交通共済シール  交通共済を 斬る
検証 東個交通共済協同組合

 先日、組合へ換金に行ったついでに今月分の組合費やら各種賦課金等、耳を揃えて支払って参りましたが、 月々の交通共済掛金がまたまた引き下げられておりました。

たったの6千円数百円に!

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業界外の方の為に簡単ではございますが、交通共済についてご説明致しますと

 交通共済の正式名称は東京都個人タクシー交通共済共同組合と申しまして、交通共済に加入する事で交通事故時に 発生する賠償を支払って頂いたり、求償時の折衝等を行って頂いたりしております。
(東個協の場合。ちょうちん系は日個連交通共済共同組合)

尚、維持運営は組合員からの出資金並びに掛け金等で運営されており、東個協(東京でんでんむし)組合員である事が加入条件となります。

交通共済
簡単な話、我々個人タクシー事業者が自前で運営する任意保険な訳で、旅客輸送業務を遂行する以上は法的にも必ず加入する必要がございます。
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話を戻すと。。。。。。

 私の月々六千数百円の掛け金で対物一億円(再保険に加入)、車両、一千万円の保障が受けれる制度は魅力的ではありますが、 事故発生の有無や規約の定める条件等により、普通の保険屋さんでも言う等級は上下しますし、 車両の時価額や耐用年数を反映する形で毎月の掛け金額は上下します。

 私のティアナの場合、開業以来の連続無事故による効果から等級が上がったり、車両の耐用年数の減による ティアナ時価額の減少しておりますので、その分、お安くなってる次第でございます。
逆に新車に買い替えたり(車両価格を補う為)、事故をおこせば上がります。(最大3階級格下げ)

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予備知識(東個交通共済協同組合)
等級は25等級
事故の場合、対人2対物、車両はそれぞれ1ランク。一事故最大3ランクダウン。対物、 対人掛け金と車両掛け金とに分けて算出。車両装備で割引制度あり。
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私の交通共済掛け金
ティアナが古くなったとは言え、それにしても安い。 民間の保険屋の任意保険に加入しようものなら こうも安くはいきません。

さすが、個人タクシー諸先輩の方々が結集して立ち上げた交通共済です。


しかし、人気はいま一つ。

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人気のない主な理由の1

事故発生時の免責額

 百パーセント過失なしの求償事故を除き、対人対物車両いずれの給付を受る場合も免責金が発生します。さらに重複して! 額は3万円から7万円とそれなりの数字ですが、事故を起こしても罰化金だけで済んでしまう法人タクシーと違い、個人タクシーの特色と言えるかもしれません。
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人気のない主な理由の 2

制約が多い

 指定ガラス以外のリアガラスの装置や決められたステッカーの未掲示等、の規約違反車は給付を減額されてしまいます。 つまり減額分は自腹。
免責金に合わせての自己負担となってしまいますので、結構な負担です。 さらに自損事故等により車両給付を受ける場合、限度額400万円では、最近増加傾向のいわゆる高級車をカバーできない。

そこで思いつくのが、民間保険会社への切り替え。
基本的に自由に民間保険屋には加入できるものの、その場合も交通共済からは脱退できない。つまり二重加入を強いられる形となります。 さらに事故を起こした場合は民間の保険屋さんから使うように取り決められております。 加入するものの交通共済を使えないのだったら脱退したいと思われる方の考えも心情的には理解できます。
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人気のない主な理由の 3

事故多発者講習会の受講 (お座敷講習会)

 年2回、50万円以上の自責賠償事故2回以上で出頭を命じられる。(近々年1回に変更?)
さらに組合の定める重大事故発生の場合は支部の共済役員同伴の上、事情説明に行かなければならない。

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取急ぎ以上3点程あげましたが、一般の民間保険と比較すれば確かに「なるほど。面倒だ!」と思われるのが普通だと思います。

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ここで私見を敢えて並べさせて頂くと

「人気のない主な理由の1の場合」は民間の保険屋さんでも免責金は発生しますし、事故に対する抑止力となっておりますので免責が高いとは一概には言えません。

「人気のない主な理由の2の場合」の制約が多いに関しましては、現在の東個協本部(でんでんむし)の規約とも重複しますので、「制約が多いのが嫌だから交通共済をやめる」となると「制約が多いのががいやだから東個協(デンデンムシ)をやめる」と同じになってしまい、なんとも根本否定となってしまいますし、そのような組合に「自らすすんで何故に加入したのか?」と自己否定にも繋がります。知らなかったでは事業者としての資質が問われます。

「人気のない主な理由の3の場合」
交通共済は自前組合です。運営は全て事業者一人一人の支出される金銭で運営されております。百パーセントの事故防止は不可能ですが、事故を減らせれば減らせるだけ組合の資産の目減りがなくなり、事業者一人一人の負担が軽くなる方向に向かいます。 つまり、事故をおこせば大多数の組合員の足を引っ張る事となるのです。
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 軽く並べただけでも、お金さえ支払えば全てお任せコースの民間の保険屋さんと違ってる事がよく分かります。 そうなると、「お金を払ってるのに共済は面倒だらけだ。掛け金を上げでもいーから民間保険屋並みの対応をしてもらいたい」。と、考えられる方も複数いらっしゃいますが、果たしてそうだろうか?
 事故をおこす事を前提に考えれば、そうなるかもしれないが、大部分の連続無給付(無事故)の諸先輩方からすればありがた迷惑ではなかろうか?
第一、「乗って安心個人タクシー」のキャッチフレーズを掲げる旅客輸送事業者が、旅客の事より事故発生を前提とし、自己の不利益だけに視点を置いて共済について考えること自体が間違っていないだろうか?

 事故さえ起こさなければ安い掛け金で保険を賄える現在の交通共済は 不景気の今は特に助かってますが、事故との因果関係の満足な説明もなく、粛々と濃色ガラス車両車の給付金減額化されたあの時は私も戸惑ったのが事実。 ただ今となっては東個協本体の規約にも明記されてる以上は大多数の皆様の意志ですから組織に籍を置く末端が従う事は「本道」と考え、もう過ぎ去った過去の些細な問題としております。
(ちなみに規約はどこぞかで秘創作された原案を理事会で審議し、その場で決が取られて即時発動します。)

 私的には現在の共済制度で十分満足しており、当面は現行のままで推移していくでしょう。
もし、我等の業界に未来があるのならば、その時に改めて同胞の中で些細な問題については決めていけば済む事です。

2010.9.10
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