首都高4号線の日 2
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2007年6月のとある日曜日。 休むつもりが、昼過ぎまで寝たためか全く寝れそうでないので、出庫する亊にしました。 23時過ぎにティアナの エンジンを起動させ、ノソノソ〜と都心に向けて走り始めます。 24時過ぎに赤坂エリアに入りました。登録後、40分位で花番(待機順位1)になります。 私はあまり花番は好きではありません。日曜日は赤坂某局狙いです。そこは5台単位で呼びますので、どこに配車 されるか分からない1台目より5台目での待機の方がなぜか安心するのです。1台目のプレッシャーからか、 トイレに行きたくなり、休憩ボタンを入れてトイレに行きました。戻って1台目から3台目位に順位が落ちた亊に 期待しつつ休憩を解除しましたが、1台目のままでした。ボ〜っとモニターを見ていたらピ〜ピッピッピ〜と配車に なります。 配車先は「ベルビー赤坂」日曜日のベルビーかぁ〜と半分以上不安な状態で進行致しました所、様々な タクシー会社の空車や御同業の個タクが並ぶ人の気配が全くないベルビータクシー乗り場先頭に女性のお客様は ポツンと1人でお待ちされておりました。近づいて来られ、名乗られたのでドアを開け「お待たせしました。 東個協6002でございます。どちらまで行かれますか?」と空車が溢れ、すぐタクシーに乗れる環境にも関わらず、 わざわざ無線室に電話を入れて配車依頼された方に対し、感謝を込めて失礼のないよう対応致しました所、 「中央高速調布インターから武蔵小金井までお願いします」と申されました。 遠からず近からずの高速ライン上の実にベストな場所です。1時間以内で往復できて1万円。しかもあまり待たないで 配車を受けれる時間帯に戻れますからね。あ〜出庫して良かったなぁ〜とガラガラの首都高速4号線に入りました。 吸い込まれように到着し、清算しますが、なんと現金です。現金ならベルビーにいくらでも空車が並んでいたのに 何故にわざわざ電話を入れて無線車を呼び、待ってまで乗られるのか?不思議ではございましたが、ひじょうに 有難い限りでございます。現金で料金を収受し、急ぎ反転です。 予定どうり1時間以内で戻り、赤坂再登録しましたら 7台目でした。あまり待たないなと楽観した所、応答モードで麹町某局を3台口で呼び出しましたので躊躇なく 応答ボタンを押しました。どうかな?とは思いましたが、麹町某局の配車になります。進行し、実車のお客様は 「武蔵境まで」先のベルビーさんより近いですが同じく中央高速調布インターです。先程と同様に外苑から4号線に 入りさ〜っと送り届けて赤坂に戻りました。 三回目は待つな。 と腹をくくりテレビを見ながら待機します。待ちました 1時間以上。 そして赤坂某局に配車になります。これで終わりだな。できれば西がいーな。と、頭を過ります。 いつも最後の配車を受けた時に考える亊ですが、今日は4号線が続きました。同じ高速路線は不思議と重なるものですし、 今日は4号線に2回入っている。次も4号線だろう。と何の根拠もないのですが多分そうなると1人思っておりました。 そーこーしてる内に実車になり、その行き先は「平山城址公園」正に4号線で調布インター先の国立府中インターに なります。 本日の最長距離のお仕事でしたが、半分以上は割増時間終了後の走りでございました。朝の5時半位に完了ですので 完全に日が昇り、交通渋滞も始まりますので普通なら帰ります。当然そのつもりであり、少しでも早く帰庫する為にも 中央高速に入りました。 高速に入ると虎ノ門エリアを10台口で呼んでたり、赤坂某局も呼び出してました。かなり 各エリアは手薄な印象です。そこで欲が生まれます。高井戸出口で降りて個タク村まで引き上げようと考えては おりましたが、高井戸から個タク村まで30分はかかりますので正直言って面倒です。。赤坂だと高井戸から 霞ヶ関まで首都高を乗り継けば10分。それなら思いきって再度都心へ進入し、すぐ配車を受けてみると言う のも良いのではなかろうか?その行き先も個タク村までかもしれない。さらに今日は遅く家を出ており、 体力は温存されているのであと1回位の営業には十分耐えられる。と、かなり楽観的空想を巡らしながら 結局赤坂まで戻りました。 |
6時過ぎに赤坂エリアで3台目に登録し、各手薄なエリア応答モードに備える為にも国会に布陣しました。 が、全く出ません。 戻ったけどアブレるかもしれません。 私が待機してからサッパリでございます。 6時30分。赤坂某局に配車になりました。「いや〜今日は粘ったなぁ〜。出来れば混んでないラインで西の個タク村周辺が いーな〜。その逆の東は勘弁してほしいし増してロングは行きたくないなぁ〜。」と希望を並べながら進行し愕然とします。 タクシー待合室に誰もおられません。この赤坂某局は予めタクシーを呼んで一定台数を確保し、利用者が来ればその待ってる タクシーに乗って帰られるスタイルであり、午後23時から午前7時までのシステムです。当然利用者が7時までに来られない 場合はアブレます。呼ばれたけどアブレと言う厳しい現実にまさか自分が直面するとは…と思いつつ。アブレました。7時丁度に 配車係が出てきて「ゴメン」の一言で打ち切りとなりました。 「無線室に電話しときますから配車替えを受けて下さい」とは言われましたが、冗談ではありません。高速で戻って登録して待って、そして配車先で待って、アブレたからまた改めていつ出るか分からない無線配車を待つなんてあり得ません。