暗黒空間迷走中 |
最近、ずーっと寝起きが悪い。
「あの震災が夢だったら…」と、寝起きと同時に密かに念じるものの、すくに目にする新聞(読売)やらテレビニュース(NHK)やらで 瞬時に現在進行形だと理解するからだ。 毎日毎回の寝起きの都度、そんなリセット願望を懲りずに抱いてしまう。そして毎回その願望は叶わないと言う繰り返しでございます。 ご当地の方々は挺身的情熱を持ってなんとか再生しようと懸命だ。 しかし、福島原発の安定化が程遠い気配が、それら挺身的情熱を真っ黒な幕で覆い尽くしている。 電力不足による輪番停電の影響下では復興の為の生産力は低下するし、節電モードでは経済の活化には間違いなく反作用する。 夜の東京 裏通りの街灯は治安維持の観点からか間引き消灯程度なものの、幹線道路や高速道路は信号機や合流付近以外を除いて見事な灯火管制で真っ暗だ。 暗い道に人っ気はなく、店鋪は軒並み照明を落しており、お金を消費しようなんてとても思えないような環境だ。 画像は国道246(青山通り下り車線)千代田区平河町周辺。 こんなに暗くする必要はあるのだろうか? ↓ライトオン YAHooトップページにある電力メーターを見ると夜間は概ね6割代で安定しているではないか。 夜間節電分をキープして昼間に転用できるのなら分かるが、蓄電できないなら意味がないのではなかろうか? 暗くする事で国民に節電を促したいだけかもしれないが、世相まで暗くしたら経済が低迷し、税収減で本末転倒ではなかろうか? 正に「手に負えない」状況だ。あたかも懸命に新手の有効策を矢継ぎ早に講じてるかの印象を伝えてるが、どれも対処法でしかなく、根本的解決には程遠い。 現在、原子炉の冷却に真水をぶち込みながらなんとか冷却させてるらしいが、従来の循環冷却方式を回復できてない以上、 抜本的対策が講じられるまでは持続した冷却水のぶち込みが必要で、正にエンドレスな自転車操業状態です。 ある意味、わが国が借金して借金の利息を支払う「自転車操業事情」の縮図とも言える。 車のウォーターポンプが機能しない冷却系統の要であるラジエターから冷却水をも垂れ流しながらも、急造した張りぼて自作装置で冷却水を絶えず補充しながら、 かろうじて綱渡り運行を継続するも、補充が滞ると同時にエンジンに致命的損傷を与える状況の感じか。。。。 自動車なら直ちに修理工場に直行して修繕しますが、今の原発は「修繕ができない事態」そのものが異常だ。つまり修復不能な訳で、 こーゆー事を「手に負えない。」と私なら言います。 |
そのぶち込み冷却水は一方通行である以上、海に溢れでる。
先日、なんとか止水したが、物理的に行き場を失った放射能汚水は、いつかは別の場所で溢れるのは必定。 そしたらまた新聞紙等を放り込んで、止める努力をするのだろうが、これもエンドレスなモグラ叩き状態だ。 「お漏らしさせたくないなら水を飲ませない」のが通例だが、冷却作業を最優先で取り組んでる中、自らぶち込み続ける源泉を断つ事など 断じてできない悪夢のようなジレンマにさぞ現場は悩まされ続けられてるのだろうと推察致します。 とりあえず行き場のない汚水を放出するにしても高濃度汚水はまずいので「低濃度汚水から先ずはぶちまこう」との結論は 当事国民の立場では妥当性を感じはするものの、客観的には放射能に汚染された汚水を自ら放出するのに正当性は微塵もない。 隣国はどう思うか? 震災前の平時に隣国の中国が海に放射能汚染された水を突如無通告でぶち撒き始めたら貴方はどう思うか? 放射能濃度云々に関係なく、海のような広い心で寛容な方以外は心中穏やかではないはずた。 隣の「騒音オバサン」に毒性を付け加えたような極めて辱知らずな行為に違いない。 