事業者講習会

最近は雨が多く、ティアナを洗う隙がございません。しかし、
猛烈な雨量に度々遭遇しておりますので洗車機いらずではございます。
そんな中、先日中野で開催された東京都個人タクシー協同組合(以下東個協)
主催の事業者講習会に行って参りました。

毎年ほぼ同じ内容ですが、欠かさず受講しております。 交通共済や警察関係、タクシーセンター等の毎回ほぼ同じカテゴリーからの担当者さんが組合員を前に色々と話をされるパターンでございます。 交通共済と警察に関しましてはドライブレコーダー(ジコ録)動画の多用と、かなりマンネリ化の傾向ではございますが、話し手は楽だと思われます。 マンネリ化の印象の中、今回は新鮮な事がありました。

その1

東個協の新しい理事長に就任した木村氏の演説を聞けた事です。 (画像)
ちなみに東京で最大勢力である東個協の理事長とは数の論理で東京の都個協のトップと全国の個タクを束ねる全個協のトップに自動的に就任します。

新理事長のお話。
副理事時代に何度か拝聴致しましたが、理事長になられては今回が初めてでございます。


感想として…
原稿を一切必要とせず、全て頭の中にある感じで話が上手!
相当斬れ味鋭い印象を受けました。

さすが業界ナンバー1の権力を射止めらる方だけの事はありますが
「この人は絶対に敵が多いな」と言うのも率直な感想です。


なぜなら「事なかれ主義」ではなく、必要に応じて必要な対処を強い姿勢で行う力を感じたからです。 穏便派な私としては空恐ろしさすら感じましたが、新理事長の20年先を捉えたビジョンと現在の個タク業界に対して強い危機感を抱かれてる事には心底感銘致しました。
この業界にあと30年以上身を置く予定の私と致しましては20年先のビジョンとは言わず30年先を見越して頂きたい思いもございますが、まずは20年でも先を見越して 考えて頂ける本部理事の方が存在するだけでも安堵感を得られますし、増してそれが我々の理事長とくれば心強い限りです。

常々、我々若い(?)世代間では個タク業界に危機意識を抱いており、その意識を理事長と共有できる事は素直に喜びたい所でございます。
ただ、危機意識の中、組織としてどう展開していくか等の具体的施策が従来どうりのマスター制度のさらなる推進にとどまった事で正直、拍子抜け致しましたが、 今後の施策発案や、その実行等、動向を注視していきたいと思います。 強い危機感をお持ちである新執行部の主導で業界再生の日が訪れるかもしれません。

その2

今回の講習会。珍しく登場された税0署の方の講話に注目が集まりましたが、 組合員の多くの方の注意を引くお話には至りませんでした。



立場的に当たり障りない話しかできないと言う事は十分理解できますが、それにしても当たり障りがなさすぎて私には逆に楽しいお話でした。

話の主旨は
「適正な申告を行い、しっかり納めましょう」

と言うもので、納税は国民の義務だと言う事を考えますと、あまりに当たり前のお話でした。が、 その時に我が国の借金事情を引き合いに出された時には驚きましたね。
借金の総額770兆円。一世帯当たり1600万円(失業,年金生活世帯含)の借金額をまずはお話になられ、我が国の財政が逼迫しており、その改善化の為にもしっかり納税してくださいとのお話でした。 現在でも膨大な借金の利息返済の為に国を上げてさらなる借金を繰り返してる状況下で、衰退の一途を辿るだろう個タク業界の事業者にはあまりにもギャップがあり過ぎる 引き合いである印象を受けました。(笑)

この方は日本の借金返済が可能だと本気で信じているのだろうか?と疑問を抱いてしまいましたが、おそらくどーでもいー事なのでしょう。 我が国が破綻寸前だと私も含め皆さん薄々気がついてますからね。
気がつきながら誰も何もしない。現状では破滅すると分かっていて何もしない地球温暖化問題と一緒です。
日々、目の前にある自分に課せられた仕事を黙々と消化し、その日が無事終わればそれで良いのですから…。
とは言っても氷山にぶつかり、船が転覆すると分かりながらもダンスを踊ってるのもいかがなものか?と言った思いもございます。

「千里の道も一歩から」
決して諦める事なく微々たる前進でも積み重ねる事で日本や地球が再生する日が訪れるかもしれません。 自分の目の前に課せられた仕事を黙々と適正に消化していく事こそが自分にできる微々たる前進なのかもしれません。

参考 日本の借金 (随時更新中! 加算中…)

財部 誠一オフィシャルホームページ 借金時計

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2008.9.6

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