斬新奇策!メール配車

右肩下がりで減り続ける無線配車

まぁー。世間様からお呼びでないのだから仕方がない訳なんだけど、そんな現状を少 しでも打開セントス。が、為にもとある試みが・・・・・・・

その「配車本数を増加させる試み」とは昼間の配車不能本数を減らす事。 つまり昼間の配車不能本数を減らせた分、右肩下がりの配車本数を些少でも食い止め んが為の処置でございます。

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 我々無線車の多くは基本的に夜間営業スタイルが多く、どーしても昼間の時間帯は手 薄な傾向がありました。
その結果、せっかくお客様からのオーダーが入っても、なかなかカバーしきれない状 況が多々ございました。それらを取りこぼさない試みとして昼間の無線配車を月に1 0本以上受けた車両を対象にした協力金給付制度なんて御褒美制度は以前からありま したが、それでも昼間は手薄な状況でございます。
 そんな中、業を煮やした担当部署が遂に思いついたのが、このメール配車。 非無線車の方々の携帯電話に直接メールで配車情報を送信し、進行可能車を募って、 応募車両の中から適切車両を配車先に差し向けるシステムでございます
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当初、受けた率直な感想としては「斬新かつ奇抜」

焼け石に水のような感が多々ございまして、福島原発にヘリコプターからバケツで海 水をぶっかけるシーンをテレビで見たあの感じに近い印象でした。

画像はイメージです。



 そもそも無線車の方が圧倒的に少ない(約2000台)ので多数派の非無線車の活用する 着目点は悪くはないが、多額の無線設備投資をし、無線賦課金まで徴収されている無線 車を差し置いての非無線車を対象にしたメール配車はある意味「禁じ手」とも取られ かねないが、無線で流して配車不能になった「不能分」だけをメール配車に回すとの 事なので、決してそんな事はない。
 むしろ無線車はシステムに感謝するべきではなかろうか? せっかくお客様からオーダーを頂いてもそれに応えられないようではそのうち相手に して頂けなくなる。
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つまり配車不能 =「展開能力の欠如」を自ら宣伝しているようなものではなかろうか?

メール配車で配車不能本数を削減できれば、本来取りこぼしたであろうオーダーを配 車本数の積み増しにでき、合わせて展開能力欠如のイメージを払拭できるのだから配 車本数の積み増し以上の効果を期待できると思われます。

なかなかイー試みではなかろうか?

と、早速支部でメール配車の希望者を募ってみた ものの応募者はほほ皆無。 (-.-;)  一人居たけど夜型だし… 関心をお示しになられる方はいらっしゃいましたが、

「メールアドレスって何?メールってどうやって見るの?」

みたいな次元の話になってしまって遂には挫折。
募集アナウンスは続けてはおりますが、積極的勧誘意欲は消滅してしまったので、他 支部の動員力に期待しつつ、システム運用は始まった。

独自のモニタリングシステムでメール配車をモニターしていると、それなりに携帯メー ルに流れ出ていた。特に雨の日なんかの配車本数は思った以上の数でした。 で、興味深かったのはどのメール配車も数分後には「先ほどのメール配車は完了しま した」と追加メールが出ている事。

おー。こりゃあ機能してるのか?      まさか。。。。

と、思ってたら大間違いで、たまたま通りかかった本部の廊下で現状を知らされ愕然 となった。

「千里の道も一歩から」 まずは大いなる一歩を評価したい。

それはそうと福島原発の汚染水の処理費用。 1トンあたり1億円と算出された。年間20万トンの汚染水生産が見込まれてるので、1億×20万で換算すると途方もない数字で あり、千里の道の遥か先の「兆里の道も1歩から」か。。。。。

どうであれ人間とは一歩はおろか今居る場所に踏み留まるだけでも相応の努力が必要だと言う事を 日々忘れてはなるまい。
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2011.5.21
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HOM E

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