燃料ポンプ交換!
日産ティアナ 


 2012年も早1ヶ月が経過しようとしてたとある寒い日。

一本目の無線仕事を消化し、 都心に戻って待機体制に入った時の事。

なんかいつもと違う。

と、思いつつも爆睡
(寒いのでアイドリングは続行)

そして暇そうな同業者からの迷惑な電話で起きました。

その電話後 。。


やっぱり何かが違う事を思い出します。
何が違うかわかりませんでしたが、何かが違いました。

耳を澄ますと、いつもと音が違う事が判明します。
どーもモーターの音が聞こえました。

------------------------------------------------------


これは。。。。


今、売れに売れまくってるハイブリッド車に、

奇跡的に進化したのだろうか…


勝手に…


 なんて空想を抱いたりもしたが、クラウンハイブリッドのモーター音とは雲泥の差なので、 一瞬で幻想からは覚め、音源を探りました。
そもそもモーターなんて何個もないから消去法で特定できますが、 よくよく耳を澄ますとリアシート下から聞こえました。



そこから聞こえるとなると答えは一つ

燃料ポンプです。


ポンプのモーターに、なんらかの不具合が発生したのでしょうが、 出先で原因やこのまま走行を持続させた場合の悪影響等を突き止めるのは不可能です。 つまりお手上げ。


聞こえなかった事にしよう。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-


なんて思いつつもティアナでポンプ不具合になった同業者に 一斉に問い合わせメールを配信。
暇なんで…


文面は以下の感じ

 緊急照会

 当方の燃料ポンプから異音発生。
 走行継続は厳しいか?
 貴殿の燃料ポンプ不具合発生時はどうであったか?



返信文を解析すると、共通点が判明

全車 いきなりダウンした。 らしい。

つまりモーターの異音を聞く事なく、いきなり失速した。
さらに信号待ちの時にいきなりプスン、と止まった。つまりエンストした。との事。

私のティアナとは明らかに症状が異なる。

「いきなりポックリ型」の多くのティアナとは症状が異なると言う事になるが、 当方のはいったい何型なんだろう?

フェードアウト型?


なんて思ってたら配車。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

自宅方向なら大事を取って帰ろう。と、心に決めて、 ご実車頂いたお客様の行き先は

「多摩川渡ってすぐの溝の口」まで。

「微妙だなあー。」って感じでしたので、 とりあえず帰宅するより早く着いちゃう赤坂エリアに 燃料ポンプの音が聞こえなかった事にして戻ります。
  (246一本道だし)

で、一応赤坂エリアで無線登録して接岸地を探しながら、さーどする。 と 思いつつ視線を前にするとお客様。

確か前に法人タクシーさんが私の露払いで先行してたが、 私に手を上げられるので停車してご乗車頂いた。 案の定チケットご利用で、行き先は帰庫しやすい「さいたま新都心」との事。

「いやー。これで帰ろう。後は運任せだな。」と、進行開始。


 大半が首都高なので、信号待ちの失火(エンスト)の心配はあまりなかった。
新都心へは余裕で着後、帰宅するだけだから心おきなく静かな場所でモーター音を聞いてみた。
すると、低回転になったり高回転になったりしていた。
エアコンコンプレッサー作動音のカチっと聞こえると低回転になり、 コンプレッサーが休止状態になると高回転になっていた。
 明らかに電圧の変化に反応しているようだが、燃料の供給に支障はないのだろうか?
どうであれ、いよいよダメなのは間違いない。
明日はディーラーへ点検に行こう。と心に決めるも 先ずは帰還しよう。と、 ノロノロ巡航で「いつでも止まりやがれ」態勢維持で帰還成功。


翌日ディーラーへ
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
------------------------------------------------------


 ディーラー着

 エンジンを停止させ、サービスに引き渡し、コーヒーなんか飲もうとすると、
 「エンジンかかりませんが、ここまで平気でしたか?」

 との事。

 ついに。。力尽きたか… (-.-;)

