花見 美の山進行!


埼玉県皆野町

4月5日にバイクで花見に行って参りました。目的地は長瀞と秩父の間にある関東の吉野と呼ばれる「美の山」と言われる山(「みのやま公園」は 通称で正式名称有またその一帯を指す、標高420m)で、東個協の同じ支部所属のSさんと15年位の付き合いのある車検検査士さんとの3人で 出発しました。当日は晴天でしたが、前日の春の嵐で桜は散った可能性が大と予見される中での出発です。

片道100Km程度なので高速を利用します。使用車両は私のVーMaxと車検検査士さんのZZR1100との2台編成で進行しました。Sさんは 現在小排気量二輪しか持ち合わせてないので、2台のいずれかにタンデムとなります。 朝の10時にSさん宅に集合し、関越練馬インターから入り、関越道を下り始めます。



Sさんには往路、私のバイクにお乗り頂きました。Gには気をつけて 走りましたが怖かったと思います。私なら所沢までの間に気絶してます。しかし、運転する側としては全然平気で、意外と車体が安定し、走りやすかった事は 高速タンデム初心者の私にとって収穫でした。 人間二人と車重の合計質量が400キロ超えてた影響か、横風にも強かったです。あとSさんは 二輪の扱いになれてる方なので体重移動も上手で全く負担感はありませんでしたね。 軽く高坂SAに立ち寄り、花園インターで高速を出ました。高坂SAに寄らなければあっと言う間の時間です。


高坂SA  今日もバイク置き場はガラガラ(2台のみ)




高速を下りてからは秩父方面へ 進路を向け、ひたすら国道140号線で20キロ位先の美の山を目指します。長瀞を抜けると皆野町役場入口の信号を左折し、美の山へ進入開始と なります。登山道は大型バイクで走るには道幅が狭く、低速コーナーの連続であり、曲がらないVーMax(私の運転の上タンデム)では切り返し が辛く、パワーを持て余す感じでした。

夜間にTAXI乗ってる人には見えません。
一見ラフな服装ですが、その下は革製品で固めてます。冷え性なんで…


車検検査士さん

車検検査士の資格は整備士2級を持たないと受験すらできないそうです。私は素人1級です。By kotakun


小回りの効く250CC位の2スト車には丁度良い遊び場かもしれません。そんな事を考えながら走ってま した所、本来の目的である花見の事を思い出します。ふと我にかえり付近を見渡しながらの走行に切替えた所、桜の花はかなりの割合で落下してお り、出発前の懸念が的中と言える現象が広がっておりました。葉っぱが出てくる前の落下であり、葉桜にもなれない感じでガッカリしましたが、 自然の営みなのでしかたがありません。まだ咲き続け、落下する事なく強風を耐え抜いた桜の花に敬意の念とある種の感動を覚えつつ登っていき ました。


比較的に花の残っていた桜の木! 葉桜前でも大半の木は花が落ちておりました。




これ以上登れない位の場所に観光スポットではお決まりの展望施設がありますので、一応の目的地到着と致します。

展望設備駐車場




東京にはない贅沢なクリーンなエアを呼吸をしながら残存する桜観賞と秩父盆地を取り巻く山々を堪能しました。武甲山等ある程度の標高がある 山の頂きには昨日の春の嵐で降り積もった雪の残雪があり、下を見れば春の代名詞「つくし」が生えてます。

今は冬の終わりと春の訪れとの境界時期なのだなぁ〜。(〃'⊥'〃)としみじみ実感させて頂きました。


展望設備付近の景観  秩父盆地を取り巻く山々



武甲山方面 頂き付近はうっすら白いです。


つくし





景観を堪能後、お腹も空いてきたので登山途中に山の中腹で見かけた「いこいの村、美の山」と言う宿泊施設に移動します。


VーMAXの モディファイトマフラーにZZRのデビル管ですので、かなり目立つ登場だったと思います。とりあえずフロントに行きますが、おねい様の顔には 「招かざる客」[―_―゛]と書いてありました。同じサービス業の私には心境を容易に察する事ができますので、かなり丁寧な言葉遣いで(〃'⊥'〃) 「恐れ入りますが、日帰り入浴の受付をお願いしたいのですが…」と 申し上げました所、  [―_―゛]「850円です」とだけの返答でした。( ̄○ ̄;)
「これでは一昔前の都内のタクと同じ対応ではないか」とは思いましたが、まぁ目的は入浴と食事なので良しとします。 逆に対応がローカルな方が旅情感に浸れて良いのかもしれません。 とりあえず軽目に入浴(40分程度)します。温泉でなし、露天もなし、細々ジェットの構成でしたが、温泉慣れした私には逆に新鮮であり、 お値段からは想像できない風呂から望む風景が良かったので誠にかってながら個人タクシー生活から二ツ星と認定させて頂きます。風呂から上がり、 レストランで食事します。



