白黒させないで |
最近の猛暑には参ってしまう。 正に[殺人晴れ]の日が続き、日中の屋外作業は命がけだが、中でも日中の洗車作業を 頻発するゲリラ豪雨が一瞬にして全てを無にしてしまう気象現象は実に悩ましい。 さて、近年ますます増加しているのが、黒系の日傘やら帽子。 一昔前 真夏のいでたちの定番と言えば、常識的に白い日傘や、白い帽子 通気性の良いなんとも涼しげな白系が主流だったが、 最近は見るからに暑そうな印象を受けてしまう黒が主流のようで、オゾン層が薄くなるにつれて、ますます白から黒へと反転していくのだろう。 紫外線の透過率やオゾン層の破壊が進んでる知識があればこそだが、まるでオセロゲームのようだ。 熱を吸収しにくい白は涼しげに見えても、皮膚のたんぱく質を変性させる紫外線を通してしまうが、 反して黒と言うカラーは、紫外線の遮断性が優れているらしい。 デミリットとしては熱を吸収するから暑いけどね。 Byクロ そう言えば砂漠の民をテレビで見て、全身黒ずくめの衣装はひじょうに暑そうな印象を受けていたが、 古来より太陽光線に対しての知識が蓄積された末の選択だったのだろう。 常識とは反転する事がしばしばある。昔は炎天下のスポーツ中でも、「水を飲むな」が常識だった。「飲むとバテるぞ」と真顔で言ってた指導者の顔を思い出す。(笑 そんな先日、東京交通新聞で興味深い記事を読んだ。 黒い色の車、所謂、「黒塗りタクシー」は事故発生率が高い。 との事。 他団体の事とは言え、同じ業界に身を置くものとしては気になったので、見入ってしまった。 単に発生率だけの数値を見ても何も分からないので、 詳しく数値を並べて公表してほしかった。 例えば 走行距離に比例させての発生率ではどうか? 稼働率に対しての発生率はどうか? 仕事しないのに事故が少ないのは当たり前。 月当たり平均走行距離で見た場合での発生比率は? また、事故にも単独事故から双方事故と色々あるが、内訳なんかも知りたかった。 |
とにかく 「発生率だけは高い。」と全面に展開する記事には違和感を覚えます。 まるで黒塗りイコール事故か多い。と、言わんばかりの印象で風評被害も心配だ。。 夜間に見えにくいのは誰の目にも明らかで、不利なのは間違いないから、事故発生率が高いとしても驚きはしない。 仮に発生率が高いとしても、「高級感があるから黒がいー」と、利用者様から需要があれば、 応えていくのが、経営者と言うものなのかもしれない。 実際、東京都内は黒が優勢で、法人タクシー事業者はこぞって黒に切り替えてる現状を見ると、黒を好むリサーチ結果は得てるのだろう。 どの経営者がどの色を選ぼうが、個人的にはどーでもいーが、 「黒塗りは事故発生率が高い」の記事 組織内向けの広報誌への掲載なら注意喚起で問題ないが、 仮にも新聞に載せるには 些か公平性に欠けるのではなかろうか? とにかく分からないだらけの記事だったが、黒塗り車は事故発生率が高い。 と言う印象を伝える事だけが目的なら、その目的は達したのかもしれない。 世相を反映してか、リーマンショックを境に都内でも黒塗りタクシーが増殖を続けるが、 私的にはオセロゲームを観察したい。 アベノミクスが、もし本物なら、以前のように明るい車色が巻き返す日が、いつか訪れるかもしれない。 車の色 趣味の世界なので、正直どーでもいーよーな気がします。 色の趣味は100人100色です。 恐らく大半の利用者様もどーでもいーと思っているかも。 個人的には実用的な白がいーですね。 黒より洗車が楽ですから不精な私に黒は向かないだけなのでしょう。 黒は汚れが目立つので、洗車に必要な時間が相当増加しますが、 洗車好きの方々には楽しい時間が伸びて最適なチョイスだと思います。 私が黒を選ぶとしたら、増加した洗車時間と、夜間の発見率低下による危険性増加のリスクに見合うメリットでもあれば考えます。 ただし、急いで白黒の決着はせず、 長短の知識を蓄積した末に、色々と選択したいですね。 2013.7.15 最近の業界の事故内容からして思うのですが、 車体背面に貼るこのシール。 どーも、世間様に注意喚起を促すようなシールを貼ってる立場にないような気がします。 廃止しないとしても、要 見直しですね。 ^^; ------------------------------------------------------------------- 業界近況に戻る |