タクシーメーター故障!

画像はイメージです。本文と関系ありません。

1月最終週某日。 前日に有力な顧客獲得に成功しており、気分良く出庫しました。 ところが…。

 赤坂に布陣し、待機(エンジン停止し、ゴロゴロしてる中)してた所タクシーメータープリンターから「ピ〜ピ〜」とエラー音が 鳴り響きました。10秒ごとに…。

(◎o◎)「なんだ〜」と 起き上がりマジマジ見て見ました。 これは用紙切れか?との疑いは瞬時に晴れ、サッパリ分かりません。 固まったか? と PCと同じ要領で再起動を試みますが、ダメです。 ブチキレ直前で、そのまま様子を見てました。


完全電源シャットアウトの強制再起動は画像に見える白いコネクターを引き抜きます。(自己責任でお願いします)


この10秒ごとに鳴り響くと言うのは目覚まし時計と同じような感覚であり、かなり不愉快です。さらに手動で解除できない訳ですから尚更です。 抜本的解決に程遠い対策なのは承知の上でスピーカーの配線をブチ切ろうかとも思いましたが、工具もなく解体できず、正に手も足も出せません。 希望的観測としては「恐らく実車メーターに入れれば音は止まる」となんの根拠もない展開に一人切望しておりました。

そして配車。

とりあえず迎車ボタンを押します。 「止まれ!」っと力強く念を込めて必死のタッチで押しました。すると止まりました。30秒も…。 結局鳴りやまないまま迎車進行し現着。
あとは実車メーターに入れて止まる事を願うだけですが、流れから言ってかなり薄い希望です。 もし、このまま鳴りっぱなしだとしたら、恐らくお客様はご立腹されるのではなかろうか? しかし、引くに引けない。こうなれば一か八かに賭けるしかない…。
色々考えながらお客様がご乗車になります。(ピーピーなってる中)


「千葉の船橋までお願いします」
「はい。わかりました」

実車ボタンを「ピッ」と押したつもりが、なんと「ピッ」と鳴らない。つまりメーターが入らないのです。 仕方なくエラー音は鳴り響かせながら迎車のまま走りだします…。
このままの状態で規定距離を走れば指導対象に該当してしまう為、エラー音が鳴りっぱなしの中、実車ボタン押し続けました。壊れる勢いで…。
そして数十回押し続けた結果、奇跡的に入り、車内外表示とも「割増」と表示され安堵感に支配されます。 あとはエラー音だけだな。と「頼む」に近い思いの中、事態の改善に期待しましたがダメ。
万策尽きた状態で遂にお客様に告白します。

「恐れ入りますが、プリンター周りからエラー音が出ております。
解除不能な状況ですが、如何致しましょうか?」


「いーですよ。我慢できますからこのままお願いします」


思いもよらない返答に安堵しながら進行を継続しました。プリンターに上着を被せたりし、減音に最大限努力しつつ…。
霞ヶ関インターから首都高に入り、代官町付近でさならる異変に気づきます。 なんと走っても走ってもメーター料金が上がってません。(;∇;) 710円のまま…。
プリンターに気を取られており、メーターにまで目が行き届いておりませんでした。
高速上で「メーター上がらないから降りて」とは言えないし、どーしよーもなく途方に暮れてる状況の中90円上がります。

「これは時間併用メーターは生きてるのか?」

「距離だけを拾わないのか?」

「パルス信号を拾わないのか?」

「それだけならメーター操作が使用不能な状況はあり得ないし…」等々、 様々な思いが錯綜しましたが、とにかくどーしよーもなく、船橋まで無事送り届けます。通常1万以上の売り上げがなぜか3800円。 関西の5千円以上五割引きを遥かに上回る下限割れであり、原価すら回収できない猛烈な値引きに直面し、遂に営業継続は不可能との結論に達します。

猛烈な値引きに呆れ顔のお客様には「ご迷惑おかけしました」と丁重に謝罪し、帰庫するべく反転を開始しますが、なんと支払いボタンも馬鹿に なり、実車から空車に戻せません。
乗客が居ないのにメーターは上がりっぱなしであり、さらにエラー音も「ピ〜ピ〜」鳴りっぱなしと言う極めて異様な車内で一人右往左往して おりました。
船橋から個タ村までの長い無意味な道中、リセットを繰り返します。よりによって都心挟んだ正反対から個タク村に戻る事になり、 とことんついてません。
さらに追い討ちとして前日にお得意様となられた方より電話が入ります。もちろん行けない旨を伝えましたが、多分、次はないでしょう。

諦めながら空車に入れたらなんと空車に戻り、さらにエラーを知らせるピーピー音も止まりました。試しに実車に入れたら入りません。 他のボタン全ても…。メーターは完全に逝かれ、ヨロヨロしながら個タク村へ帰投です。(もちろん高速)



昨夜は早く寝れたので朝の10時には起きます。 とても目覚めが悪い中…。
そして行ってきました。 ミナト矢崎へ。


とりあえず工場へ放り込みます。係の方は手間どりながらも色々見てましたが、どーにかこーにか問題はタッチ表示部ではなく、 原因は本体不良でにあると突き止めてました。

これが本体。

とは言っても本体のどこが悪いかまでは解らないらしく、丸ごと交換しておりました。最近の車の修理と同じでアッセンブリー交換であります。
近年、舶来家電品でも10年は壊れないご時世です。セットで18万もするこのメーター器は3年で壊れた訳であり修理代なんか払う気持ちは 頭からありませんが、気になるお値段はタダでした。

このメーターがないと営業を継続できない事を改めて思い知らされ、今回のトラブルで業務不能に陥る可能性の幅をさらに認識できました。 車の故障は常々意識してはいますが、メーター故障は忘れがちであり、ほぼ盲点でしたね。 とにもかくにも無償で交換され、業務の遂行再開がこれで可能となります。

故障で個タク村までの敗走中、暇潰しに同業者から色々情報収集した結果、矢崎の場合はプリンター故障の時案が多い事を確認しましたが、全てダメになるケースは 確認できませんでした。
ちなみに他社製品(ニシベ、フタバ)で壊れた話は殆んど聞きませんが、それだけ矢崎が売れており、シェアが大きいのは 言うまでもありません。
今回の不良発生に合わせ、ヤザキには高性能が故の懸案もありますので、残念ながら次はございません。しかし直ぐには買い換えの 検討は致しません。即座に対応していただけるサービスセンターが近くにある限りは…。

2008.2.2

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