私は昼のサービスセット(1050円で手打ちうどんとマグロ丼)にしました。讃岐うどんはよく食べますが、だされたのは関東特有の麺で、 それがまた旅情感に浸る事ができて良かったですし美味しかったです。


Sさんと車検検査士さんは二人でジンギスカン(一人前1450円)を頼んでました。味見させてもらいましたが、なかなかイケテましたし、 量的にも十分です。次に行く事があればオーダーしてみます。




食後、3人とも睡魔に襲われ、真っ直ぐ日帰り入浴休憩部屋に行きます。私もSさんも昨夜は早上がりとは言え仕事をしており、睡眠時間は 5時間前後。検査士さんも責任ある立場の方なんで深夜0時まで残業されており、寝たのは明け方だそうです。「少し寝よう」と話がまとまるのに 2秒もあれば十分でした。休憩部屋はなんと他に誰も利用者が居ません。「これは寝付くのに3分だな」と早速、横になった所、Sさんが部屋の 押し入れにある布団を見つけます。ご丁寧に私に掛けて頂きました。改めてありがとうございました。驚いた事に、その布団はよくサウナとかに ある毛布系とは別格の軽くて暖かい「羽毛布団 」です。

「これは…。( ̄○ ̄;) … イカン… 快適過ぎる。こりゃ〜いつまで寝るか分からんぞ」


とは思いましたが、残された気力で目を開く と二人とも枕を並べて幸せそうに羽毛布団を掛けて寝てました。 「こりゃあなるようにしかならんな。最悪ここに泊まろう」と腹をくくり、とても日帰り風呂の休憩部屋の光景とは思えない中、夢の世界へ引きずられて いきました。何時間か経過した所で誰かの携帯のアラームが鳴りました。 Sさんの携帯でした。「さすがS。マメだな」と関心したのはつかの間で、あろう事かアラームを切ってまた寝てました。仕方なく私も追うように 改めて寝ます。五分後(たぶん)、同じアラームがなります。「これは五分おきに鳴る設定にしてあるな」と気付きました。

「となるとまた切って寝るぞ。そしたら俺も寝よう」


そのサイクルを何回か繰り返し、Sさんは起きたようでした。私が起きたら居ませんでしたからね。

風呂への渡り廊下


ヨロヨロ〜 と休憩部屋を出て渡り廊下を通り、風呂に行ったらSさんはおられ「すでにサウナに三回入った」と言い残し、のぼせたのか脱衣所に移動していき ました。随分前から居た事は察しがつきます。窓からの景色は夕暮れであり、随分と850円で居れたもんだなぁ〜と関心しつつ湯船に浸かって おりましたら車検検査士さんも風呂にやってきました。3人入浴後、撤収態勢に入ります。

建物総観

建物から若干の距離をおいて暖気させました。



駐車場から見下ろした景観


着替えて外に出ると、思ったより気温は低くバイク2台とも完全に冷えきっております。チョークレバーを押してイグニッションキーをON。 ウィーンとVブーストチェック音に続きコトコトと燃料ポンプ音を確認後セルボタンを押します。「キュッ ボー 」とエンジンを起動させて 若干の暖気後、夕食時のレストランにごった返す多数の宿泊客の方々に見られながら撤収を開始します。
走りだすとあたりは一気に暗くなり、景色など見ている状況ではない中、黙々と来た道を引き返し花園インター手前でガソリン補給をします。 ZZRは25Lタンクですが、Vマは15Lタンクで補給が必要です。ガス補給後イグニッションキーをON。「ウィーン」とVブーストのチェック音が するはずが、「ウイイン」と心無しか元気がありません。不安な中セルを回すと、「キュ」で止まり、それ以上セルが回りません。( ̄○ ̄;)  3人で「押しがけ」するので、起動は容易でしたが先日バッテリ−交換したばかりです。本当に困ったもんです。近日レギュレーターを交換する しかないでしょう。帰りも高坂SAで休憩しましたが、休憩後も押しがけスタートでした。  「花見 美の山進行」終わり

追記

帰宅して改めて風呂に入り、晩御飯を食べて23時に出庫してます。本日支出した金銭の回収と+αを得ようと出庫しました。深追いするつもりは なく無線3本で早々と4時前には帰庫しております。運休してもよかったのですが、花見で気分はリフレッシュされており、しばらく寝れそうにも なかったので出庫しました。平日の仕事の合間の花見だし、勤務時間が自由なアバウト感は個人タクシー生活ならではかと思います。


2007.4.9





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