個人タクシーの場合、無線機を搭載するかは自由です。東個協の場合は11000台中、2000台が無線車となりますので
少数派ではあります。私の場合は法人タク時代から無線営業主体ですので必然的に積んでます。他の積んでる方も
私と同様、生活習慣だと思いますよ。皆さん好きで積んでるだけあって粘り強く手強いです。
無線機を積む場合は個人的に購入します。価格は32万円でナビ付だと総額50万円程度の調達資金が必要な上、
取り付け工賃が3万円かかります。オプションのナビ付きだと配車先への誘導がナビに出ます。しかしナビの考えるコースは
私の考える進行コースより「時間がかかる遠回りコース」と理解しておりますので、その様な誘導は必要ないし基本的に
ナビには現在地点から目的地点までの点と点の目的地点だけを教えてもらえば十分です。
さらに無線機標準装備ナビはタッチパネル式ではなかったので他で求める事としました。

無線機です。画像上が本体で下側がモニタ-操作部となります。
無線機操作概要は以下のとうりです。

GPS-AVMシステム
操作部

エンジンキ-をACCの位置にすると連動してAVMの電源がONになります。
この時、モニターには空車と表示されます。そのままでは配車を受けれませんので配車を希望する移動局は登録スイッチを押し、空車登録します。
GPSですので配車先に最も近い車両が配車対象となり、現在地付近でお客さまからオ-ダ-があれば配車されます。
Cボタン(キャンセル)は塗装が落ちはじめてます。予約ボタン下。(耐久性無し。押し過ぎ?)
都心主要地区は夜間20時から翌29時までの間は順番配車となります。
まず主要エリアに進入してから登録ボタンを押しますと、特定エリア登録になりモニター部にその旨が表示されて
自車の現在の待機順番が表示されます。

30番以内までは順位が更新されませんが、30番以内に入りますと
待機順位が更新されて行き、最終的に1番になります。繁忙期の時間帯は10番以内で順位更新されるより早く、
配車になる場合が結構ありますので、あくまでも目安と理解しております。
待機22台目です。
待機12台目です。
待機2台目です。
待機1台目です。
最終的に1番となり遂に配車となった場合は約十秒間ブザーが鳴り響きます。
音量はとても大きく、寝てたとしてもまず起きますね。
そこで了解ボタンを押せば配車が確定され、配車指令(配車情報)がモニタ-画面に文字表示されます。

さらに合成音声で通知されます。配車情報は配車先名称。お客さまの名字。該当番地。さらに誘導まで付くデジタルならではの
盛り沢山の情報量ですが、初めて行く場所以外は配車先しか見ません。

車を離れていたり、故意に無視して了解ボタンを押さなかった場合は了解催促されます。
表示内容は「了解ボタンを押して下さい」となり、さらに無応答だと、もう1度ピ-ピ-鳴り響きます。催促は2回送られてきて、2回目を無視や気がつかない場合、まずは配車が取り消され、
そしてエリア登録が取り消されます。さらに3時間の無線停止処分が即、行使されます。 参考/凄惨!無線停止処分!
07.5.27補足/例外も複数例あり。

↓
→ 


モニターに表示される画面に「情報画面」があります。

これは各特定エリアの待機台数やそのエリア内の順位1の先頭車両の滞留時間が表示されます。
画面上段左の地区の下が各エリア名。画面上段中の下が待機台数。画面上段右下が滞留時間(分単位)となります。
画像は暇な時(左)と忙しい時(右)の情報画面です。暇な時は赤坂待機台数58台/滞留時間155分となり忙しい時は赤坂待機台数0台/滞留時間0分となります。
私も参考程度によく見ますが、台数の少ないエリアに行ってもお客様からオーダーが入らないといくら待機しても配車に
はならないし、同様に滞留時間の短いエリアに入っても自車が1台目になったとたんに流れが止まる事があります。滞留時間が長く表示されていても
通常配車対象外の禁煙車が頑張っているのかもしれません。情報画面はあくまでも参考であり、見ると言うよりは「読む」ものだと考えてます。
1台目だと意地になりがちですが保障等ありませんし、それは大変危険な事です。
引く勇気がないと正気に戻って気がつくと夜明けです。
そして、配車となったとしてもなぜかその場合は自宅と正反対でさらにとんでもなく遠い事が多いです。朝の大渋滞に巻き込まれ帰宅困難者となりそこで考える事はいつも同じです。
上記の失敗を何度も体験した上で、自分なりの結論として言える事は、情報画面のモニターに頼らず、最後はカンだけが頼りだと思います。
どのエリアも主のような人が居て、配車まで絶対動かない人達がいますが、私は正反対で腰を落ち着ける事はしません。
勤務時間が短いので落ち着いて待つ時間的余裕はないのです。常に配車が早そうなエリアへ絶えず移動を繰り返し、
回転率を上げる事に専念してます。

特定エリ内外を問わず配車要請が入った付近に無線車両がいない場合、
無線室は「応答モード」で呼び出してきます。

その場合、移動局は応答ボタンで応答します。応答車両が複数の場合は配車先に最も近い車両が配車されます。
年末等は応答モードのラッシュとなりますので、エリア進入後も登録を行わず、ひたすら応答モードで呼び出すのを
待っていれば、ある意味仕事が選べます。しかし、選び過ぎによる時間の立ち過ぎに注意しなければなりません。
?なぜか誰も応答しない場所もあります。

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