予見可能事故
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29日に関越自動車道の藤岡ジャンクション付近で発生した高速ツアーバスの事故 まず、死傷者数に驚きました。 推定できる搭乗者の殆どの方が死傷しており、どう作用するとそこまでの被害が出るのか? と、一人考えたりしておりました。 最初、ヤフーニュースの「バス死傷事故…」のタイトルを見た時には 失礼ながら中国での出来事だと思ってしまいました。 しかし、それは違った。 そして、我が国での出来事であり、さらに頻繁に利用する関越自動車道の出来事だと知って、二回目の驚きを覚えました。 私がヤフーニュースで最初に知った時点で、7人もの方がお亡くなりになられてたが、 バス絡みでは近年類がない痛ましい交通事故ではなかろうか。 ガイドさんが乗り合わせないバスに乗らないポリシーの私に関係ない話とは言え、 低価格の高速ツアーバスは爆発的需要により、広く普及が進んでる身近な乗り物だけに、死傷者数の数には本当に驚いた。 一番驚いたのが、 「いねむり運転をしていた。」 と、バスの運転手が既に証言していた事。 もし、そうだとしても、普通はなんらかの言い訳をし、捜査の過程で実は「いねむり運転」だったと、 徐々に解明されていく感じではなかろうか? 「いねむり運転してました。」なんて事は、 「ガス欠で立ち往生した」 に匹敵するほど恥ずかしい事で、なかなか普通では言えない。 結果から見て、いかなる言い訳も、運転手の方のこれからの処分内容になんら影響は与えないにせよ、とにかく呆れたものだ。 運転手の方も重症のようだし、これからの償いを思うと、あまり言いたくはないが、 「いねむり運転してました。」と、言い放って他の別な何かを隠そうとしてないか?と、思えてならない。 |
画像を見ると、大手のバス会社ではなく、下請けか、孫請けの会社か、新規参入会社のぶっ壊れた車体を確認できたが、 これに驚きはなかった。 なぜなら予想したとうりだったからで、テレビニュースでは事業所の映像を見たが、これまた予想した感じでした。 他の予想は、従業員は数人で、運行管理者は社長だけ。と言ったイメージも的中した。 端的に言うと、規制緩和の波にのって開業した多くの 即席会社のイメージ通りだったと言える。 とは言え、規制緩和新規開業組でも立派に経営されてる会社は沢山ある。 しかし、多くは安売りだけが売りの薄利多売型の即席会社が多い印象を 払拭できないでいるのは私だけではないだろう。 バス業界に限らず、トラック、我等のハイタク業界も似たようなものだからイメージの構築はいとも簡単だった。 処分したバス事業所に、事業許可を与えた自身の事には何も触れずに、 いくら処分を繰り返しても、元凶に手を加えないと単に対処法でしかなく、抜本的解決には程遠い事を思うとあまりに空しいが、 現法下では最善なのだろう。 居睡り運転が原因で、弁明の余地は微塵もないが、敢えて弁護させて頂くと、 この事故は「いつかおこる事故」の一つだった。 たまたまあの会社で、たまたまあの運転手の方だったに過ぎない。 それだけ運輸業界は消耗しており、現場の極限に近い消耗で低価格を実現している。 低価格は確かに魅力だが、同様な悲劇を繰り返さない為には、 需要があるから供給してる事を踏まえた上で、ある程度の線引きを行政が行うしかないだろう。 亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。 ひとりごとに戻る |