  つか、平気でないならここまで来れないだろう。。。

頭がクラっときたが、ここは天下の日産ディーラー。直せない故障などないので安心しながら 「えっ?、壊さないでくださいよー」と、焦り隠しの軽めのジョークで牽制しつつ、 燃料ポンプからの異音の症状があった事を申し上げると、サービスマンの一人は運転席に、 もう一人は何故かタンクの下にもぐりこみ燃料タンクを下からパンパン叩き始めると同時に運転席 の一人はセルを回した途端、キュルキュル、ボーと、エンジンは起動。


ナイス。チームワーク。

普通でない連携だが、慣れきったチームワークに圧倒されつつ、 「何がどーしたのですか?」 と聞いてみると、 「恐らく燃料ポンプのモーターの軸がズレてます。 」

モーターが焼き付くと二度とかかりませんが、軸のズレの場合だと叩けば動きだしたりしますよ。 焼き付いてる訳ではないので、動き始めたら大丈夫ですが、毎回叩いてエンジンかけるのも大変でしょうから交換しかないですね。 モーターだけの交換はできませんので燃料ポンプごとセットでの交換になりますよ。 詳しく調べるのでお待ちください。

 との事。

あの慣れたチームワークから推察するに、同様な症例は頻繁に発生しているのかもしれない。
-------------------------------------------------------------------------


うーん 参った。

と、待ってる間にポンプ交換の修理代金について携帯メールを駆使して調べ上げる。

 街工場
 5万6千円

 共済指定工場C
 4万9千円

トヨタ車より割高なのは燃料計のフロートとかもくっついているからか?叉はトヨタのよく壊れるポンプより壊れにくいからかもしれない。 なんて暇な待ち時間に仮説を構築するも、今の問題はディーラーだと修理代金はいくらかかるのか?であった。

で、20分ほど待った所で、全てが判明。

「ポンプ交換です。 費用は5万1千円です。」

  との事。



 上記より値引きがあるので最終的に5.1万円となりました。

-------------------------------------------------------------------------
「やすっ」、(ディーラーにしては)  

事前調査した格安工場と大差ない実態に驚きつつ

「じゃあ…お願いします。明日は日曜日ですが、明日中に修理は上がりますかね? 」 の問いに

 「大丈夫です。」との事なので丸投げ確定。

それにしても日曜日でも部品が入るから驚いた。もし町工場だと、日曜日には部品は入らないから工期はその分、長くなる。 なによりディーラーの方が安い。 こんなんで町工場は生き残れるのだろうか?

なんて考えながら、ディーラーマンお見送りの中、帰宅する事にします。



 帰り際

「そりゃあそうと明日、エンジンか起動しなかったらどうしよう? 」
  と、聞いてみたら

「タンクを下から叩きながらエンジンかければ大丈夫ですよ。 」ニコ^^

「あー。そーでしたね。 」^^;


  と、帰宅。
-------------------------------------------------------------------------
しかし、叩きながらエンジンかけてる人なんか見たこと無い。 つか、そうなると二人必要ではないか?
ゼロ戦じゃああるまいし…(-.-;)



で翌日

さー。ディーラーだ。

と、ティアナのエンジン起動。 のつもりが、キュルキュル音だけのガス欠状態で、全くやる気なし。

「さー。叩くかぁー。」とは間違っても思わず、迷わずJAFに電話しました。

 こんなんで走れるか。
 家でテレビ見ながら待ってりゃあいーや。
 運転しなくていーし、ガソリン代だってかからないしー。って感じで、  JAFトラに載せ、
 TEANAをディーラーに放り込んで不具合は解消致しました。。



できれば、「 いってらっしゃい。」と見送りしたかった。(笑 
------------------------------------------------------
------------------------------------------------------
燃料ポンプ

 ガソリンタンクからエンジンまでガソリンを送り込む装置。
原発の冷却水循環ポンプ同様、脇役のイメージがございますが、 故障すると重大部位である事を思い知らされます。

 壊れるまで使うか、予め交換するかは各人の考え方で分かれるようです。 もし、出先で壊れるとガソリン供給が不能となりますので、 当然、ガス欠状態に陥り、機能は停止。 タンクにガスが満タンでも無意味です。
多くは予兆がでないみたいですが、適切な時期の事前交換を推奨致しますよ。

2012.2.19
-------------------------------------------------------------------

HOME

ひとりごとに戻る