プラ束調整
個人タクシー生活 休日編/日曜大工 |
とある日曜日
数日前からクロの部屋(リビング)の床を歩くと、二条城のうぐいす張りの廊下を彷彿させるようなミシミシと キシム音が聞こえました。 「こりゃあ〜。防犯効果はあるな…。でも面識ない人間が屋内に潜入したら最後、 クロが躊躇なく襲いかかるシステム入力を既に完了してるので単に異音だな。」と、 迷わずいつもの工務店に電話しました。 「すいません。床が鳴くのですけど…」 (-.-;) 「かしこましました。見に行かせます。費用は大工さんが二人行くので4〜5万円程かと思います。」 「え、見るだけでですか?」 (-.-;) と、一瞬ヤナセにでも間違って電話したのかと思いつつ聞き直しました。 すると… 「恐らくプラタバの調整が必要になると思います。その場合は一人が床下に潜っての作業ですし、 もう一人は床上から音の出方を確認しつつの作業となりますので結構大変なんですよ。」 との事。 「分かりました。様子をみて後日あらためて電話します。」 カチャン と、電話を切りました。 私の場合、2万円以上の支出に迫られた場合は毎回と言ってよい程、コマンド実行前にワンクッションおくようにしております。 他に解決策はないのか? などをあらゆる角度から検討します。 今回の場合、修復が必要なのは間違いありませんが、費用が高いか安いか全く判らない点を問題視致しました。 安いか高いかも分からない支出はビタ一文たりとも避けたいのが、私の性分なのです。 てな事で他の解決策として最有力な選択肢を発動させます。 その選択肢とは 自分で直す! バイクや車いじりの工具類は一通りあるし、車のジャッキも何個かある。相手は加工が容易な木材。 きっと私でもなんとかできるんじゃあなかろうか…。と突如としてやる気満々になってました。 |
まずは自分で直せるかどうかを調べる事からのスタートとなります。
床下に潜る前に工務店の方が言われてたプラタバについてネットで調べてみました。本当に便利な世の中です。
調べた結果。 プラタバとは「プラ束」が正式名称と判明。 参考サイト フクビ化学 さらに 床がのかってる梁(?)と基礎部(ベタ基礎)の間にプラ束をかます事で梁を支えてかつ水平に保つ効果を得る為に 用いられる建築用素材と判明。そして長さを伸縮させて微調整が可能な事も突き止めます。 早い話、長さ調整可能な「そえ木」叉は「ツッパリ棒」のような物ですが、木材や金属製と比較すると腐食に 強いのがなによりの特徴とあり、微調整も容易とありました。 ここまで調べて 「これは楽勝モードでいけるのではないだろうか?」と、とことん楽観ムードに支配され、あとは調整方法だな。 と「プラ束調整方法」で検索かけまくりますが、なぜか該当ページはノーヒットでした。 何か事を起こす前には徹底的に調べ上げて攻略に取りかかるのが基本セオリーなのは言うまでもありません。 孫子曰く 彼を知り己を知れば百戦危うからず。 しかし、今回は最後の詰めの部分を調べられませんでした。 事前情報は不十分極まりないのは言うまでもなく、このまま作業に取りかかるには見切り発車となってしまいますが、 プラ束調整と言うキーワード検索でWeb上に全くページが見当たらなかった事で、 「これは自分で作るしかないな。」と修復作業以外の目的達成の決意を固めた次第です。 |
プラ束調整
腹をくくり、床下に潜る事にします。 床下収納を取っ払い、進入路を確保し、クロに見送られつつ潜行開始! 真っ暗と思ってたら… 意外と明るい ^^ そして物がない床は広く感じ、途方もない広がりを感じました。 その先には無数のプラ束逹と思われる杭のような物が乱立する様を確認。 布基礎と違ってベタ基礎なのでコンクリートで地表部は覆われてますので意外と汚れないかも…と、 思いつつ這うように前進を開始! 全くのお初案件です。 まずは構造等を把握しないと話にならない状況なので深入りしても意味がありません。 大きな不安を抱きながら、B1着 ライトを照射して驚きます。 伸縮方法は取説にありますとうり、センター部にある二つの円柱(でかいナットみたいな物)の マークを各々を回して合わせる事でロックを解除し、二つの円柱を「伸びる」側に同時に手で回せば高さ調整が可能で、 下げる場合もドライバー1個で可能。各々調整後に矢印を分離させてロックさすると理解しました。 読み終えた瞬間に全てを把握します。多分、消化時間は15秒位かな…(笑) 二次的情報としてプラ束は床はコンクリートに接着してあり、最上部は梁に木ネジで固定されている事も把握。 推定音源プラ束を「ターゲット1」と命名しつつ、ターゲット1着 ロックを解除しようと二つの円柱を回した途端に違和感を感じました。 ↓ 画像は矢印を合わせてロックを解除したところ。 人やクロが歩行する事で梁が上下運動ををおこして床がキシムのだ」と、原因を断定して直ちににプラ束調整に入ります。 スルスルと手慣れた手つきでプラ束を伸ばして突っ張らせ、本来の機能を回復させました。 折角なので縦横無尽にターゲット1周辺の各プラ束にも手を加えて突っ張らせて回り、完全に掌握します。 そして床上班から「キシミ音消滅」の報告を受けて達成感の中、撤収。 自分でも床を踏んで確認しましたが、見事に音は消えてました。 Profileに戻る |