シリーズ雪道営業 2013年版
最近、更新速度が落ちてますが、メールからの問い合わせには更新4回分のテキスト入力をしておりますから、 自分なりには頑張ってるみたいです。 前回の更新からは色々な出来事がございました。 驚いたのが、アルジェリアでの邦人人質事件。 事件の発生よりは、国家の命で人質ごと空爆する荒技的な手法に一番驚きました。 世の中わからない事だらけですが、この空爆は到底理解できません。 そんな事件発生の数日前の成人の日は 「雪ではなく雨 です。」 そんな気象庁予報部の発表をテレビで見て、安堵感の中、雨戸を締め切り、 僅かな雨音を聞きながら朝から爆睡しておりました。 そして昼下がり 朝は微かな雨音が外から聞こえたが、何故か聞こえない。 雨は降りやんだのか? と、気になったので聴力を外に向けてみた。 限りなく、無音だ。 何かが音を吸収してるようだったので、 「まさか」 と思い、窓と雨戸を開いてみて驚いた。 一面銀世界だった。 |
昼間っからこんなにも積もるもんなのだろうか? との思いの中、目の前の現実に驚いた。 驚きのあまりパッチリと目が覚め、暖房とテレビの電源を入れて雪の東京見物三昧。 巷の様子に見入ってしまう。 首都高速道路で立ち往生する自動車を見たり、 駅前からの中継でタクシー待ちの長蛇の列には自然と目がいくが、 やはり一番は道路情報 首都高は終わってるし、一般道も厳しい状況で、当面は復旧の兆しすら感じ取れない。 こんな日に車で出かける人の気がしれない。と思ってしまうあり様は外界の話とし、 クロちゃんと散歩がてら雪の中へ遊びに行く事にしました。 TEANAはこんな感じ 行灯をも覆う。 アマ無線のアンテナにも着雪が、、、、(汗) まぁー。驚いたのが、ノーマルタイヤのチャレンジャー組 至る所で立ち往生 坂道が登れない。 コンビニの駐車場にすら入れない。 座礁車両は散歩中だけでも多数おられました。 これだけの雪だとノーマルタイヤでの運行は常識的に避けるのが普通だろうが、 雨の予報を鵜呑みにし、普段どうり出かけたが、突如として雨が雪に切り替わって、あれよあれよと銀世界。 って状況だったのでしょう。可愛そうに、、、 ノーマルタイヤの 非力さを学ぶ機会を得ましたが、坂道の途中でから アクセルべた踏みで0発進しようとする方々には驚いた。 そんな巷の様子を散見しつつ、クロちゃんとの散歩をいつもの倍ほど消化してから帰宅。 それにしても今回は雪が深い 個人タクシー生活には雪道営業の記事をほぼ毎年更新しているので、各年ごとの写真を比較すると一目瞭然。 2008年 20010年 2011年 2012年 帰宅後、食事しながら出庫の頃合いを見計らう。 大渋滞の都内に躍り出るような無謀な事はせず、インターネットとメールを駆使して慎重に情報収集し、傾向を解析。 やむを得ず渋滞定番路線方面に進出しなければならない場合を想定し、伏線を張り巡らす図上演習を積み重ね、 道路が空き始めた22時に進塁を開始した。 |
スタート時で気温0度 雪は峠を越えて小降りであり、新雪の積み増しは以後はない感じ。つまり以後は踏み固められるだけで、 アイスバーンやたちの悪い圧雪アイスバーンに路面は変貌していくのだろうと思いつつ、 幹線道路に踊り出た時点で既にアイスバーンが点在する路面を目の当たりにし、進むか?、引き返そうか? 悩みつつもゆっくり都心に向かっていった。 新雪には効果を発揮するスタッドレスタイヤでも以後は不得意なアイスバーンに対応した走りが求められるが、 現在でも気温は零度。これから晴れの予報なので凄まじい放射冷却で一面は凍りつくのは必至。 星空が拝めるようにでもなると、どう考えても厳しい道路環境だ。 高速道路は既に機能してない 営業的にはローリターンな上、リスクが高く、打算的考えだと引き返すのが懸命だと分かる。 故に「深追いは無用。」と、結論。 しかし、ズルズルと都心に引きずり込まれる。 なんと言うか、凄い引力だ。 