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プチ日記10月版にある「釣りに行きたいー。」 と、 思った当日の内に「行く」と決断。 悠々自適なのが個人タクシー生活の醍醐味だと言う事は今更言うまでもありませんが、 思い立ったら休暇を設定。 僅か数日の内に計画を立案し、実行致しました。 目的は釣りと海遊び 進行先 香川県小豆群 私と次男とクロの小規模編成(現地合流1) 使用車両 1500の車体に2000cc搭載の自家用スポルト20 平日の金曜日の昼下がりに起床し、岡山県宇野港のフェリー乗り場を ナビの目標に打ち込み進塁開始 概ね順調で中国吹田から中国自動車道へ 行きながら知ったが、中国自動車は28日まで集中工事らしく、 7キロほど渋滞してました。 地方の高速は渋滞しても案外流れるので、一方的に楽観してましたが、 いやー。宝塚までひどかった。 例えるなら首都高三号線の霞ヶ関から用賀までびっちり詰まった事故渋滞。 いやー。酷かった。 で、先頭まで行くと3車線を1車線に絞ってバイロン並べてるだけ。 つまり何もやってない。 ありゃあー。悪質です。 山陽道に入ってからはスムーズに進み、薄暗い中暫定目標の宇野港に到達。 始発の一時間前にたどり着いた。 少し寝るつもりでしたが、切符を購入したり、(船賃は一人七百五十円、車が五千数百円) クロちゃんの散歩やらであっという間に発船時間 ナビを見てると海上を走ってるよう。^^ 格納 どこもそうですが、プリウス系が増えた。 操艦は、おないどしの親戚 (笑 数十分揺られて某島着 揚陸 驚いたのが、気温の高さ。日陰は快適でしたが、陽向は体感的に30度を超えていた。 本陣構築後、少し仮眠後、とりあえず泳ぐ事にした。 念の為に用意した海水パンツを「10月の中盤に潜水具を使用する可能性はほとんどない。」と、 予想はしておりましたが、見事はずれて躊躇なく換装。 日中は上半身裸で海パンにサンダル履きが島内をうろつく 基本的コスチュームになっていく。 初日と最終日に泳ぎましたが、水深1メートル以内は水温が心地よい適度で、 夏より気持ち良く、シュノーケル装備で、 いくらでも水面を回遊してられました。 念の為に持ってきたシュノーケルが、川遊び用の簡易型だったのが難点ではありましたが、水質は夏より綺麗で、 倍は見渡せました。 夏より魚も沢山みれた。砂底にははベラや小鯛(恐らく漁協の放流)フグ、底にはメゴチやハゼが張り付き、 岩場にはカサゴが点在している。 少し冷たい水温に我慢して潜れば、サザエもいる。 つまり食材の宝庫だ。生きた海の食べ物達が日常生活を送る同スペースに私は存在した。 しかも自然環境だと改めて認識した途端に感動する。 東京の人造構造物のスカイツリーも凄いが、生物が普通に暮らす海中は本当に凄い! 同じ地球上でも随分と景色が違うもんだ。 感動に慣れると遊びたくなるのが人情 魚との間合いを計って、魚と遊んだ。 つまりどの位の接近で魚は逃げるか? 魚別に違うから面白い。水中の人間なんてナメられてるからそうは逃げないが、 これ以上は近づいたらダメ。と言った距離が存在する。 臆病、面倒くさがり等の性格の違い、逃げる速力も違いがあって面白い。 1番からかって面白いのはフグだ。 海藻の間に身を潜めて隠れてるつもりらしいのを狙って手を伸ばすと、俊足で離脱する。 驚きの0発進で、あの小さなヒレをどう動せばあんなんだろう?って感じの 全速ノットの逃亡劇。 非武装の人間相手にそこまでの初速発揮が必要なのかは疑問だったが、 彼らは常時、精一杯いきているに違いない。 基本的に泳ぐ予定でなかったので、流石にヤスまでの装備持ち込みまで考えが到らなかった事が悔やまれた。 水中では道具がないと、動力性能が段違いに凄うお魚さん達に手も足もだせない。 勝率はゼロだ。 いずれの間合いも射程圏内ではあったし、道具さえあれば釣りをするより遥かに効率的な捕獲が容易なのだが、、、、。 |
