元旦営業2013!

一年の計は元旦にあり



年末年始


 大衆の間では、寺社への新年詣を行ったり、一族が集って新年を祝うのが、 一般的な事からも、日本国中がお正月休暇と称するお休みモード全開です。
我々の業界もi一般的な風習を大事にされる方々が多いせいか、 運休が続出し、巷はかなり手薄になるのが現状です。 (25年1月1日撮影)


当方が遠方の一門衆との合流を実現するとなると、大晦日までの町内会歳末警戒活動、 明けてからは土地の氏神様への新年祈願等の行事の遂行が不可能となる為、当家ではお正月の合流を避け、 時期をズラして画策するのが通例でげざいます。

 また、年末年始期間中の遠方への進行ともなると帰省ラッシュが付いて回りますから、 歌舞伎町を走る以上に大嫌いな高速渋滞を体験する気などはそもそも微塵もございませんが 、何より在地の氏神様詣に年賀のご挨拶も済ませず、東京から出れない訳でございます。



 常識的に。

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 「テレビが見たいから」 と言う低レベルな理由で休んだ事はアナログ時代にありますが、 ハードディスクビデオプレイヤー、携帯端末の普及や、車載テレビが常識的となった現代ではあり得ない理由となりました。
したがって年末年始営業が可能となり、年末年始期間中は効果が期待できる日と時間帯を厳選し、 ピンポイントで出撃するのが通例です。


 で、

年末年始行動計画   (24年9月立案)

●師走の繁忙期の攻勢を維持した営業を大晦日、さらには明けて2日まで継続する事とする。
 各日の行動時間帯は別に定める。

 貫徹後の3日から7日までの4日間を完全運休とする。

              以上
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年内28日を最後に7日まで休むのが一般的。

しかし、最大の10連休はもったいないし、翌月の支払いは待ったなし。
預金で補填するもよいが、ただ意味なく休むなら出たほうがいーんじゃない?

ならいつ出るか?

仕事ができる手薄な大晦日とさらに道路が空いておる1日は絶対に外せない。

状況を見ながら前後1日づつ加算しよう。

てな算段で予定は決まっていた。


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 が、 しかし…


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 24年暮れの30日に誠に不本意ながら突如として寝込んだ私は結果として、 床に伏した状態で新年に切り替わった瞬間を知る術もないまま越年してしまい、 元旦当日は途方にくれてしまった。
この時点で30日と 大晦日の出撃は時間を遡らないと不可能 だ。

出れなかった分をあとにズラし、不毛な4日とか5日に出る事はあり得ない。

今日、出ないなら総崩れで自動的に10連休となるだろうから、 「今日をどうするか?」  

その日のテーマは絞られた。



  一年の計は元旦にあり。



なんてよく言われるが、寝たきりの正月だけは絶対に避けたかった。
色々考えながら夕方の起床に成功。

発熱等の諸症状は奇跡的に解消されていたが、40時間以上 寝てた影響で、身体のフシブシが痛い。また、血行不良の為か、クラクラする感じだった。 こんなんじゃあ、、 営業は無理じゃないか?  正直な話

と、思いつつも、とりあえずクロちゃんと散歩に出かける。
血液の循環促進はウォーキングにより期待できるが、なにより愛犬に癒やされたい思いだった。

 不思議な事に歩数を重ねるごとに体調がよくなっていった。
自力で歩ける幸せを感じつつ、小1時間ほど歩いたところて、摩訶不思議な事にほぼ回復。
我が家のクロちゃんはセラピードッグだったのだ。



 概ね回復したからには休む理由はなくなり、寝過ぎによるリハビリがてら、 夜の9時くらいから出庫する事に相成りました。

空いてる道路の恩恵を受けるには、普段渋滞している昼位からに出かけるのが、ベストですが、 今回の場合は病み上がりの事情からやむを得ない。
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 元旦の都内

 以前にも書きましたが、本当にガラガラ

 以前の記事  年末年始営業記録!2008

まぁー。都民の方々の多くが都内を離れておられますから無理もないわけです。

お陰様で走りやすくてしかたない。
考えてみると凄い贅沢な事なのかもしれない。



東京の中心にある宮城付近からだと、15分も走れば全方向とも23区を抜け切れるのではなかろうか?
(そんな錯覚さえよぎる)

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この理想的道路が齎す恩恵が、 仕事の消化速度の短縮


通常の倍近い効率で消化します。



タクシー営業中の主な2大消費時間は

お客様を見つける事。

そして

その消化時間



見つける場合の発見率は移動距離に比例して増すから、早く移動できる事が有利なのはいまさら言うまでもないが、 ご乗車頂いてからの時間圧縮は大きい。

さらに 業務無線

道路が空いてると迎車進行できる距離が飛躍的に伸びます。


  つまり、  リーチが増大する。



アナログ無線の昔と違い、現在のデジタルGPS無線だと、配車先に近い車を優先配車するので、 リーチの長さの優位性を説くのはナンセンスだが、ライバル車が激減する元旦に於いてはリーチは確実に伸び、武器となる。

消費時間の2つの内、一つの短縮に成功しただけでも、途方もなく大きいが、 元旦に限ってはダブルでのリミッター解除となり、相乗効果で凄まじい勢いを得る。


 はず…

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思いつきの理論武装で固め、出遅れの感がある中、夜9時には出航の為にエンジン起動

