アクシス90キックスターター修復
原付バイク 我流修復!

長い年月貢献してくれているアクシス90

過去のバッテリー上がりは数知れず。。。。。。。。。

その都度キックスターターで起動させておりましたが、幾年ものキックに耐えきれず、遂にはすかすかになってしまいました。 最近ではキックをしてもコンロッドを動かす余力を失っており、ピストンとシリンダーの負荷に負けて空回りする感じです。 バッテリーが上がったらお手上げとなってしまう前に思いきってキックスターターの修復を試みる事にしました。

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    バラっといきます。

キックペダルを外します。10ミリナット1個

ミッションカバーを覆うプラカバーを外します。 プラスネジ2個


 
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ミッションカバーを外します。外周にある無数のプラスネジで固定されてます。(画像で見えてない物多数)

上のネジ達の中で特に見落としやすいネジ。エアBOX影にあります。
↓ 画像のネジの部位からはアースを取ってます。復元時注意

これらの部位は高温でネジが固着しやすい上、太ネジのプラスネジは大変なめやすくて普通サイズの
ドライバーでは役に立ちません。 私は極太プラスネジ対応のTドライバーでやってます。
外したネジ達は微妙に長さが違うので、復元時にわかるように並べておきます。
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全てネジを外してミッションカバーを平行に手前に引きながら本体から分離させます。
キックするとカバーの内部に残ったギアが飛び出し、プーリー外側に露出したギアと噛み合ってクランクを強制的に回す構造です。
そして負圧で発生した混合気をシリンダー内に送り込み、プラグをスパークさせて点火させるのがキックスターターでの起動システムとなります。
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↓引き抜いたミッションカバー裏側にあるキックユニット

このギア。キック(押す)すると飛び出します。(上の画像と比較)


そしてプーリー表面にございますこのギアと絡みます。



色々能書きを並べたところで、私のアクシスの不具合紹介
上記のギア同士が上手く噛み合いません。
どーも長い年月(15年位)キックし続けたせいか双方の表面が磨耗しておりました。 微妙に足りないのでしょうが、足りないものは足りないのです。

こー言う事もあろうかとここのギア部分はストックしてましたのでパーツBOXを見てみたところ「ない」数点ありましたが、全て物が違います。 ホンダのDIOの物ばかりでYAMAHAらしきものもありましたが、互換性がない形状の物でした。
↓ ストックされてた互換性のないしっかりした形状のギア

ここで頓挫しますが、思いきった行動にでます。

大型貫通マイナスドライバーを各ギアの噛み合う付近に差し込み、大型ハンマー(4キロ)でコツン、コツンとギアを叩いて、変型させながら突起を復元させる荒技に出ました。 アクシス90画像
プーリー側での実施はクランクベアリングやクランクを損傷させるリスクを伴う邪道の中の邪道工法ですが、 壊れたらクランクも分割させて不具合箇所を直せば済む話なのでなんら問題はありません。

しかし、このハンマー技
限りなく彫刻で、バイクいじりの領域を超えてる気がします。^^; 

で、なんとなくいけたかな?
のタイミングでミッションカバーを仮止めしてキックを手で押してみたところ。


  見事にバコン!と噛み合いに成功!

  これで出先でのバッテリー上がりも恐くありません。

全て元どうりに組み直してキックスターター修復作業は完了!
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おまけ作業
より快適なキックスターター生活を満喫する為にキックのストローク量を増強しときました。
↓画像の箇所にノコを「入れて相応分切断します。


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   ここまで角度を上げられました。ページ最上部と比較すると分かります。
   1キックのピストン上下運動を3割増にできたような。。。

お金をかけずに遊んでます。

2010.1.16
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真似をされる場合は自己責任でお願い致します。当方は一切の責任を負いかねますのであたかじめ御了承下さい。