アウトソーシング IH

新型ティアナ(J32)試乗
ホリデーオート 取材受けました。

先日、お台場まで新型ティアナ(J32)の試乗取材に行って参りました。 新橋に編集部を置く、ホリデーオートと言う老舗カー雑誌より当サイトを通じての依頼でした。 新型には興味がありましたので、まっ昼間から喜んでのお出掛けでございます。

出かけるついでに組合で換金をし、その足でお台場へ進行しました。
一般道は面倒なんで護国寺から首都高に入ります。 最近、ガソリン価格が高騰してる為か一般車が少なく、バブリー期には想像できなかった位の 流れる首都高を快適ドライブでお台場到着。

(ちなみに没がなければ2008年7.10発売!/高速代とガソリン代は交通費として別途頂けます)
※ TEANA新旧比較ネタだそうでして、その番外編での個タクTEANAの投入だそうです。

実際に使用されるカット

その撮影風景

 面識のある編集部の方とは軽めの挨拶で済ませ、さっそく初対面のティアナをマジマジと観察しました。 新型を前にした感想はずばり   「顔がデカっ」です。

 本当にデカイ面をしております。なんと言うか腫れ上がったような…。 まずボンネットが腫れてます。エンジンとのクリアランスはかなり取られてるようで対人身事故対策かと思われます。 次に目にとまったのがグリル。 高さが相当上がってます。フロントウィンカーは出目金調に横へ飛び出してるし、1型と比較するとこの新型は一回り顔が 腫れてる印象でした。
 腫れてるだけでは単に膨張しただけのマヌケ顔となりますが、最近流行傾向の切れ上がったライト(フーガ調?)が見事に ひき締めており、インパクトある迫力のデカ面に仕上がってます。総合的に見て「カッコい〜」です。
ところでこのデカ面。1型とは随分と変わりましたがパッと見でティアナに見えるから不思議です。

対するリア周りですが、劇的に変化したデカ面に対して極めて地味な印象でしたね。マスク開発にエネルギーを使い過ぎたのか、 リアは無難な仕上がりにとどめたのか分かりませんが、「地味な仕上げ」と言うのが印象でした。とは言っても工夫はされてます。1型のリア周りが良好過ぎたのか、 新型のデカ面にインパクトがあり過ぎるのかもしれません。 そんなリア周りですが、やはりパッと見でティアナに見えるから不思議でした。

一番良かったのは室内。

座り心地は構成と素材変更からか数段アップし、特に後部座席は最高! ただでさえもFFなんで広い室内。 1型と比較しても新型は広くなってました。見るからに!
天井はさらに高くなってたし、リア席がフロントより高い位地にある感じで、リア席からの前方視界が開けた事で見晴らしが素晴らしい。
いろんなタクシーを見てますが、ティアナは最高ランク。私が乗客ならティアナを選んで乗りますね。さすがおもてなしのティアナです。

試乗

梅雨の中休みの晴天下、カメラさんの言われるままに撮影をしたり、ず〜っとライターさんにあれやこれや聞かれっぱなしで時は流れ、 個人的にデジカメ画像を納める時間も気力も失いつつ試乗に出かけました。

とりあえず走る姿を周辺で撮影後、好き放題走りに出掛けます。首都高湾岸線にも入りました。 もちろん道路交通法遵守ですが、その範囲内ではアクセルベタ踏みです。 ガソリンはタダだし試乗なんですからノソノソ走ってもな〜んにも分かりません。主に変速具合と加速度を楽しんだと申し上げるべきでしょうかね。

実は今回のティアナの前に新型クラウン試乗取材にも立ち会ったのですが、その時にアスリート3、5に試乗しました。 全く別物であり比較する事自体がおかしな事ではございますが、敢えて比較させて頂きます。

直線にてアクセルオフでの低速巡航状態からアクセルを
床に着くまでベタっと踏み込んだ場合。

新型 アスリートの場合
ベタっと踏み込んでも加速しません。「本当にこのアクセル開度に見合うだけの加速をしてもよろしいのでしょうか?」と 言わんばかりにアスリートは少し考えます。
つまり間が開きます。 0コンマ数秒かと思いますがこの間がじれったくて長い。 一昔前のターボ車を彷彿させる間を開けて一気にシュバーっと鬼のような加速を始めました。
「タイヤがもったいねぇ〜」と 思いつつ…。

新型ティアナの場合
アクセルを床につけたとたんにエンジン回転数が一気に上昇。それに見合う加速が始まります。アスリートのリア振りの挙動に 対し当然フロントが振れる感じです。(FFだから当たり前) 「ミッション大丈夫かぁ〜」と思いつつ…
新型に採用されたCVTは1型よりはかなり良好な変速を違和感なく行いつつ排気量アップされた分はパワフルに加速致しました。

