城郭探訪 小諸城 ! 懐古園

駅前ロータリーのすぐの反対側にある懐古園へ(以下 小諸城跡)
今回、小諸市へ来た最大の目的はこの小諸城郭見学です。しっかり見る為にも隣接の有料駐車場へティアナを放り込みます。 12時間まで500円。1時間でも…。
朝早いせいか一台も他車はなし。(笑)

駅側から城内へ進入しました。

三の門から入る形となります。今回は時間の関係上、東から西方向へ真っ直ぐ本丸へと向かう最短ラインを進む形で見学しました。
一般的にお城とは低い位置から高い位置へ昇っていって城下町を見下ろすと言うのが私の城に対するイメージでございます。 しかしこの小諸城。
面白い事に駅より低い位置に三の門はございます。 駅から下る感じんですからね。つまり城下町が上にある訳で実に面白い設定です。


ちなみに大手門は駅を挟んだ反対側にあります。

小諸城案内図

三の門正面

城内が坂の下だとよく分かります。

城内側から見た三の門
上の画像とは逆に城下が坂の上だと分かります。

三の門を通過し、一騎坂を少し昇った所の二の門(現跡)を通過しますと
右の階段を昇れば二の丸。左が本丸方面です。

一騎坂

正面が南の丸/右がニの丸

一騎坂から三の門を振り返った画像

一騎坂から三の門を振り返った画像の2

ニの丸

この二の丸に二階建の建物をこしらえたと仮定し、その屋根の高さが駅と同じ位の
高さかもしれません。

右手に北の丸,左手に南の丸を見つつ進みますと空堀に架かる黒門橋に出ます。
本丸曲輪と二の丸曲輪を結ぶ唯一の接点です。 この橋の先に本丸はございます。
橋を渡った所に黒門が存在したとの事ですが現在は門の土台付近の石垣のみが残ります。

黒門橋

黒門跡 南側

橋の上から見た空堀。
左が南側と右が北側

 

小諸城案内図

階段があり、少し昇ると本丸。周辺は帯曲輪

本丸スペース中央付近には現在、懐古神社がございます。

天守台

その先には天守台がありますが天守閣はありません。城跡探訪してますと 天守台に模造天守なんかを平気でコンクリートでこしらえてる自治体をよく見受けますが、あれはいけません。気分を台無しにします。 貴重な歴史遺産にコンクリート塗りたくりやがってなんて事するんだって感じです。ここ小諸城みたいに無いほうが全然マシです。

天守台から下を見下ろした画像。結構高いです。
しかし、この高さですら駅の高さと変わらないかもしれません。

 

他の角度で見た天守台

駅を標高ゼロとした場合。二の丸と本丸以外は標高マイナス5位でしょうか。 したがいまして本丸から西側を見下ろすと広がる広大なスペースの馬場も空堀みたいなもんです。

馬場

城の最深部に位置しますが、いかに馬を大事にしていたかが伝わります。 この馬場を見れば分かりますが、本丸のある曲輪は黒門から三角形の形で広がっていってる構造になります。

作者の意図の多くは素人の私には理解できませんが、この三角形の防御上有利な
構造は私にも理解できました。 とは言っても黒門まで迫られたら終わりですね。


馬場へ降りて天守台のある本丸を見上げた画像。
奥の突出部が天守台

石垣は城主が蒲生時代に積み上げられたのがベースなのか、荒々しく積み上げられてます。
登る事は容易かと思われます。

馬場を西に歩いてさらに進み、最大の驚きに直面します。

曲輪の南角に位置する水の手展望台(東端には富士見台でいずれも現在の名称)付近まで進んで
目を疑いました。崖になっており、眼下を千曲川が流れてました。驚きでしたね。

この小諸城。

どんだけ高い位置にあったんだ…。と…。平野ばかりでの生活を続けてる私には
この起伏の地形は驚きでしかありません。

小諸城案内図

この本丸曲輪の西南角には門があったらしいです。 当然、門に隣接する現「水の手展望台」の
場所にはかつては櫓が存在したと思われます。 門の名前は不用門(あかずの門)
確かに名前の示すとうり下から登ってきてこの位置にある門から入城する人はいなかったでしょうね。 特に住民は…。
千曲川方向から見上げて見える門だったのでしょうが、完全にハッタリ門と言うか、
これるもんなら登って来てみなさい的な門であったと勝手に推察させて頂きました。


水の手展望台

凄い切り込みです。 元々は水が流れてできてた谷の地形を活用しつつ人の手が加わったらしいです。

水の手展望台から真下を見た画像

水の手展望台から本丸曲輪の西側を少し歩いた位置から水の手展望台を撮影。 突出してます。
崖の上に見える傘の屋根の所



さらに本丸曲輪を北側にそって水の手展望台方面を撮影。
急斜面で表面をコンクリート処理してるのかと思いきや土が露出した状態でした。
これ登るのはかなりきつそうです。
遥か昔、幾年にも渡って人の手で加工されたと思われますが凄い!
城とは正に土から成ると言った感じです。

↑の空掘とは反対側にある本丸曲輪南側の空堀(動物園側)

同様な空掘が南側と北側に各4〜5重で構成されてるそうですが、時間の関係上、 本丸曲輪周辺だけの見学しか出来ませんでした。一部の空掘見学だけとは言え 地面のカッティング技術を堪能できました。 元々の地形をかなり有効に利用した縄張りだと感じます。 コスト重視の選地かと思われますが、この地に目をつける事が凄いですね。 時間の流れを忘れて歩き回ってました。

小諸城案内図

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