アクシス90 エアバルブ 交換
換金所 遥かなり!

某週のチケット換金はアクシス90で組合に向けて出発しました。週1の昼間のチケット換金は本当に面倒です。 ネットバンキングか、せめて夜間でも換金対応して頂ければありがたいのですが…。
通常はVーMaxで行くのですがこの日は換金後にバンドの練習があり、ベースギターを運ぶ必要がありましたので アクシスでの進行です。
アクシスだとギターを担ぐ事なく足元に立てて置けば楽ですから…。

全速で出発し、片側2車線の放射線に入り、「ここからは一気だぁ〜」と考えながら三軒寺交差点手前付近まで進行した所で 猛烈な異音がリア周りから発生致しました。

音色的には ゴォー って感じです。

直感的にドライブベルトが切れたのかな?と思いつつも慌てる事なくそのままアクセルオフで失速させていきます。 「またJAFかぁ〜」と思いつつ遂に停車。降りてみたらなんて事はなく単にパンクしておりました。「一気に抜けたけど何でだろう?」と 思いつつ目の前のガソリンスタンド(セルフ)に押し入れてエアを補給してみました。するとパンパンに入ります。
そして何故だか空気が漏れる 音が聞こえません。

タイヤの接地面をマジマジ見ても釘等が刺さった形跡もなく「自然治癒したのかぁ〜?奇跡の力で…」と超希望的観測を下し、 そのまま走り出します。
数百メートル程走行し、スピードが乗った所でまたあの音が…。 今度は耳を澄ましてたのでよく聞き取れました。 
ブシュ〜ゴォーと言う音が!
またリアタイヤのエアが全て抜き取れました。
幸運にも反対車線側にセルフのガソリンスタンドがありましたので重い車体を押して接近し、再度を注入します。

するとまたパンパンに入ります。 「なんだこりゃあ」と二回目は詳しく見てみる事に。



するとエアバルブの根元が割れてる事に気がつきます。試しに斜めにヒネってみた所、 ブシュ〜とエアは抜けてしまい、原因の究明は早い時期に達成します。

この時の最優先課題は「これからどうするか?」に絞られましたが、厄介な問題に直面してる事には変わりありません。 とりあえずエアを補充し、換金とバンド練習に向かう為に進行を試みます。

通常の状態だとエア漏れはない訳なのでバルブに変な負荷をかけないように徐行して進めば先に進める可能性はある。 と極めて楽観的判断で出発。

時速30キロ程度で走行。奇跡的に1キロ以上は進めたのですが、また プシュ〜 とあの音を発し、リアタイヤの空気圧は大気圧まで瞬時に低下。 「もはやこれまで」とJAFに電話しようと停車しました。

そこでタイヤを見ながら考えた事が…。

空気はないがタイヤ自体に厚みがあり、4輪車みたいにパンクしてもホイールをガリガリする程
ペッタンコにはならない。これは軽い車体が幸いしている。

これならフロント荷重に切り替える事で走行が可能ではなかろうか?

パンクしてるとは言え、タイヤとホイールがしっかりくっついているなら、
体重移動でフロント側に極力荷重を移せばホイールを痛める事は ないだろう。

微速なら前進するには十分な駆動力を路面に伝えるのは可能なはずだ。
普通はパンクすると走行不能と考えるが実は先入観ではないか…。と

以上を勘案し、「走行は可能である」と総括。パンク状態で進行を継続します。

いかんせんパンクしてるので速度は15キロから20キロ程度しか出せません。これ以上出しますとタイヤとホイールが離れてしまう危険性が ありますので致し方ない処置ではありましたが微速でも確実に前進しました。

幹線道路や交通量の多い道路では後続車に迷惑をかけてしまいますので、幅員4メートル規模の位置指定道路や私道を近い遠回りに関係なく 進行コースとしながら進みました。 自転車並みの速度ではありましたが、アクセルを捻ると前に進みますので「良し」とします。空気のないタイヤはベタベタとロードノイズを 伴いますが歩行者に存在を知らしめる効果はありました。 換金受付終了時間には間に合いましたが、バンド練習には1時間程の遅刻で到着してます。


全て終了後なんとか家までたどり着き、マジマジとエアバルブを見て観察しました。

「基本的に車のと同じ構造に見えるが…。これはどーやって取るんだ? 
無理に引き抜くと絶対に千切れるぞ。
またどーやって差し込むんだ?」

と疑問が尽きないまま家に戻り、エアバルブ交換作業について調べてみました。PCの検索で!