観光編 海中がいくら快適だったとは言え、流石に10月 1時間ほど遊んでると鳥肌がたってきたので、逃げない海の幸を手にして陸に戻った。 水面から陸を見てて、人の多さが気になっていたので、 日光浴しながら少しリサーチする事にしてみた。 フェリー乗り場に垂れ幕があった「瀬戸内国際芸術祭2013」のあの関係なのは間違いないが、まさかこれだけの来訪者が来るものなのか?って感じ。 前回の記事だと過疎の島、未来の日本の縮図などと表現していたが、 当時の面影がないほどの人の多さであった。 手始めに一度、本陣に戻り、クロを連れて本陣裏手の廃校へ、あぜ道伝いに行ってみた。 驚いた事に若い人達が複数存在し、女子の比率が多い上、その女子達はお化粧をしている。この島で化粧をした女性を見た事が近年ないので、外部からの来訪者なのは間違いない。 島に身を置く人間の一人としては少し警戒感を抱いてしまう。 さらに日笠までさしている。 日差しが強い日は頭巾を被るか、 麦わら帽子の下に漁協のタオルを巻くのが島のご婦人達の正装と言える伝統なので、 異質感に衝撃を覚えた。 さらに以前は廃校だったボロボロの校舎にボロ板を張り合わせてアート調に仕上げられた校舎を私のより遥かに最新型の一眼デジカメやスマホ片手に作品を見学している光景には心底驚いた。 ( ̄○ ̄;) なんなんだ ここは? 一方、上半身裸で海水パンツ姿の私 きっと「場違いな格好なんだ」と流石に気がつき、クロと撤退を模索し始めたその時、 メイン通路付近の受付らしき人に声をかけられた。 受付 パスポートはありますか? 私 パスポートってなんですか? 受付 どこからこられましたか? (又は入られました?) 私 東京です。 受付 、、、、、、、、、、 数秒のやり取りで、瞬時に悟った。 この場所はメイン通路から入らなけれはならない場所であり、 受付を済まさなけばならない。 また、私の侵入ルートは正規なルートではない事を。 私 パスポートって、ここは外国ですか? って意味不明な言葉で相手を混乱させ、一瞬怯んだ隙に背を向けて逃走。 心境的にはフグの全速ノットで逃げたかったが、転んで膝でもすって血を流しながらってのもカッコ悪いから、海パンなりに最大限の威厳を保ちつつ、正々堂々と来た道(あぜ道)を引き返した。 帰京後にその元廃校についてネットで調べてみた。 すると見学は有料だった。 廃校のアート作品名 「遠い記憶」 アーティスト・塩田千春 あの受付は突如として背後から現れた大型犬を連れた海パン男に対して、 なんなんだこいつは? と思ったに違いない。 どーもスイマセンでした。 他にも近所をリサーチした。 こんなんがあった。 後日調べたらこれもアート作品であって中にカネがあり、来訪者がついていた。 浜に転がるキューブ状のこのモニュメントはインパクトありました。 「国境を越えて・海」アーティスト・リン・シュンロン 異様な光景で、インパクトはあったが、正直いっちゃうと何のメッセージ性を伝えたいのか、サッパリわからなかった。 その向かい側には観光客をターゲットにしたと 誰にでも推察される洒落た店舗らしき建物が… 海パンでは入る気にならず、スルーした。 本陣に戻り、次男と本陣格納バイク(ホンダディオ)で島を回った。 本陣のある集落以外にも展示アートは島内に複数存在している事を確認。 かつての島とは大違いで、アート巡礼者が島中を歩いてたり、レンタルサイクルで移動していた。レンタル電動自動車に無料島内巡回バスも走っていた。 人が来るから必然的にお店も存在した。 かつてはフェリー乗り場に昭和時代のカレーが似合う喫茶店しかなかったが、 海鮮料理店にうどん屋とか増えていた。 かつてはお好み焼き屋すらなかった過疎の島に、クレープ屋の出店には驚いた。 驚いたついでに次男とソフトクリームをオーダーした。 価格は350円と立派な観光地料金に胸をなでおろした。 島の特産牛 クロに似てたので思わず カシャっ ^^ 以前の誰ともすれ違わない島も魅力的でしたが、観光で潤う事ができて良かった。と、 心から想う。 それにしても今回の企画力に、キャンペーン展開力と集客力 大手資本の介入以外は考えられないが、アートを過疎に取り入れる発想と、 その実行力。本当に凄い! 釣り編 魚の捕獲 水中捕獲器具がないからには食材ゲットの唯一の方法であるが、私達は釣具はおろか、 エサすら持って来なかった。 完全に手ぶらできた。 なぜなら釣りの先生(実弟)が、強力な2サイクルエンジン搭載の釣り船から小道具に至るまでのフル装備で、 広島から現地合流しているからである。 いやー。楽チン楽チン。 メインは防波堤の夜釣り 仕掛け、手法、潮時等、研究尽くされてるので、ピンポイントの時間に ピンポイントの漁場へ向かう。 いとも簡単に上がったが、些か釣り過ぎた。 私は資源を貪り尽くすタイプではなく、魚との駆け引きを楽しんで食べる分だけしか釣らない派。 何より対岸の灯を眺めたり、東京とは比較にならない美しい夜空を見上げていたいロマン派だ。 