悪意なきETC突破!
無意識カルガモ走法 編

先日のお昼の爆睡タイム

    一本の電話が…

「kotakunさんですか?先月の東名高速道路○○料金所を通過時の料金の件でお電話致しました。」


    身に覚えがありました。
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2009年もあと数日といった正に年の瀬

2009年最後の追い込みに相応しいような勢いのままの流れで巡りあった最後のお仕事は
「東名高速道路某インターまで」

「今日は完勝だな」と思いつつ某インターETCレーン通過時にその出来事と遭遇しました。

レーン通過目前。先行車はETC車載器を搭載してるかどうかも疑わしいような普通車の予測不能な動きに警戒しながら追走しておりました。 最近、めざましくETCは普及してはいるものの通過に不馴れなドライバーさんもまだまだ沢山いらっしゃいますので、 先行車の動向には常に注意をはらっております。

で、その普通車さん。

制限速度(20キロ)までしっかり減速。なかなか優秀!
減速っぷりから察するに「とりあえず車載器は搭載されているんだなぁー。」と、安堵感の中、0102車間を維持しつて追走しました。 そして先行車さんのカード審査はパスし、ゲートが開きます。

順調順調と追走を続行中、先行車さんは何をを血迷ったか、いきなり停車してしまいました。

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ゲートが開かづに急停車する車は以前にUpした「 危ない高速道路!ETCレーン編 」にも記載したとうり、よくおられますが、 ゲートが開いてるにも関わらず停車するのは極めてレアなケースです。普通は開いたら進みます。
はっきし言って想定外につき少々慌てはしましたが、車間をフルに活用してお客様が不快にならないよう停車させる事はできました。 速度が殆んど出てなかったのが幸いしたのでしょう。

で、その先行車さん 気が済んだのか、2秒位して発車して頂けましたので、こちらも後続に追突されたくないので慌てて発車し、 ゲート通過後に一気に抜き去ります。

そこでお客様
「さっきの車はなんで止まったですか?」


「いやー。安全確認のつもりでしょうか。。。。。?」

    と、適当に答えつつ、無数の疑問が錯綜します。
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レーン通過時には通常「料金はいっせんひゃくえんです。(1100円)」とか自動音声が流れますが、その時は何もなかった…。

つまりカウントされていないのか?

先行車の停車により極度に縮んだ車間距離で不本意にもカルガモ走行状態に陥ったに違いない。

カウントされてないなら請求は来ないかもしれないが、これは犯罪行為ではなかろうか?

しかし、お客様から頂ける通行料をカルガモ走法を駆使してまで踏み倒すメリットって無いに等しい。
したがって犯罪を犯す目的としては不自然であり、誰も犯罪とは思わないのではなかろうか? とは言え放っておくのもなんだし、次回高速通行時にでも公団事務所に立ち寄って説明すればいーか…。等々

  色々思いつきながら、目的地着
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ここで、思いもつかなかった展開が…

 ティアナ車載のETC連動領収書発行器から印字された領収書にはカルガモ走行クリア分の料金が印字されていなかったからです。 冷静に考えればゲート通過時にカウントされてないのだから当然の結果だとは思いますが、 もちろんお客様には領収書に印字されない高速代の請求は致しません。と言うかできません。 この時はタクシーチケット決済でしたので尚更できません。
 チケット決済の場合は頂いたチケットに領収書を添付しなければなりませんので、 領収書に通行料が印字されてもない通行料の記載なんかお願いできません。 結果的に高速代抜きの領収書の額面どうりの金額のみご記入頂きました。


画像はイメージです。

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色々考えながら帰路につきます。

確かに高速は使ったが、料金はカウントされなかった。カルガモ走法を強要されたとは言え、カウントミスはシステムの不備である。

カウントされなかったが、私もお客様に請求していない。

「これはこれでいーのではなかろうか?」
カウントされなかった高速料金を支払うのになんで高速道路に乗ってまで支払いに行くのか?電話賃使って電話すんのもめんどくさいし…。 「問題があるなら相手から連絡が入るだろうから忘れよう。」    と、総括。
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頭の中で決着させたので完全に忘れておりましたが、
数十日後に冒頭の電話で叩き起こされた次第です。


  話を戻すと

取り立て人
「○月○日に東名高速道路○○料金所のETCレーンを通過された際、うまく読み取れなかったようでご請求できてないようなんですが…」

  と、えらく丁寧


「あー。分かります。が、いまさら申されても困りますね。こちらの端末も認識できなかったので、お客様に通過時の通行料を請求できておりません」

取り立て人
「できればその時に公団事務所の方に申し出て、決済頂ければよろしかったと思います。申し訳ありませんが、お支払頂けないでしょうか?」


「あの…。現金決済が面倒なんで、ETC車載器を積んでるんですよ。おそらく国民の大半はそうだと思いますが、なんで私がイチイチ車から下りて事務所に顔を出してお支払するのでしょうか?しかも実車中にー。」 「毎日、高速使って、今回のような事は一回キリですよ。どー考えてもシステムの不備でしょう。普通の民間会社なら絶対に請求なんかしないと思いますが…」

  と、キッパリ

取り立て人
「○月○日に東名高速道路を通行されましたよね」


「はい」

取り立て人
「その通行料をお支払頂けませんか?」

  もー駄目だ。相手するのが面倒くさくなり。


「口座から引き落としておいてください」

取り立て人
「ありがとうございます。本当にご迷惑をおかけしました。」 「ところでカードの番組を教えて頂けますでしょうか?」


「いつも使ってるカードですよ。調べれば分かるでしょう」

取り立て人
「ご本人さま確認の意味で伺っております」


「今は手元にないですよ〜」


取り立て人
「ではお分かり次第、お電話頂けますか?」

  どんだけ面倒なんだ…。と思いつつ


「調べとくので19時にお電話ください。」

ガチャン

  理不尽だとは思いましたが、最終的に後日引き落とされる運びとなりました。
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最後に私がババを掴まされた感じです。

それにしてもえらい執念で調べあげて電話してきます。 きっと担当セクションが存在するのでしょう。
無茶苦茶な1000円乗り放題企画を実施する反面、人件費をかけて僅かな金額の回収に日々活躍されてるんだなぁ〜。と感心してしまいます。

また実車中に同様なケースが発生したら「どーしたもんか…?」と思ってしまいます。 今回は少額だったので僅かな泣き寝入りで済みましたが、通行料が高額だった場合は大変な負担です。

    ETCレーンの通過には本当に気をつけたいですね。

2010.1.29
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