数日ぶりなので入念に暖気させつつ各部のチェック

燃料は暮れに注入済みなので、ほぼ満タン。
システムはオールグリーン。

業務無線機の情報画面で確認すると無線車の台数は殆どない状況。

アマチュア無線
スキャンさせながら傍受するも、西部方面は音無で壊滅しており、 都心部もほぼ同様だろう。と推察しつつ、
ノソノソーと、氷点下に近い外気温の中、

  発車。


エンジンの水温温度は上昇しても、他の部位は凍りつく冷たさだ。
しばらくは路地伝いに進行しての鈍速走行で、タイヤ表面、各ブッシュ、ハブベアリングやドライブシャフトや それを覆うブーツ、ブレーキのピストン等に熱が伝わるのをひたすら待つ。



頃合いを見計らい、外洋(幹線道路)へ

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リハビリも兼ねてる事からも長期戦は回避し、 短時間で効率的に消化し、一発を狙わず時間単価重視で回転させてれば活路は見いだせる。と、即席計画を画策しつつ、今のご時世、 元旦から労働に従事できる事だけでも幸せな事ではなかろうか?てな考えに至ると気楽に業務は開始された。

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元旦慣れしてるせいかポンポン扱え、無線が出たら飛びつく体制維持のまま、70分で5桁に突入。
繁華街に遊びに行く方々以外にも、元旦特有の親戚や友人宅へ新年の挨拶回りで移動するファミリーなどお客様の層は厚い。



夜11時

赤坂エリア内に属する国会付近に接岸

ちょこっと疲れたので、しばらく無線をやろう。ってな感じ。
応答モードで無線配車が出れば、かたっぱしから応答する意思を固め、 東は東洋町。西は初台。南は大森。北は王子。と控え目な射程距離を 設定。



臨戦体勢に入る。


しかし…


寝てしまった。 zzzzz,,


アマチュア無線で通信でもしてれば起きてられるが、音無だと、心地よい暖房の影響により、ちとキツい。
リハビリ中とは言え失態だった。
赤坂エリア進入時に保険代わりの抑えでエリア登録してたので、その強制配車で目が覚めた。
(ちなみに登録時は9番手で約1時間半で配車、つまり90分寝ていた)



まぁー。過ぎた事は仕方ないので、平成25年初の業務無線の配車先へ向かう。

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配車先に現着

新年初業務無線だし、組織の看板があってはじめて扱えるお仕事なだけに、懇切丁寧に対応しよう。
(寝ててもお仕事に巡り会えるシステムは凄い)

で、ジーパン姿のラフな服装のお客様


 「千葉の君津までお願いします。」

 「承知しました。」

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「承知しました。」

と、発車するが、病み上がりには、ちと遠い気がする中、 身体は無意識に首都高に入るようティアナを動かしているからこっちも凄い。
首都高横羽線をから、アクアラインの海底トンネルを海ホタルに向けて走っ てる内に、病み上がりの事はすっかり忘れていた。


海底トンネルが実に爽快な直線だからではない。


正直言うと怖いのだ。


スカイラインの覆面パトカーではない。地震が怖い。
だいたい東京湾の下にトンネルを掘る発想が信じられない。 どうかしてる。


ハラハラドキドキしながら海ホタル。

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海ホタルからは水中を出るが、安心できない。厳密に言うと海上だからた。
海の上に架かるえらい長い距離の構造物の上を移動する。 どうかしてる。

それこそ地震がきたら、崩壊、津波と身を守る術はない。
増して冬の東京湾。万一に備え、トランクにダイバースーツを積んてる 人はごく稀に違いない。


とにかく地震が怖いのだが、この日は海中から出て地震以外に怖いものが…


  風


確か風速15m/sだったが、いやー揺れた。
速度規制もあり、ゆっくり走ったにも関わらず、車体が左右に振られ ショックが抜けたようだった。(汗)


聞いた話では風速20メートル(20m/s)で通行止めらしいが、20メートルでこんな海上に居合わせたら さぞかし恐ろしいに違いない。 「たこあげ」にはいーかも。(笑


帰りは大丈夫なのだろうか?


と、帰路の事を想いつつ。君津市着




   意外と安い! ?   アクアラインの恩恵? で、

値段を見ると、トンネルを掘ってみたくなる動機が分かる気がします。
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そりゃそうと君津周辺は看板が面白い。
セブンイレブン あと4キロ なんて看板が多数存在する。
4キロと言えば山手線1駅間に相当するが、東京から数十分で行ける割には 距離感がまるで違う。
子供達はスケールが大きく育つ事だろう。


なんて考えながら帰路のアクアラインへ再突入

とりあえず通行できて一安心し、045にも行きたいから海ほたるへ




景色を堪能するつもりも数秒で離脱 寒過ぎた。
体感温度マイナス10度

トンネルを逃げ帰り、 氏神様のご加護の下 、無事帰京


さぁー。仕事を打ち切りこのまま帰還か?とも考えましたが、 都心を素通りするのも勿体無いので、霞ヶ関で高速ダウン。


何するもなく、とりあえずさっきまで寝てた場所(この日の定位置)へ

身の振り方を考えようと思い始めたところ、応答モードで 無線がよく出始めたので、
 片っ端から応答電波発射開始!


神保町周辺とかの配車を殆ど待たずに受けるが、いずれも自宅方面でなかったり、 近距離だったので、定位置へ戻り、待機態勢を維持。



豊洲駅周辺も射程圏内だったので応答し、配車を受けた所、「高速で護国寺まで」
その延長線上に個タク村があるので、 「方角よし」 という事で、この日は 撤収!


戦果


5時に戻れてこれだけできれば十分でしょう。 休めば0円ですからね。


今年は大晦日の夕方から2日の未明までに20万円を目標に掲げ、 無寄港でやろう。


巡洋戦艦のように!


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2013.1.6

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