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長年の間、親しんだ業務無線の夜間エリア配車方式が、 来年の2月に、一部を残して撤廃となるらしい。 (残存エリア:赤坂、虎ノ門、築地、羽田) エリア配車とは 無線車を一定の区画 (市ヶ谷区画なら市ヶ谷エリア) に複数台待機させ、 先に入った車両から順番に配車する手法。 (先入り優先配車) 詳しくは無線 コンテンツ 「TAXI装備」 http://members3.jcom.home.ne.jp/kojintaxi-tokyo/musen.html エリア配車のメリット 一定量をプールさせる事で、お客様に安定的な配車供給が可能。 移動局、基地局共にモニターで待機台数を把握できる。 オーダーが入る限りは確実に配車になる。 デミリット 我々目線だけで、先頭になるまで過度な時間を必要とする場合がある。 また、先頭になっても配車になるとは限らない。あぶれた場合も補償がない事。 正直、GPSが普及した今の時代に合わない。 安定的な配車供給も、差し向ける配車先がないのであれば意味がない。 私的には、「過度な時間を必要とする事」の理由だけで、 2年前からエリア配車には反対だった。 エリアを残すなら、現在の先入り優先配車を後入り優先にするしかない。 開業当初はいくらでも出たので、各エリアにどっぷり浸かってはいたものの、 ここ数年は一部を除いて、「待てる人しか待てないエリア」が発生している現状には、 心底うんざりしていた。 「待てば順番に配車されるエリア配車こそ平等だ。」と主張される方も多数いらっしゃるものの、 昨今の異常に伸びた待機時間を、潤沢な資力をバックに待ってられる人と、 常識的な時間効率の観点から、待てない人。 の両方が存在する以上、不平等と言わざるを得ない。 廃止されてしかるべきだろう。 とにかく廃止が決まり、2月からの営業展開方法を模索する毎日だ。 2月からは配車先により近い車を配車する。 GPSの機能を駆使する本来あるべき配車方式に移行するのだ。 |
つまり巧みな近接接近を必要としながら同業者と凌ぎを削る展開となる訳で、 なかなか面白い。 いくら近くても、その瞬間にオーダーがなければ意味はないし、 近くても無線室のサーバーが適車と認識しないと意味がない。 電波の感度も大きく影響する。 例えばどんなに近い場所でも電波の感度が弱ければサーバーに電波が届かない。 するとこの世に存在しないのと同じである。 サーバーがどう認識するかとかの傾向を掴んだりする事も必要だ。 2月からはじっと機会を窺ういそぎんちゃく戦術は通用しなくなり、 様々な情報を広くかき集め、瞬時に行動に移せる者だけが、席巻する時代となる。 実に興味深い状況となるかもしれない。 その一方で予想されるデミリット 懸案は色々あるが、人気配車先付近には無線車が殺到し、交通障害を引き起こす。 統計的に強いとされるb> 「場所」/b> には配車されるであろうと予想される時間前から場所取り合戦が始まり、 その前後を待機車が埋め尽くす結果、プチエリアが多数発生した挙げ句の果てには 現在のエリア方式と似たような状況が発生する可能性はある。 解決策としては、最も近い(適車)とされる車両を抽出するのではなく、 最も近いとされる位置を中心点とし、その地点から半径1キロメートル前後からランダムに抽出するのがよろし いかと思いますが、 システム変更にはお金がかかる現状では、当面の間、様子を見ながら逐次対応していくであろうと思われます。 現在の状況では効率的と言えないエリア配車。 どうなるにせよ、エリア配車は廃止される方向だ。 他団体ではかなり前から縮小傾向で、既に遅きに失した。感もあるが、 どうにかこうにか正常化に向かう様相だ。 エリア配車に依存していた事業者には酷な話かもしれないが、 無線に限らず変化に順応できないと生きてはいけない。 我々事業者もそうですが、組織自体が変化に対応していかないと生きてはいけないであろう時代でもある。 Profilesに戻る ひとりごとに戻る |