知られざるランキング
空想空転 |
先日の東京交通新聞の記事によると、1万人アンケート検査(回収率13.3パーセント実質1330人よりの回答)の結果、法人会社格付け制度(タクシーランキング)や
優良乗り場の存在や意味を知らない利用者の方が半数に達するらしい。
ボディーフェンダー部に掲示されてるAAを筆頭にA、B,Cと続く所謂ランキング制度で、その車両の所属会社のランキングで車両に乗務する乗務員とは関係ない。 とは言え、所属乗務員の事故や違反や法令違反等で評価される場合が多いのも事実。 また、ランクの掲示の義務は無いのでAA(ダブルA)以外の会社は掲示しないのが通例。 東京ではAA,とA社のみ一般に公開されてるが、会社数が多く覚える気にもならない。それより、BとCランクの会社を公開する事にこそこの制度の意味を感じるが。。。。。 まぁ…「宣伝費をかけてないから」とも言えますが、宣伝費をかけてまでもやる意味があるのだろうか? 一番の宣伝はAAランクに相応しいサービスを利用者様に提供する事ではなかろうか? 「どれに乗ってもおんなじだ」と、利用者さまに固定観念を抱かれているのかもしれませんが、実態の多くはそのとおりなのかもしれません。 |
優良タクシー乗り場
法人タクシーAA会社叉はAならびに優良乗務員証を保有する乗務員のみ付け待ち待機ができる乗り場。個人タクシーの場合はマスターズ制度参加事業者の内、 三つ星(マスター)のみ付け待ちができます。(マスター唯一の特典(笑)) こちらは実際に運用されてる割には利用者様から認知されてないのは興味深い。 知らず知らずとは言え優良乗り場から乗ってはみたものの普通のタクシーとしか実感できてないから優良乗り場からだった事を認知できてないでいる事を アンケートの調査結果は如実に物語っているのではなかろうか? 旅客利便の向上を目的とした「活動は未だに道半ばで努力が報われるのはこれからだ。」と捉えるか、 「タクシーのクオリティーが既に平均して向上されてきている」と捉えるか、「全く意味がない事をしているのだ。」と捉えるかは 個々人が判断される事ですが、記事にあった2点以外にも同様に認知されてない取り組みが多いような気がしてなりません。 例えば 巷に展開するタクシーが、子供達の駆け込み寺として機能しようと発案されたらしい。 子供は不審者に遭遇したら最寄りのタクシーこども110番のステッカーを貼り付けたタクシーに助けを求め、求められたタクシーは即時警察等に 通報をする事を目的とするのがタクシーこども110番。 物騒な今、当初は良い制度にも思えましたが、問題は子供達が知らない。 以前、かなりまとまった小学生と、ある機会に話ができましたのでステッカーを見せながら聞いてみた所、誰一人としてタクシーこども110番を 知らなかった事には衝撃を覚えました。 助けを求める側が何も知らないにも関わらず、一方的に助けを待ってるのはあまりにも空しくなかろうか? 今回の三つの例 (あげたらキリがない) 利用者さまの視点での取り組みができてないのではなかろうか? 行政の顔色を伺いながらこしらえてる業界の各種試みは詰まる所、利用者さま視点では「どーでもいーよーな事」ばかりだから認知どころか 興味すらお示し頂けないのかもしれない。 しかし、目的は良い事ばかりなので決して否定は致しませんし、逆に空振りの感(フルイニングオール三振/見逃し含む)が強く残念な思いです。 そもそも掛け声だけの利用者さま視点での取り組みではないのかもしれないが、 そろそろ値引き以外でも世間様に興味をお示し頂けるような取り組みの発案に期待したいところでございます。 HOME 業界近況に戻る |