンは480円  煮干しダシのさっぱり系
麺は1、5人前入ってますので食欲がない時は一人前でお願いしてます。

昔はこってり系のラーメンを好んで食べてましたが、最近はもう無理。
血液検査も気になりますが、さっぱり系の素晴らしさに 40過ぎた頃から目覚めてしまいました。 ラーメン太陽の場合は一口目が最高。
私は基本的に煮干し系を好んで食べてますが、その煮干し系の代表格である尾道ラーメンをさらに洗練した仕上がりになってます。 とは言え太陽の煮干しは境港産ですので、尾道系と根源は同じかもしれませんが、明らかに関東風煮干しラーメンです。
どうでもいい能書きは置いといて何より素晴らしいのは量と価格ですかね。^^;
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ささやかな贅沢な時間を堪能後、エアバルブの調達に向かいます。

近所のバイク用品店だと829円だった事を思いだし、「さっき食べたラーメンより高いとは何事だ。 ガソリンスタンドだといったいいくらなんだ?」との疑問からバイク用品店に行く前に、先ずは行きつけの ガソリンスタンドに向かう事にしました。
とりあえずアルバイトの方に「エアバルブを見せてください」と申し出たら、大量にあるのを見せて頂けました。

お〜。(-.-)
これだけあるなら一個位はくれるんじゃあなかろうか? と、ひらめきます。

アルバイトの方に、いつも誉め倒している副店長さんを呼んで頂き、牽制球なしの直球で勝負します。

「これ1個頂戴!」

「え、( ̄○ ̄;) 1個でいーのですか?どーぞ。どーぞ」と拍子抜けしつつ有りがたく頂いてしまいました。 やはり他人様とは誰とでも仲良くするに限るなぁ〜。と言うか言ってみるもんだなぁ〜。って所でしょうか…?

  ↓ご好意で頂いたエアバルブ
どうであれ帰宅して直ちに復旧作業に入ります。個タク村ではアクシスがないと翼がないも同然なんで一刻の猶予もないのです。

一応、個人タクシー生活エアバルブ交換のページを拝見しました。 自分がこしらえたページなだけに最後の所だけを斜読みしただけですが、見ると直ぐにすっかり忘れてた当時を思い出します。


  めちゃくちゃ簡単だった事を。


エアバルブ交換

「プニョ」っと入ると書いてるとうり「プニョっと入れるぞ。」と作業を開始します。
アクスス90画像

前回は後輪を外し、ホイールからタイヤの両サイドのミミをバルブ穴付近から外して作業してますが、ページを読むとタイヤとホイールの 隙間から手を突っ込んでも作業ができるような事を書いてました。

↓この隙間からの装着にチャレンジしますが。。。。。
「なら…そうしよー。^^」と隙間から手を入れてホイールのエアバルブ穴にエアバルブを挿入しようと試みますが、規定の位置まで入りません。
プニョっと入れる気でいただけにいささかショックでした。 めちゃくちゃ簡単だとイメージしてただけに 「これは物が違うのでは?4輪用と2輪車用はパイが違うのではなかろうか?」と…安易に考えてしまいました。
不思議なもんで一度、疑念を抱くとどんどん疑心暗鬼になってしまいます。 「この辺の心のコントロールはまだまだだな。」と深く反省しつつ、近所のバイク用品店に前回と同じエアバルブを買いに行きました。
「バイク屋なんだからバイク用なんだろう」との固定観念から商品説明など受けず、何より日没時間が迫ってましたので慌てて帰宅します。

  ↓ バイク用のL字型
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作業現場に戻り、愕然とします。

ガソリンスタンドから頂いたエアバルブと変わらない大きさに…

バイク用でも自動2輪用と原付バイク用の二種類が存在するのか?
そして自動2輪用を買ってしまったのか?
それとも超低年式バイクのエアバルブの穴の径は特別なのか?
そもそもガソリンスタンドで頂いたサイズでも問題なかったのか?

