ひとりよがり


おどろく程のハイペースで冬に至り、
いよいよ鍋シーズンが到来した。


そんな先日、ヤフーニュースで気になる 記事が目に止まった。

鍋に欠かせない「お豆腐」業界についてだった。


内容は個人経営のお豆腐屋さんの廃業が後を絶たないらしい。


大豆価格が高騰する中、卸先には値を叩かれ、 スーパーの中には協賛金の名目で売り上げの7%の「上納」を求めたりと、 八方ふさがりの豆腐の安売りが激しくなっており、どこも経営が苦しい。
適正な価格でスーパーに卸すなど販売価格を見直さないと、個人経営の豆腐屋さんはいずれなくなってしまう。

事業者を束ねる団体も頭を抱えているに違いないが、
僅かな価格差に着目する価格第一の消費者が、東京にも増えてきているのだろう。

このままでは大資本の製造マシンの作成による均一豆腐だけが生き残り、
お豆腐の選択肢の幅はどんどん狭くなっていくような事がまいよう、適正な価格を考えてもらいたいが、 私自身、その辺を踏まえてお豆腐を選んでいきたい。

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そんな八方塞がりな状況はタクシー業界にも存在する。


先日の東京交通新聞に掲載されてた大阪の「5000円超分5割引」(以下5、5割)に関する記事

大阪のタクシー業界は理解不能の5、5割引が主流らしいのは把握してるものの、 数年前から殆ど進展せずに硬直した現状の記事を読むと憤りを禁じ得ない。
大坂は商売上手の印象があるが故に尚更理解できないのだ。
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5、5割
新手の業界の一部で、自ら率先して始めたのがきっかけらしく、俺も俺もと老舗各社も追従し、 挙句の果てに今の現状に転がり落ちたらしいのだが、 誰が考えても分かる、負の連載地獄に他者を巻き込んでまで、 自ら飛びこむ心境は理解できない。

「自分達だけよければいーんだ。」 と, ひとりよがりの貧相な発想からかどうかはわかり兼ねますが、 最初に始めた時点では、「安いタクシー」と言うイメージから注文が殺到するのは間違いない。 が、   ふと、気がつくと、周りも同じ料金だった。


では,元のモクアミではなかろうか?



早い段階で始めれば短期的に勝利する。

極めて限定的局地戦の一発屋としては、、、


しかし、長期的には業界ごと衰退する。


途中から断腸の思いで、一大消耗戦に加わっていった事業者もいるだろうが、 最早、大阪の定番運賃と言ってもいーのかもしれない5、5割 大多数が失敗と気がつきながらも、言い出せずに戻るに戻れないのは、 先の大戦と同様で、その点だけは日本人らしいのかもしれない。
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せめて利用者様が、ご満足されれば良いのだが、果たしてサービスを維持できているのかは疑問でならない。

記事にはが、「車の入れ替えもできない。」とあったが、車と言えば、 大工さんのノコギリ、板前さんの包丁と一緒であり、その商売道具に力を入れられない状況で、他のサービスに心血を注ぐ事が 果たして可能なのか?


疑問は尽きない

ただ、「大阪では何より低料金が一番なんだ。」と言われれば返す言葉はございません。

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東京でも似たような事をする事業者は一部潜在しますが、 アベビミクスで百貨店では高いものから売れていく事が象徴するように、 東京の大多数の利用者様が、クオリティー以外にあまり興味をお示しにならないのは幸いだ。

つか、
つけ待ちにしろ、流し営業にしろ順番を守る傾向が強いのが東京人、 目先の金額より、
社会秩序を重んじる。

東京の真っ当な大手資本は、その特性を理解してるからか、 豆腐屋さん業界が依存した販売スタイルや大阪のような発想に陥る事がなく、 余力でサービス向上を目指す。


実に健全だ。

お豆腐選びからも、東京人の特性に依存を続けれる時代はそんなに長くないかもしれないが、 絶えず変化する情勢には敏感でいたい。
2013.11.17

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追記

昨日、関東運局での個人タクシー譲渡譲受の試験が実施された。

所属支部や、他支部の関係者から複数の合格率などの連絡が届きました。
概ね、合格のようで安堵いたしており、見込み者の全ての方が、 順調に公示される日を
陰ながら切望しております。

2013.11.17

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