ダイレクトに反応するティアナの方が性分的に私には合ってるかもしれません。とは言っても遅れて加速するアスリートには 圧倒的パワー差で数秒で差されるのは確かです。
そこまでのパワーの必要性を感じなければ意味がありませんし、アクセルのベタ踏みは自身の所有する車ではあり得ませんので 意味がない試乗記ですいません。

↓の画像は新型クラウン試乗取材同行時に撮影。左 アスリート3.5 右 クラウンハイブリッド 
ロケ運営(モーターマガジン社)

総括

ちなみに普通に走るとこのティアナ。 乗れば乗る程、ティアナです。VQエンジン特有のザラザラって感じの荒いエンジン音に1型と似たようなハンドリング。 目を閉じて走ると1型に乗ってる錯覚に陥ります。 目を開けても両側のミラーは殆んど1型と同じ位置にあり、これまた新鮮さは0。

つまりこの新型ティアナ。デカ面にはなりましたが紛れもなくティアナです。 操作性は先代より細部が煮詰められてはいるものの新鮮さには及びませんので間違いなく1型から乗り換えてもトキメク事はないでしょうね。 その反面、1型に不満がなく乗ってこられた方なら違和感なく乗り換える事ができると思います。

な〜んだあんまり変わらないじゃんと今度は自分のティアナと比較(一応新旧比較ネタなんで)した所、「なんだこりゃあ〜」と愕然とします。
感じとしては出力がやや劣る(先月のスロットルバルブ洗浄なければ遥かに劣る)印象でしたが、足周りがガタガタって感じでした。
私のTEANAの足周りがヘタリつつある事は認識してましたが、「ここまでとは…」
って感じでありショックやその他ブッシュ等諸々の 周辺パーツの交換を早急に検討したいと思いました。 程度良好車の1型でも新型には劣ると思います。
また新型と比較するとMy TEANAは車外の遮音が甘い。 ロードノイズは駆動タイヤの溝が減りつつある使いきり体勢に入ってきた状態なので致し方ないとしても遮音は間違いなく新型が一枚上と思われます。

新型ティアナ。
動力性能や燃費向上等で着実に向上しております。特に室内の改良が抜群に素晴らしいので総合的にワンランクレベルアップしてます。タクシーで 使うなら間違いなく車内の広さは評価できますね。おもてなし車だけの事はあります。
マスクも大きくなった分、デカイツラして走らせたくなりますよ。(笑)
ガソリン価格が異常に高騰してる中、レギュラーガソリン仕様も改めて評価。
日産の営業戦略の主戦場が海外市場らしいだけに国内向けのTEANAがタクシー用に販売されてるとしか 私には思えません。
気になるのは新型から採用されたCVTの耐久性だけですかね。これは末永く注視していきたいと思います。(求む情報)

メーターパネル画像

1型前期のイメージはありません。2型後期の発展系? パッと見YAMAHA RZ250RRのメーターかと思いました。(笑) 水温計増設は有難い限りです。

ナビ周辺画像

かなり洗練はされた感じです。しかし、スイッチのタッチ感は殆ど変わらず。特にハザードは同じスイッチかな?
TEANAのウッド調パネル面積縮小を確認。少なくなった分そろそろ天然素材を活用して欲しい所ですね。

ボンネット解放画像

手抜き発見!ダンパー式ではありませんでした。

後記

新型ティアナは次の台替え候補の一台です。が、オプションにエアロがないのは致命的マイナス評価となっております。社外品とマイナーチェンジを経過観察して判断します。 CVT不具合の噂が耳に入らない事も絶対条件ですね。
現時点で、買い替えの本命はTEANA 1型後期オットマン付(中古)が最有力です。
1型は壊れる場所が分かってきたのも強みです。 (苦笑)

今回、助手席のオットマンなる物に心を打たれました。

今の私のティアナには付いてないもんで…。 これは最高です。ベットみたいに快適な爆睡タイムを迎える事ができます。 昨今、右肩上がりで伸びていく無線待機時間を快適に過ごされたい方にはお勧めで、これだけでもティアナを所有する価値があるかも。

首都高マップ

2008.7.1

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おまけ

この日はこんな感じで4時間以上はお台場で遊んでました。
解放後に昔懐かしい場所を訪れます。その場所はかつて法人タクシー勤務時代にお台場地区の無線配車が行われていた場所です。 東京無線は今のGPS配車を行う前のAVM時代。
この場所に無線車を24時間集結させてお台場周辺のオーダーに対応していたのです。 列の先頭から配車されるこの場所の名前は「お台場先頭」実に懐かしい限りでございます。

当時の画像はこちら(超1級資料です)

ちなみに中央無線の「臨海先頭」と張り合ってたのかと思われます。
そんな懐かしい気分を満喫していると配車になりました。(笑)
何年ぶりかは分かりませんが、聖地。お台場先頭からの配車です。(感涙)

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