実車率42パーセント!
業界入りを目指される皆様へ

先日見た交通新聞によると都内のタクシー実車率が
遂に42パーセントに達したらしい。


業界に詳しくない方の為に実車率を簡単に説明致しますと

全走行距離に対してお客様様が乗られた走行距離の割合。
実車率 = 実車距離÷全走行距離×100

仮に1日に100キロメートル走行した場合、お客様が42キロメートル乗られると
実車率は42パーセントとなります。



つまり実車率が42パーセントだと約六割近くは空車回送となりますので、メーター料金に反映されない動きがそれだけ今の東京のタクシーには多いのだと交通新聞には書いてました。
このままでは実車率三割台の状況が訪れる日もそうは遠い日ではないのだろうと思われますが、現在は100年に一度と 評される未曾有の大不況であり、行政も業界も何も施策を講じない現状ではその日が訪れるは必然と言えるのでしょう。 厳しい社会情勢下をどう生き抜くかを誰に頼るでもなく、自分なりに日々模索していくしかありません。

そんな我が業界

派遣切りに遭われた失業者の方々を対象に「寮を確保しており、正社員として受け入れたい」と テレビで高らかに訴えておられました。
業界を知らない人には格好良く映るかもしれません。 責任を持って受け入れられる事業所なら大いに結構ではありますが、現実にはそうでない事業所が多数存在する事を とりあえずこれからタクシー業界に入ろうとされてる方々には申し上げたい。

どのサイト運営者様も同じとだとは思いますが管理の中でアクセス解析と言う作業を行っております。 その中で検索解析と言うのもございまして、検索でお越し頂きました皆様が、「どの検索エンジンを 使って来られた」とか「どのキーワードで検索されて訪れられたのか」等がモニターできてしまうのです。
何を知りたい人が今現在多いのかを分析し、次のネタの骨子としたりしております。
実はかなり人任せです。(笑)

で、毎日200件以上、検索でお越し頂けてる中で、ここ数ヵ月特に目についた新手のキーワードやフレーズが!

タクシー転職  資格  所得  生活  試験等であり、明らかに今までタクシー業界とは無縁の方々がお調べになられてるのではないかと印象を受けてしまうキーワードが多いのです。 誠に勝手な判断ですが、これからタクシー業界に入ろうとされてる方々が多数見られてるとの前提でそれらの方々の為に話を進めさせて頂きます。

一般的なタクシー会社の求人

求人広告等を拝見しますと様々な会社が存在し、「養成費支給」「高率歩合」 「入社祝い金支給」等、華やかな誘いの文言が並んでおりますが、基本的に全て嘘だとご理解ください。
そうでない会社もあるにはありますが、そうでない所が大勢です。

例えば養成費支給や入社祝い金支給等は前払いみたいなもんであり、一定期間勤めないと全額返済を求められます。 他にも寮完備なんてのも怪しいもんで給料から寮費は引き落とされる訳ですが、最初のうちは養成と言う名目で低い歩合賃金の中、 色々引かれて満足な給料に達しない事も想定されます。
そうなると会社は喜んでお金を貸したがります。会社は給料から差し引けますのでその回収が見込める範囲内ならいくらでも貸してきます。 毎月給料日に自動返済と合わせて借り入れる形になりますと半永久的に退職できなくなり、これこそが酷い会社の描くシナリオであり、

「 呪縛 」なのです。

そして乗務員イコール錬金マシーンですので、経営者はとにかく台数を増やしたがります。 景気が悪いのに台数を増やしても会社は大丈夫なのか?と普通は思われます。 しかし、経営者にだけはセーフティーネットが張られておりますして、一般タクシー乗務員にはノルマが課せられております。このノルマを達成できない場合は満足な 賃率に届きませんのでそれを嫌って多くの真面目な乗務員は足りない売上をぶっこんでくる訳です。 そのノルマ額以上はいくら台数を増やしても見込める売上ですので、台数が増えれば増える程、有利だと考えてしまう経営者の心境も理解できますね。(苦笑)

それでもその会社が社会保険等に加入してればまだマシで、不払いの会社なんかもございますから慎重な会社選びを推奨致します。 面接での話をうのみにせず、そこに勤めるできるだけ大勢の乗務員さんの話をしっから聞いてから選んでください。

関西のどこかの法人タクシー会社の社長さんがテレビで凄い事を言い放ってます。

「乗務員さんが一番のお客様です」 と…。

こんな考えの経営者だらけとは言いませんが、似たようなのが多いのが現状です。 ご自身の為ですからしっかり腰を据えて探し出してみてください。社会保険完備の良い会社も多数ありますが、悪い例をお知らせする事で 少しでも冷静な判断に繋がれば幸いです。

当サイトのスポンサー広告にはタク会社さんの求人も多数見受けられますが、推奨はしておりません。
比較参考資料程度とご理解ください。

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2009.1.20

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