せめて対外的なアナウンスは行うべきだったが、国民へのアナウンスすらもまだまだ不十分と感じる。 「海水で薄まるからたいした影響はない」と言い出す始末で、最終的に「放射能は身体に良い効果もある」と言い出すかもしれない。 高濃度汚水排出を抑制する為に低濃度汚水を放出すると言う説明も最近の流れの中ではあたかも大義名分のような錯覚に陥るが正当性はない。 かなり苦しい説明続きで、説明文作成者の方には密かに敬意を抱いてしまったりしていますが、苦しい説明の裏を返せば 「どーしよーもないんだ」と言った悲痛のメッセージでもある。 原子力はクリーンエネルギーだと宣伝してたような。。。。 現状では安全とクリーンからは遠く及ばないのではなかろうか? 一基数百億円投入してこしらえた原子炉は全て廃炉、これから終わりの見えない後始末のコスト。 周辺への10兆円と一部で試算された補償額に見合う利益を上げてこれたのだろうか? それでも福島に関してはまだ40年もの長き間、電力を供給した実績があるからまだ救われる。 どーしよーもないのが、昨年の8月、トラブルに見舞われた福井の「もんじゅ」 トラブル後から更新されてないHP 軽水炉の福島と違って超ヤバい高濃度プルトニウムを燃料にする高速増殖炉だ。あのおフランスさえも手を引いた手に負えない代物だが、 あろう事か燃料棒交換装置を不注意から原子炉容器内に落下させたらしく、その回収と装置の新調で大手原子力産業に13億8000万円で丸投げするも 回収方法はいまだに未定らしい。(つまり手に負えてない) 今の所、放射能物質の放出こそはないので騒がれてないが、ひじょうに望ましくない状況らしく 地震などに直面すると制御が困難になる可能性も指摘されている上、冷却材は水ではなく、扱いにくい液体化させた金属ナトリウムだから 暴走を始めたら福島流「ぶっかけ水」も通用しない。 どーするのだろう。マジで。。。。 このナトリウム 水と空気に反応すると爆発するらしく、プルトニウムどころか冷却材ですら手に負えないのが、もんじゅと言う代物。 そんな「もんじゅ」の現状にも驚きますが、一番驚くのが今までに2兆4000億円の巨額を投入し、さらに年間500 億円の管理コストを必要としてるにも関わらず、電力供給実績は0 こーゆーのを世間では飯だけ喰らう「穀潰し」と言われてるのではなかろうか? 安全、クリーン これからのキャッチコピーだけが空しく踊るが、実情とはかけ離れているのではなかろうか? 近い将来、どんなキャッチコピーを新たに考えられるのかを楽しみにしております。 最近のテレビ報道等で原子力産業について学習する機会に恵まれたし、なりふり構わず隣国を無視した汚水放出や、 訳のわからん説明やらを聞いてると本当によく分かりますが、かなり厳しいのではなかろうか? どーであれ、さんざん原発にお世話になった日本国民である以上、後世にツケを払わせる事のないよう全ての現役世代で落とし前をつけるしかなさそうだ。 しょうもない責任の追究や不毛な言い争いは後世に委ねるとしても、現況からの脱出は必ず果たさなければならない。 イスカンダルプロジェクト お先真っ暗感ではありますが、光明もございます。 それは、「イスカンダルプロジェクト」 宇宙戦艦ヤマトの中にあった放射能除去装置のリアル版 放射能除去を10年以上前から広島国際大学の佐々木教授を中心とするグループが研究していた。 バイオを駆使した環境修復技術 「日本の原発は安全なので研究しても意味がない」との事で、実用化1歩手前で助成金が打ち切られた経緯があります。 [参考] 放射性物質回収で共同研究 中国新聞 もうこれしかない。大量に資金注入される事を切に願わざるを得ません。 ひとりごとに戻る |