東京は日本中から人を引きつけるが、正にこの事か… 気がついたら一般営業を数回行い、都心部に進塁完了 祭日の上、積雪と言う事で無線待機台数はかなり少数でしたが、敢えて無線待機はせず、霞ヶ関の一般乗り場へ 正直、遠くに行くきたくなかった。 高速のない遠距離は苦痛だし、増して路面は氷結している。 無傷で帰る事だけを考え、一刻も早くご利用頂き、個タク村方面に行けばそのまま帰りたい心境からでそう思いました。 で、どこぞからか歩いてこられたお客様。 「渋谷のちょい先の住宅に高速で」 との事。 首都高は通行止め。この日の都内で一番混んでる246下りは回避し、お客様了解の上、 図上演習済みの路地伝いに進行。 通常の3割増しの料金で到達するも、こんなんじゃあ終われない。と、246を都心方向へ引き返した。 画像は246上り車線通行時 (高架下の為に積雪なし。) 上りは流れてましたが、反対車線の下りは異常に大渋滞で忍耐の日本人らしく、黙ってひたすら我慢の車列群 大渋滞を横目に都心部に再突入。 無線は呼びっぱなしの状態 ↓エリアに待機車両が居ない。 本日は誠に微力ながら「無線事業に貢献する日」 と制定し、淡々と無線配車を受ける事に |
淡々とではあるが、二つの事を切望しながら…
一つ目は 願わくば、遠くありませんように 二つ目は 願わくば、個タク村付近でありますように 普段はそうは思わない(特に1個目)以上の願望を叶える為にも、達成率の高そうな配車先に何度となく応答したが、 狙いどうり、一つ目は全てクリアするものの、二つ目が叶わない。 ムキになって配車を受けては戻る作業を機械的に消化し続けた。 今、思えば、もはや「早く帰ろう。」と言った初期の目標は喪失し、個タク村と言うカードを引き当てる事に、 全てを集中していた気がします。 数回目の霞ヶ関の配車で、遂に「個タク村までお願いします」と言われ、撤退条件を全てクリアした。 撤退兼旅客安全輸送中、気がついたが、環状6号線から、環状線を一つ越える都度、雪深くなってる気がする。 東京を広大な円で取り巻く環七を越え、環八をも越えた時点で深追いし過ぎた事を悟る。 路面はアイスバーン。つか氷 ↓道中のコンビにタイム(お客様希望) カチカチの氷 今の仕事を終えれば、そのまま目と鼻の先の車庫まで一気に逃げ帰るが、これが別方向だったら神経をすり減らしながら遠路を 帰庫する事になってた事を思うと、本当に幸運だったと噛みしめながら個タク村インでミッション完了後、 数分で無事入庫成功した。 画像は個タク村近郊、一面を雪が覆い、氷結している。 2013 雪道営業 完 後記 ひさかたぶりに大雪に見舞われた東京でしたが、祭日だったので、混乱は最小限だったと思います。 それでも首都高速取り残され組で、最後に救出された車両は翌日の昼だった。 近年では稀な状況だったのでしょう。 雪国の人から見れば笑われるかもしれませんが、全く備えのない各施設な上、 全く雪の備えがない車などが道路に出れば、今回のような混乱は至極当然と言えます。 そもそも雪の予報はなかった。 予報部発表の「1日中、雨」の予報を安易に信じて出掛けた大量のノーマルタイヤ集団が、各坂道で立ち往生。 そこに一気に降り積もると身動き取れなくなっていった訳でございまして、 先頭車を潰して蓋をし、逃げ場を奪って全体に襲いかかる待ち伏せ型の罠にハマった状態だと思います。 どうであれ、法の整備が難しい以上は天気予報のクオリティー向上を切に望うだけですね。 その雪の日の後、一週間の幅で 新たに雪の予報が二回出たが、今度は二回とも雨。 つまり、雨と言えば雪で雪と言えば雨で実に3連続で空振り。 デマかせだらけの競馬の予想屋なら誰も信じなくなるが、天気予報関係はさんだてを喰らっても給料が出る訳で、本当にうらやましい。(笑) それだけお天気様の考えは、人間の理解を遥かに越えてるに違いない。 某国のテロ対策のように… 今朝の雪の予報は的中しました。 バラツキあるけど。。。。 ひとりごとに戻る |