先生は技術を知らしめる責任感からか、釣りに釣りまくった。 なんと言っても技術が違う。 ルアーでやっていたが、竿さばきにリールコントロールを要するものの、 エサの差し替えがなく効率性の高いルアー。 私も試した。しかし技術不足から魚を騙しきれずあたりすら取れない。 最終的に同じ仕掛けに生き餌をつけて対応。 結果 二番手は次男。 驚くほどの根気に圧倒された。親の顔をみてみたい。(笑) 技術、根気の全てにおいて私は敗れたのだった。 ちなみにクロは調理した魚には興味深々だが、釣りには全く興味を示さない。 防波堤の再頂部にひっくりかえって明後日の方を向いていた。 恐らく本人はアウェイみたいな不慣れな土地なので、周辺警戒のつもりだったらしく、 たまに人が来ると、重低音で唸りに唸った。 調理した魚 我々が身を食べた後、クロには魚の背骨をハサミで食べやすいように棒状にした状態で 大量に与え、ガリゴリ食べていた。 新鮮な骨髄液がたまらない様子で、こうして殺した魚を供養した。 2晩目の釣果 誰がバラすんだ。って感じ。 この日はアジが主流で他にメバルやカサゴが混じる感じ。比率は7対3か? 3時間釣って、戻ってから私は風呂に入り爆睡したが、先生はウロコを取ったり内臓出したり3時間ほどの間は 忙殺されていた。(汗) 魚ってスーパーのと違ってすぐに食べれないんだぁー。改めて想う。 スーパーの魚はすぐ食べれる様、下ごしらえされてる上、海に採りに行く手前暇を考えると驚くほど安いが、 鮮度を考えると雲泥の差 しかし、釣りとは魚との駆け引きを楽しむゲームなので、 比較する方がナンセンスなのかもしれない。 連戦連勝なので、とても食べきれず、島の縁者に配って回っていた。 瀬戸内の干満 画像は干潮時 ページ再上部の満潮時と比較すると、一説には月の重力の作用による 現象として知られ、日に2回ずつ延々と繰り返される潮の干満の凄さが分かる。 撤収編 こんな内容の数日間でしたが、滞在中は常夏だった。 とは言え本当の夏とは違い、朝夕はとても涼しく実に快適であり、 現世の極楽浄土に私はいた。 気がつくと翌日は中野で会議が迫る最終日 東京に戻る日だった。 予定では最終便のフェリーに乗って夜通し、つっ走って帰ろう。なんて考えていたが、 朝の8時に強力な台風26号の北上を把握し、急ぎ陣を引き払う事を決定。 午前中の撤収を目標に掲げ、フェリー時刻表を見たら9時15分に1本 次は13時だった。 考えるまでもなかった。 船着場までの異動時間や切符を買う時間を取っ払うとタイムリミッドは60分 急いで身支度し、室内外の掃除(掃除機、雑巾がけ)や雨戸を閉めたり、ゴミをまとめたりと撤収準備に忙殺されたが、 ガスや水道栓の対応は最大限注意を払い、 なんとか撤収準備完了。 発船8分前に到着したが、フェリーが来てない。つか、海にも見えない。 でも、乗り込む車は並んでる。 とりあえず車検証持参で受付に行き、船券を買う。 車に戻ると「予定時間より遅れてます」との放送が… なーんだ。急いで損した。って感じ。 (苦笑) 最後方に並び、10分以上遅れてやっと見えてきた。 まー。ぜんぜんオッケーなんだけど、無事収納され、慌てて出港して本土をめざすが、 暇つぶしに甲板に出てみた。 どんよりした曇り空で台風の影響か、風が強い。 艦も揺れたが、これぞ船って感じの心地よい揺れだった。 本土に上陸し、岡山市内を抜けて山陽自動車道へ 慌ただしく陣を引いた疲れからか眠くなり、最初のサービスエリアで、 クロ散歩とブランチとし、仮眠タイムとした。 次男に起こさるたのはお昼すぎ かなりの勢いの雨が降り出してたが、気にする事なきひたすら東京をめざす。 普通は台風の雨って降ったりやんだりする印象だが、今回はずーっと雨。しかも強い 雨だと、流れが悪いし、どーも疲れる。 何回休憩したかは数えきれないが、零時前に無事帰投 深夜3時 寝床につく 寝つくには凄い雨だったので、反省点など考えたが、 今回は人手が少なく、食料調達、その調理やお掃除等に時間を費やし、 画像があまり撮れなかった事を今後の課題として就寝。 2013海遊び 完 前日まで海で泳いでた事が夢と思えるような肌寒い翌日に知りましたが、東京も凄い雨だったが、同じ東京都の伊豆大島はとんでもない事になってましたね。 あの島も縁のある島なだけに衝撃を禁じ得ません。 被災された方々には心からお見舞い申し上げます。 個人タクシー生活プチ日記 休日編に戻る |