そしたら「ない」詳しいサイトが…。

「エアバルブ交換」で検索をかけても私のティアナの「ライトバルブ交換」が検索上位に表示される有り様です。 それでも数少ない情報量の少ないサイトからエアバルブ交換についての情報を得た結果、意外と難しい事と コツが必要な事がわかりました。ゴム栓を差し込むだけですが、どーも上手くやらないとゴムが引きちぎれてしまうらしいとの 事でした。詳しいサイトがないので自分で作ろうと決意しつつもっと詳しく知りたい一心からヤフオクでエアバルブを売ってる出品者さんに かたっぱしから質問しました。コピー張り付けで同文を連射です。

質問内容

恐れ入りますが、作業に特種工具は必要ですか?また作業は困難ですか?
素人でも可能でしょうか?  と

するとその日の内に3件の返信がありました。内容をまとめると

特種工具は必要無いが、作業は困難である。
テコの原理で取り付けますが、それにはコツがいります。
やり方の説明はできません。

と、不安を煽る内容でした。 「これは相当に困難が予想されるな」とは思いましたが、
翌日に作業をしてみようと決意します。


パンク翌日に早速部品(エアバルブ)を買いに近所の部品屋さんへ行きました。値段は829円でヤフオクより微妙に高いですが、 すぐに欲しかったのでヨシとします。

家に戻り作業開始。


マフラーをはずします。ボルト2とナット2


作業効率を上げる為にリアタイヤをはずします。




不良エアバルブ

新品バルブ



裂けたエアバルブはどの道捨てる物なので外側から引っ張ってみましたが、難なく引きちぎれてしまいます。意外ともろく、取り付け時に引っ張り入れる 時に果たして耐えうる事が可能なのか極度に不安になりました。

新品バルブ挿入時には相当な力を加える必要があるだろうと予想し、作業の邪魔になると思われるタイヤをホイールから少しずらす作業を行いました。 タイヤレバーを使い、ミミを落としてホイールから剥いでいくのですが、エライ疲れました。汗だくです。昔は素手でできたのですが…。嘘



40分位の時間を投入し、 なんとかホイールのエアバルブ穴を完全に露出させます。ここからの作業は未知の領域ですが、下準備は万全と 言った感じですね。

ホイールのバルブ穴にエアバルブの突起と突起の間の部分がくるようにする感じです。 中側の突起が大きいので当然ホイール中側から差し込む感じにします。 中側からエアバルブを差し込みます。

当然、突起に引っ掛かります。この山をどう越えるかが全てですが、無理に引っ張ると千切れてしまうのは体験済なので緊張しました。 一個しかないし…。

とりあえず潤滑油(CRC)をブッカケて滑りを良くして手で引っ張ろうとしましたが手も滑って無理です。 プライヤーを使う事にします。

どこを掴むかは金具部分しかないでしょう。それもバルブキャップのネジの溝以外の部分。

次はどう引っ張るかですが、ヤフオクの出品者さんの返信文を思い出します。

コツがいる。
テコの原理


つまり普通に引っ張らないと言う事であり、テコの原理を使うなら画像のやり方しか想像できませんでした。恐る恐るプライヤーの 一部をホイールにあててここが支点であるとイメージしながらプライヤーのバルブ反対側先端を力点だとイメージしつつ軽く力を加えてみたら 難無く入りました。

プニョって感じです。↑の画像 既に入ってます。

タイヤを剥ぐ作業を考えれば極めて微量な力を加えるだけで差し込めました。 はっきり言って拍子抜けです。これならタイヤを片側だけホイールから剥いでその隙間から手でエアバルブを押し込んで外側から軽く引けば入りましたね。 ホイールを外さなくてもいけたかも…。

タイヤをホイールにはめてエアを注入しまし漏れがないか一応確認し、ドライブシャフトに固定後マフラーとりつけたら完成です。作業難易度 1

今回の作業は実に簡単でした。4輪も同じ構造ですが4輪こそタイヤをはずさないと無理ですね。
今回の経験は次に生かせるからいーけど次はいつでしょう。 エアバルブの不具合は過去に一度もありません。ちなみにV-Maxのエアバルブは金属でできてました。
実際作業をしてみるとめちゃくちゃ簡単でした。ホント! 拍子抜けもいーとこでした。が交換するまでの前段階作業では苦労しました。

注意!パンク状態での走行は大変危険ですし、タイヤを無駄に磨耗させます。

2008.4.27

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1年以上経過後、かなり難航して再度エアバルブ交換しました。09.12.22追加
エアバルブ交換 2


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