アクシス不動
組合に換金に行く為、VーMaxを車庫から路上に出し、ヘルメットとグローブを装着し、
暖気運転用のバッフルをマフラーに装着。(我が家は第一種低層地区)バイクにまたがりメインキーをON。
Vブーストと燃料ポンプの正常な動作音確認後、セルスターターを押した所、通常「キュルキュル、ド〜」の所
「キュ.ル.…」「シ〜ン」(・_・)で完結。
とりあえずVマを元の場所に戻す。気分を改めアクシスをひっぱりだす。
「2台あると心強いなぁ〜」とつくづく感じつつセルスターターを押す。「キュルキュルキュル〜」VーMaxの
セルモーター音と比べ、実に元気な音に小さな感動を覚たが、起動しない。「寒いからか〜?」とさらに押し続ける
「キュルキュルキュルキュル」.「キュルキュルキュル」.「キュルキュル」.「キュル」.「キュ.ル…」
「シーン」( ̄○ ̄;)
所有2輪のやる気のなさに愕然としたが、自家用車の4輪車で都心に行く気にはなれないし、
ティアナは営業以外に1メートルも乗る気にはなれない。選択肢として電車で行くかバイクを直すかの2択となるが、
電車の場合、駅まで自転車で
行くのは面倒だし、何より電車の乗り換えが面倒くさい。となるとバイクを直すしかないか?となったが、
問題は時間だ。組合の換金締切り時間が15時30分。現在14時過ぎ。組合に行くまでの移動時間がだいたい
30分なので作業時間は概ね50分となる。Vマのバッテリー充電時間としてはやや不十分だし、バッテリーを
車体から取り出すのが面倒だ。そうなるとアクシスしかない訳だが、エンジンが起動しない原因がわからないので、
その原因究明に時間を取られたらタイムオーバーとなる。が、躊躇なく着工に入る。
こう言う場合、まず見るのは
プラグかキャブを見るのがセオリーなので、セオリーどうりプラグをシリンダーヘッドから外す。
「う〜ん少し湿っているが美しいキツネ色だ」と目視確認後、点火確認を実行。残存電圧でセルを回すが、
ヘッドにプラグがない分、圧縮がないので回るには回る。「パチパチパチ」見事な火だった。「プラグ問題なし」
と判断。
キャブレター点検へ。まず作業に邪魔なカバーを取り外しキャブが見える状態にする。とりあえずドレンを回し
ガスを抜いてみたが純度ほぼ100のガソリンを確認。
キャブ分解へ
底の方に異物を複数確認するも特に汚らしいキャブとは思えないが、メインとスロージェットを外し、詰まり等の確認。
これまた綺麗。一応エアで吹いて元どうりに組み付ける。直感的にキャブじゃないだろうと考え、
キャブを仮組してキックスターターを踏んで様子をみる。再度キャブを開いてみた所、ガソリンが全く届いてない。
おおまかな原因は確定したのであとは簡単だ。順に燃料の供給ラインを調べれば間違いなく原因は判明するとなると
一気に作業速度は加速した。
ガソリンはあるので、負圧コックかフィルターかホースの詰まりかキャブ内のガソリンの通り道が私の想像できる範囲内だった。
まずは後付けのフィルターを確認。問題なし。次に純正の負圧コック。手を伸ばして外そうとした所、忘れていた
燃料ライン以外のホースの存在に気付く、「負圧ホース」だ。手でホースをキャブまで追おうとした所、
ホースが途中でせき止められてる事に気付いた。
正に「原因解明」ができた瞬間だった。理屈は簡単だ。このホースが正常に取り付けられてないと
負圧コックが機能しない。当然ガソリンは供給されない。したがってエンジンは起動しない。
あまりに盲点と
言える負圧ホースのトラブルだった。作業開始当初のプラグの湿り方を見れば燃料ラインだと気付くべき所、
気付かなかった事が悔やまれた。ホース開放後はキック5回で起動。なぜホースは潰れたか?単なるホースの
取り回し不良です。(-"-;)
問題解決後、急いで全ての部品を取り付けたが、素人作業なので50分経過していた。
改めて組合へ出発。第10交機がウヨウヨ居る新目白通りを快調に上った。
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