無慈悲。。。譲渡譲受制度の廃止を提起!
ハイタクフォーラム

ついこの前まで、まがいなりにも雪なんか降ってたりしてましたが、気がついたら草木が芽生えはじめ五感で春の到来を 黒ラブのクロとの散歩中に毎朝感じる今日この頃。

年度末でもあって何かと忙しい。
仕事の延長線にある書類作成や子供の進学関係に春休みには色々遊ばなければいけない。

そして
春と言えば球春

私がホームページを担当している某有名中学硬式野球クラブチームのシーズンインに伴う更新作業に追われております。 既にウチの子は在籍してませんが、継続して担当させて頂いております。
更新効率を考慮し、個人タクシー生活とは構造上の互換性を持たせております。(笑)

とは言えパソコンの前での作業よりは現場での写真撮影に時間を投入している感じです。 時間は取られますが、選手達の相手方に敬意を払いつつ、一人一人ができる限り精一杯努力する姿なんかを拝見しておりますと 心地良ささえ感じております。
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さて、そんな昨今

読売新聞を読む傍ら、なにげに東京交通新聞個人タクシー欄なんかにも目をやると譲渡譲受に関する記事が。。。。。



大手労働組合3団体で構成される「ハイタクフォーラム」が個人タクシーの譲渡譲受制度の廃止を提起していた。 「個人タクシーの免許制度は当人限りとし、譲渡譲受は認めない」とされております。 法人タクシーは減車や休車で血を流すのだから「個人タクシーも相応の努力」をと言う視点でのメッセージだ。

まぁ。。。

最初に大風呂敷を広げて落としどころを探る手法なのでしょうが、それにしても納得がいかない。

規制緩和の間、乗り手も居ないのに増え続けたのは法人タクシー。

個人タクシーは増えていない。

水膨れした法人タクシーを減らすのと全く増えてもいない個人タクシーを減らすと言う発想は明らかにおかしい。 法人タクシー業界にも新規乗務員の採用停止や新規乗務員登録の凍結等の案をお示し頂けるのならまだ話は分るが、 そうでないならあまりに一方的主張に感じてしまいます。

また、言われる筋合いでもない。


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 法人タクシー業界が乗り手不足で稼働率の確保の目処すら立たない状況下でも増車をくり返した規制緩和中ですら個人タクシー業界は 増える事なく安定した横ばいを続けていたが、先の新法の新規許可凍結により加速度的に減少するのは明らかである。
にも関わらず、さらに「譲渡譲受すら認めない」とは少しひど過ぎるのではなかろうか?
正に最後の生命線である点滴の管を抜こうとする行為。叉は生命維持に欠かせない塩の流入を絶たんとする「塩留め」に等しい無慈悲で残酷な発想でございまして、 一方的に敵視し、根絶やしにしたいのではなかろうか?と思えてしまいます。

もし、根絶を目的とされてるのなら個人タクシー業界トップは早急に仕掛けられた根絶戦に耐えうる予防線の構築に 迫られると思いますが、同じ業界に生きる隣人を追い出して己だけ生き延びようとする策に応酬するのもあまりに虚しい。

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「敵に塩を送る」と言う言葉があるが、あれは相模の後北条、駿河の今川、越後の上杉らが三方から甲斐武田を包囲する中、 唯一、「塩留め」を拒み、武田方に塩を送り続けた上杉らしいお話です。
人間が生き残る為には何が必要か?は包囲側の上記三家が歴史のどの時点で 途絶えたかを見るだけでも分かるような気がします。
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一番の問題は記事にある譲渡譲受制度の廃止を提起されてる「ハイタクフォーラム」が
労働組合で構成されている点。


労使の労働者側で、つまり乗務員側。

個人タクシーは誰もがいずこかの法人会社の元乗務員ですので、古巣に見限られたとも言える哀しい現実でございます。
法人タクシーから個人タクシー新規参入希望者は無尽蔵にいらっしゃいますが、新規参入凍結の今では 個人タクシーへの道が極度に狭められてる訳で、「将来の夢」だった個人タクシーが「邪魔な団体」と映り替わったとしても なんら不思議な事ではないのかもしれません。

どうであれ、私自身は関係修復に期待したいですし、先人や相手方に敬意を払いつつ、日々できる限りの事を精一杯努力して参りたい次第です。
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2010.3.20

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