疑問が交錯する中、バイク用品店で購入したエアバルブ取り付けにチャレンジしてみる事にしました。
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L字型なだけにガソリンスタンドのショートタイプよりはプライヤーで引っ張りやすいし、 なんとか押し込めそうな気がしてましたが、ダメ。 プニョってどころか、エアバルブの溝の手前の山を越す事ができません。

「やはりサイズ違いか?」

しかし、後には引けないし、サイズ違いなら他に使い用もないな。一か八かだ〜!「えいっ」と思いきって引いた所、

バリっ ( ̄○ ̄;)    と、裂けてしまいました。

「絶対にサイズ違いだ…」 との結論に達した時には日没を迎え、この日の修復は不可能と確定。
(ホント冬はすぐ日が暮れるので野良仕事ができません)

とぼとぼ仕事に出かけはしましたが、空気の流れは一度悪い方向に流れ始めると物の修復よりは遥かに修正が難しいもので、 負の流れに呑まれたままボロクソに敗れて職場から敗走しました。
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目覚めが悪い中、バイク用品店に再度出かけます。

「原付用のエアバルブをください。」と明確に告げました。

すると…
昨日のと同じのが出てきました。

これは…。(-.-;)

同じのを買って、ふりだしに舞い戻ったような気分の中、帰宅します。

- -;

とにかく物は合っている。 つまり方法が違うと言う事だが、何故にプニョっといかないのか?
原点に再度立ち戻ろうと再度、エアバルブ修復のページを開いて見ながら考えました。

「これって嘘か?」

と、思ってしまいそうでしたが、確かにプニョって入った感覚は覚えてました。

(-.-;)
う〜ん と悩みながら見ていて、ある一点に着目。

それは日付です。

4月27日とありました。

現在の12月の気候よりは温暖なはずで、ゴムの硬さにも影響があると思われました。 つまり当時のエアバルブと今のエアバルブの硬さは違っている可能性が高いと考えました。
推論を元に熱湯の中にエアバルブを放り込むオプションを思いつきます。 確実に軟らかくなるはずです。
さらに成功した当時の再現以上を目指す意味で、手間暇を惜しまずホイールからタイヤを完全に外します。 さらに ホイールのエアバルブの穴とエアバルブには通過をスムーズにする為に噴霧しているCRCより、もっと強力なグリースを塗りたくります。

今あるエアバルブが前回取り付けたのと同じ物ならこれで入らない事はあり得ない体勢を構築しました。 挿入方法も両手を使ったマルチ加圧方式を新たに考案。

ホイールの外側から垂直に押し出すドライバーをメイン圧力。内側から引っ張るプライヤー側を補助力とし、 力量比率は7対3と自主設定。

これでしくじる事はあり得ない。「一球入魂だ。」と念じながら加圧開始。
すると。プニョって入りました。(感涙)


  めちゃくちゃ簡単に!
全てはバルブと力を加える角度で決まると体感的に学習しました。

クロの散歩のついでに出城に停めてるティアナの所までホイールを運び、車載エアコンプレッサーでエア注入したらパンク修理は完了です。


どうにかこうにか取り付けに成功した訳ですが、一度成功した作業にも関わらず呆れる程手間取り過ぎてしまい、 車体復元後の洗車中には深く反省しました。
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敗因
まず、初回の成功により「エアバルブ交換は楽勝である。」と甘く認識してた事が大きな間違いです。 楽勝なので作業時間短縮を最優先とし、乱雑な作業でもいけるだろう。と、最低限の小出し手抜き工法で挑みはするものの頓挫します。
そして「エアバルブが穴を通過できないのはサイズ違いである。」などの誤った思い込みにたどり着き、結果として膨大な時間(2日)を 費やす結果となった次第で、久々に悔しい思いをしてしまいました。些細な作業だけに尚更。。。。。

エアバルブは殆んどの車種で共通サイズだと知っていれば今回の迷走はなかったかもしれませんが、 初回作業時も知らなかった事を思うと失敗した理由にはなりません。せめて初回作業ページの冒頭部をしっかり読むか緊張感を もってすれば克服できた可能性は高かったと思います。いずれにせよ次回は確実に1回で決める自信はつきましたが 事にあたる時は最大限の努力と周到な準備が必要なのだと改めて思い知らされた次第です。

教訓としては
成功は失敗の素であり、失敗は成功の素
2009.12.22
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