帰庫するだけでございます。 アブレる為に中央高速と首都高速代金、さらにはガソリン約5リッターを投入した亊を思うと辛いものがあり、明らかな 楽観的視点による情けない結果でございます。 ヨロヨロ〜と深い後悔の念の中、移動開始し、しばらく走った所、年輩の方が手を上げました。確認したら空車表示です。 いつもは撤収開始と同時に回送表示にするのですが、この日は衝撃の為か空車のままでした。 お乗せするしかないので車を止めます。格好がアロハシャツに短パンだし、その辺かなと思いつつ…。 車を止めた所「荷物持ってくるから待ってて下さい」と言い残し、大きな旅行カバンを引きずりながら戻ってきました。 「え〜羽田か?帰りが混んでるから嫌だなぁ〜。せめて箱崎や浜松町にしてほしいなぁ〜。」と思いつつお客様の荷物を 私がティアナのトランクに入れ、後部席にお乗り頂いた所、「成田空港までお願いします」と申されました。 もうどーにでもなれ〜と言った感じで出発です。 個タク村の正反対の東の方角の上、ロング(かなり) 朝日に向かいながら流れる首都高速道路を快調に走り始めますが、反対車線の高速上りラインはどこもビッシリ混んでます。首都高速道路を 抜けて京葉道路に入っても反対車線の上り方向は各所でビッシリ渋滞しており、成田の帰りに自分はこの全ての列に並ぶのかと 思うと本当に嫌になります。が、仕方がない亊なので諦めて走るしかありません。最悪、成田市内のサウナかなんかに泊まろとも 考えてました。 途中、佐倉インター先で事故渋滞に遭遇した為、8時40分に成田着。 画像左=運賃19770円 さすが賃走料金これだけ走って2万に届きません。(泣)画像右=成田第2ターミナル 出発車寄せ
反転を開始します。 もうのんびり帰るだけです。いくら急いでも車の流れ以上に早く走れる訳でもないので必要以上の速度を出す意味などありませんし、 急いでも直ぐに前がつかえて追い抜いた車に追いつかれる状況でしょう。成田から個タク村まで約95Km位あり、その距離を空車で 走る訳ですから相当な無駄な距離と言えます。その距離を燃料を燃やし、車体各部に負担をかけながら走行しなければならない のですが、せめて省エネ運行に徹して帰る事にしました。 目標燃費 リッター11Km 1-エアコンOff 幸い外気温は22度でしたのでエアコンなしでも問題なし。 2-2500回転以上回さない。 3-車間距離を開けて極力ブレーキを踏まなくて済むような走行。 (パッドとタイヤ磨耗軽減) 回転数と速度はこんなもんでございます。 画像のトリップメーター163Km表示は都心から成田往復時 走行方法を決めたと同時に何か食べようと思いつきます。基本的に私は3食自宅で食べてますが、この日は例外です。成田から すぐの酒々井(しすい)サービスエルアに入りました。 酒々井SA 駐車場 珍しいロング車の横に止めました。(2個1かな) 結構東京のタクが居ましたね。少しびっくりです。 この日に駐車場で見かけたタクシーランキング 1 位 4社の黒塗り さすが4社です。 4社=大日本帝国 (大和 日本 帝都 国際) 2 位 個タク さすが御同業 多分成田専門衆 3 位 横浜個人 なぜか黒塗りが多い 社会科見学を終え、食事の為にサービスエリアの施設内に入りました。 レストランはありませんでしたが、よくある簡単な食事(ラーメン、そば、うどん等)は出せる程度の店はありました。 仕方なく天玉そばを頼みました。(オプションのいなり付き) すぐ出てきたのは良いのですが、ビックリするのが出てきました。お味が… 私なりの評価です。 つゆ よくある関東風でうまからずレベル。「どんべえ」と互角か? 麺 駄目 こし無し 味悪 「どんべえ」の方が上 (多分、近所のスーパーの50円袋ソバの方が旨い) 具 天ぷらと卵にネギだけ 天玉だから当たり前か?しかし「どんべえ」でもかまぼこ入り。 この天ぷら具が殆どなくころもの塊/中性脂肪値確実UP)「どんべえ」の方がまし。 値段 500円近い 「どんべえ」は最近100円で売っている。 総合評価 「どんべえ」の勝ち(圧勝) 儲け過ぎ。金返せ 感想 お腹が減れば殆どのもの美味しく感じるものですが、今回は空しさだけが残りました。(泣) これでも売れるなら成田パワーだと思います。市場原理を全く感じない殿様商売です。 (うらやましい) 各高速道路のSAやPAのソバはよく食べますが、「最低」の称号を与えさせて頂きます。 酒々井ソバの好きな方には申し訳ありませんが、私の場合は絶対に次はありません。 参考 都内の大手立ち食いそば屋と比較した場合 吉そば つゆ 麺 具全てで優位。富士そば 具沢山で圧勝 小諸そば 酒々井と比較すると高級そばです。相手になりません。 注文した天玉ソバ とりあえず炭水化物でお腹を満たし、小休止後、改めて帰庫する為に走り出します。なぜか順調です。(とは言っても流れてるだけ)行きに見た京葉道路の渋滞は解消されており、首都高環状線までノーストップです。 環状線ですらノロノロ以上に流れてました。 そして5号線に入るとガラガラです。(上りは当然ビッシリ混んでました)なんと幸運な事か…。 これは酒々井SAで試練を受けた 私への神様からの御褒美か?と考えつつ高島平で首都高を降りて10時位に個タク村へ無傷で帰還致しました。 2007.6.29 帰りの5号線下り東池袋付近画像(事故録) 上り方面は大渋滞。画面上部はオービス それにしても事故録のカメラ位置がズレてますね。意外とズレるもんなのだぁーと改めて実感。 即日修正しております。 |